愛猫が「分離不安」と診断された場合、気になるポイントのひとつが「留守番ができるかどうか」ではないでしょうか。短時間の留守番なら大丈夫でも、長時間の留守番となると、飼い主さんとしては不安ですよね。
そこで今回は、分離不安の猫に安心して留守番をしてもらうために、飼い主さんができることをご紹介します。
分離不安になる原因
猫が分離不安になる原因はさまざまですが、社会化ができる前の子猫の時期に親猫やきょうだい猫から引き離されてしまった猫が、分離不安になりやすいといわれています。また、昨今のコロナ禍で飼い主さんと一緒にいる時間が増えたため、飼い主さんと離れることに不安を感じるようになる猫も増えているそうです。
分離不安の猫を留守番させる方法は?
短い時間から徐々に長くしていく
分離不安と診断された猫に、いきなり長時間の留守番(一晩留守にするなど)をさせるのは避けたほうが無難です。まずは日中、短い時間の留守番からスタートし、少しずつ留守番の時間を延ばして、ゆっくりと慣れさせていきましょう。
動物病院に預けてみる
留守番の練習に、ペットの預かりが可能な動物病院を利用するのもひとつの方法です。いつも飼い主さんと過ごす家だと、飼い主さんがいない状況に不安を感じる場合があるため、場所を変えることで気持ちが切り替わるかもしれません。
動物病院に預ける場合も、いきなり一泊させるのではなく、昼間に数時間預かってもらえないかを相談してみましょう。その際は、分離不安であることを伝え、こまめに様子を見てもらえるようお願いできるとなおいいですね。
愛猫が分離不安になると、飼い主さんの生活に支障が出ることも。しかし辛い思いをしているのは、猫も同じ。愛猫ができるだけ不安を感じないよう気遣い、分離不安が改善するようにフォローしてあげましょう。
参考/「ねこのきもち」2023年1月号『愛猫の健康や行動など、気になることにお答えします ねこのきもち獣医師相談室です。』
文/東里奈
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。