猫と暮らす
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ただ白くてかわいいだけじゃない 「白猫」の特徴とかかりやすい病気があった
全身が白い猫は、とても美しいですよね。一部だけ白いのではなく全身の被毛が真っ白の猫は、猫全体の一割以下だといわれています。そんなほかの猫とは違う特徴を持つ白猫には、健康上気を付けたいポイントがいくつかあることをご存じですか?
そこで今回は、白猫がかかりやすい病気や飼い主さんが注意したいことなどを、獣医師の田草川佳実先生に伺いました。
そこで今回は、白猫がかかりやすい病気や飼い主さんが注意したいことなどを、獣医師の田草川佳実先生に伺いました。
白猫がなりやすい病気は?
白猫は、ほかの毛色を持つ猫に比べると、扁平上皮がんになりやすいといわれており、13倍以上発生率が高いという報告もあるのだそうです。扁平上皮がんになりやすい部位は、耳と鼻。紫外線によって遺伝子に突然変異が起こり、前がん病変から扁平上皮がんに発展します。
前がん病変の段階で切除できると予後がいい傾向があるため、治りにくい皮膚炎のような症状が見られたら、早めに動物病院を受診して検査をしてもらいましょう。
前がん病変の段階で切除できると予後がいい傾向があるため、治りにくい皮膚炎のような症状が見られたら、早めに動物病院を受診して検査をしてもらいましょう。
白猫は生まれつき耳が悪い個体が多いって本当?
白猫は、先天性の聴覚障害が多いという報告があります。これまでは「オッドアイの青い瞳の方の聴力に異常が出る」という説がありましたが、最近の研究では瞳の色と聴力障害に関連はなく、白猫に先天性の聴力障害が多いのは「白猫が持つ遺伝子の影響」ということがわかりました。
遺伝子の問題なので現状予防方法はありませんが、室内飼育であれば生活に大きな支障はないと考えられています。
遺伝子の問題なので現状予防方法はありませんが、室内飼育であれば生活に大きな支障はないと考えられています。
オッドアイは視力に影響ある?
先天性のオッドアイなら、視力に影響はありません。
しかし、目の病気によって左右の目の色に違いが出てくることがあります。この場合は、病気の影響で視力に影響が出るケースがあるため、もし後天的にオッドアイになったのなら、動物病院で相談をしましょう。
しかし、目の病気によって左右の目の色に違いが出てくることがあります。この場合は、病気の影響で視力に影響が出るケースがあるため、もし後天的にオッドアイになったのなら、動物病院で相談をしましょう。
白猫の飼い主さんが気を付けることは?
前述した通り、白猫は扁平上皮がんになりやすいといわれています。扁平上皮がんの予防方法は、直射日光を長時間浴びないこと。猫が過ごす部屋の窓にはUVカットフィルムを貼るなど、室内に入る紫外線をできるだけ減らす工夫をするのがおすすめです。
白猫はとても美しくかわいらしいですが、健康や病気に関して、気を付けなければならない点も少なくありません。白猫ならではの特徴を理解して、ふだんからできる対策は積極的にしていきましょう。
お話を伺った先生/田草川佳実さん(聖母坂どうぶつ病院副院長)
参考/「ねこのきもち」2022年12月号『まるで雪のような美しさ… 魅惑の白猫ワールドへようこそ』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
参考/「ねこのきもち」2022年12月号『まるで雪のような美しさ… 魅惑の白猫ワールドへようこそ』
文/東里奈
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
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