猫のなかには、人とくっついて寝るのが好きなコもいますよね。では、猫はどんな人と一緒に寝たいと思うのでしょうか?今回は、猫が一緒に寝たいと思う人の特徴について、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に教えていただきました。
そもそも猫は人と一緒に寝たいと思うの?
猫は本来単独行動をする動物ですが、信頼している相手にくっついて安心感を得ているといわれています。人と一緒に寝たいと思うかどうかは猫によっても異なりますが、飼い主さんのように近しい人相手には、「寄り添いたい」「一緒に寝たい」と思うことも多いようです。
また、睡眠時は動物にとって、外敵に狙われやすい無防備で危険な状態。そんな無防備な姿をさらしてまで飼い主さんのそばで寝ようとするのは、猫にとって飼い主さんが信頼できる存在で、そのそばが一番安全に眠れる場所だと思っている証拠です。
猫が「一緒に寝たい」と思うタイプとは
前述したように、猫は近しい人や信頼している人に対して寄り添いたいと思うため、苦手な人や相性が悪い人にわざわざくっついたり、一緒に寝ようとしたりすることはありません。
つまり、猫が一緒に寝たいと思うのは、猫が日ごろから「好きだな」と思っている相手に対してといえます。そのほか、静かな人や寝相が悪くない人を選ぶこともあるようです。
また、なかには飼い主さんの顔の横で寝たり、足の間に寄りかかるようにして寝たりするのを好む猫もいます。そのため、猫にとって寝やすい格好で寝かせてくれる人も好む傾向にあるといえるでしょう。
猫と一緒に寝る場合の注意点
実際に猫と一緒に寝るときには、以下の点に注意する必要があります。
近くに猫用トイレを用意しておく
一緒に寝ているときに猫が突然嘔吐したり、トイレを我慢して粗相したりしてしまうことがあります。猫は一度寝具の上で粗相してしまうと、そこで排泄する習慣がついてしまうこともあるので、猫と長い時間一緒に寝ることが続く場合には、寝室内や近場に猫用トイレを用意しておきましょう。
寝返り時の猫の怪我に注意
飼い主さんが寝返りをうった際に、愛猫を押しつぶしてしまったり、蹴っ飛ばしてしまったりするケースもあります。特に、体の小さい子猫や動きが鈍くなったシニア猫は、大怪我などの最悪の事態にもなりかねないため、別々で寝たほうが安心です。
ノミ・マダニ予防も忘れずに
室内猫であっても、ノミ・マダニの寄生リスクがあります。暖かい寝具の中はノミ・マダニが非常に繁殖しやすく、それが人や猫に寄生してアレルギーや感染症を起こすことがあります。室内猫も、ノミ・マダニ予防は欠かさないようにしてください。
そのほか、寝ている愛猫を気づかい過ぎて、飼い主さんが寝返りやトイレを我慢して睡眠不足になることも。その場合は、日中の猫とのスキンシップを増やして、寝室は別にしたほうがいいでしょう。
猫が一緒に寝たいと思うのは、飼い主さんのような信頼している相手に対してということがわかりました。猫と一緒に寝るときは、押しつぶしたり怪我させたりしないよう充分注意し、必要があれば寝室をわけることも考えてくださいね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫に「そばで一緒に寝たいな」と思わせる人の特徴』
文/宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。