猫と暮らす
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ほっておけば治ると軽視しないで 怖い猫の「歯肉口内炎」予防と治療
猫が歯肉口内炎を発症する原因は、まだはっきりと判明していません。それでも、ふだんのケアで歯肉口内炎を予防する方法はいくつかあります。
今回は、歯磨きや感染対策など、おうちでできる歯肉口内炎の予防方法を、獣医師の藤田桂一先生に伺いました。
定期的な歯磨き
歯磨きの基本的な流れは、以下の通り。
1. 猫用の歯みがきジェルを、歯ブラシにつける
2. 慣れるまでは、猫に歯ブラシを自由に噛ませる
3. 口角を引き上げるようにしながら、上の奥歯に歯ブラシを当て、小刻みに動かしながら歯みがきをする
歯垢が最もつきやすいのは、上の奥歯だといわれています。すべての歯をちゃんとみがくのが理想ですが、慣れるまでは無理をしないでOK。まずは歯ブラシを噛ませるだけ、慣れたら上の奥歯をササッとみがくだけ、もっと慣れたらほかの歯も……というように、段階的に慣らしていきましょう。
ワクチンなどでウイルス感染対策
ウイルスの感染対策を行うことは、歯肉口内炎のみならず、さまざまな病気の予防につながります。
歯肉口内炎は、猫カゼを引き起こす猫カリシウイルスや、猫白血病ウイルスなどと関係が深いと考えられています。そのため、それらに対抗できるワクチンを定期的に摂取することが、歯肉口内炎対策にもなります。
またウイルス感染の多くは、感染猫とのケンカやグルーミングなどが原因となるものも。愛猫が屋外の猫と接触しないよう、完全室内飼いを徹底し、脱走対策もしっかりと行うことが大切です。
食事などで免疫力をキープ
不快な環境や不安な状況などは猫にストレスを与え、免疫力低下にもつながります。快適な室温・湿度を保ったり、室内を清潔にしたりなど、猫がリラックスしながら過ごせる空間作りを心がけましょう。
人も猫も、栄養バランスが崩れると免疫力が下がります。猫用のフードは「総合栄養食」と表示されている商品を選ぶことが重要です。また、おやつの与えすぎにも注意しましょう。
参考/「ねこのきもち」2022年7月号『人と同じと思わないで!甘く見ると怖い… 猫の歯肉口内炎』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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