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お尻を地面にこすりながら移動する 猫の「お尻歩き」の原因 対応が必要なケースも

お尻が気になるときに猫がする「お尻歩き」。肛門腺のトラブルにつながることもあるため、早めに対処することが大切です。今回は、猫がお尻歩きをする原因や対処法について、ねこのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生に教えていただきました。

猫の「お尻歩き」ってどんな行動?

ソファでグルーミングをする猫
kaorinne/gettyimages
お尻歩きとは、両後肢を前方に持ち上げ、お尻を地面につけて前肢だけで這う歩き方のことです。

猫はお尻がチクチクしたり、ムズムズしたりするときはまずなめますが、それでもまだお尻が気になる場合は、お尻を地面にスリスリとこすりつけることがあります。

猫がお尻歩きをする原因とは

目を閉じて休む若いメス猫
Sokratyks/gettyimages
猫がお尻歩きをする原因としては、肛門腺にたまった分泌物がうまく排出されない、肛門嚢に炎症があるなど、肛門腺に異変が起きていることが考えられます。

そのほか肛門の周囲に、寄生虫卵が付着している、皮膚炎が起きている、便の一部が残っているなどの可能性もあります。

猫がお尻歩きをする場合の対処法

美しい短毛の猫
AaronAmat/gettyimages
猫がお尻歩きを繰り返す場合は、肛門腺やお尻周りのチェックをしてあげましょう。通常、排便時などに肛門腺に溜まった分泌物は排出されることがほとんどですが、高齢や肥満などが原因で、うまく排出されなくなることがあります。
また、体質的に肛門腺からの分泌物の粘り気が強かったり、水分が少なかったりなどの理由で、肛門腺の分泌がうまくいかなくなることも。

頻繁にお尻歩きをしたり、肛門嚢のトラブルを起こしたりなど、愛猫が自分自身で肛門嚢のケアがしにくそうな様子が見られる際には、肛門腺の炎症などのトラブルの可能性もあるので、まずは病院に受診し、肛門嚢の状態を診てもらうと良いでしょう。その際可能であれば絞り方についても指導していただくと、家でのケアにも役に立ちます。自宅で絞り出しにくい場合や、猫が嫌がる場合には動物病院でケアしてもらうようにしましょう。

症状が改善しない場合は、他に原因があることも

肛門腺絞りを試しても猫がお尻を気にする場合は、原因に寄生虫や皮膚炎が関係しているか、腸そのものに不調が起きていることも考えられます。

詳しい原因を特定するための便検査や、駆虫薬を使った駆虫などの対処が必要になってくるため、動物病院を受診することをおすすめします。
猫がお尻歩きをする場合、肛門腺や肛門の周囲に異変が起きていることが考えられます。もし愛猫がお尻を気にするそぶりを見せるようなら、早めに動物病院で診てもらってくださいね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫の「お尻歩き」って何!? 異変のサインの可能性も|獣医師解説』
文/宮下早希
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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