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猫パンチには3種類あった 遊び・攻撃、あと一つは? それぞれのパンチの違いは

猫パンチとは、猫が前足を振り上げて対象をすばやく叩く動作のこと。そのときによりパンチの強弱は違いますが、頭や体を大きく後ろに引いた姿勢でパンチするのが特徴です。そんな猫パンチの動作と意味をねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。

爪を出さない猫パンチは「遊び」の意味

猫パンチする瑠宇(るう)ちゃん(ロシアンブルー)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
目の前にあるおもちゃに向かって、そーっと前足を伸ばしてチョンと触れ、何も起こらないことがわかると連打攻撃を開始する。こんな様子を見たことがありますよね。これは「遊び」の猫パンチで、文字どおり対象物と遊んでいます。

爪を出さず、力加減も配慮して様子を見ている

このパンチは対象物に対して力加減を配慮していることがうかがえ、爪をきちんとしまっています。飼い主さんの足や新しいものにチョンと触ってみる場合は、「かまってほしい」「安全かな?」と相手の反応を見ている可能性もあるでしょう。

突然繰り出すのは「不快感」のパンチ

猫パンチするたびくん(スコティッシュフォールド)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
抱っこされているときや、なでられているときに繰り出す猫パンチは、「不快感」を示しています。基本的に、猫は自由気ままな動物。数十秒前までは喜んで受け入れていたスキンシップも、急に不快感をあらわすことがあるのです。

イライラがつのると爪が出る可能性もある

気分が乗らないタイミングの抱っこや、しつこいスキンシップには、イライラがつのって猫パンチが繰り出されることも多いそう。イライラが最高潮に達すると、爪を出してパンチすることもあります。

ケンカや狩りで繰り出すのは「攻撃」のパンチ

猫パンチするチョボくん(MIX)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
「攻撃」のパンチには、ケンカの際に繰り出す「怒り」のパンチと、狩りの途中で繰り出す「仕留め」のパンチがあります。どちらも相手に致命傷を負わせることが目的なので、鋭い爪や牙を光らせながらパンチを浴びせる傾向があります。

猫がパニックになって攻撃する可能性も……

「攻撃」のパンチは、得体の知れない相手に遭遇した場合など、猫がパニックに陥った際に繰り出すことがあります。動物病院へ行くためケージに入れたり、おもちゃで興奮しすぎたりすると、意図せず攻撃を浴びることがあるでしょう。
野生の猫は、獲物を一撃で仕留めなければなりません。その一方で、興味のままに手数の多い連打のパンチを繰り出せるのは、食事に困ることがない家猫の特徴なのかもしれませんね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫パンチの3つの意味 【2021年】SNSで話題の最新動画や画像もご紹介』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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