愛猫がぐっすりと眠っているのを見ると、癒されるという飼い主さんも多いのではないでしょうか。じつは猫は「寝る子」が語源という説もあるほど、よく眠る動物なのだそう。
猫の睡眠にまつわるヒミツについて、獣医師の藤井仁美先生による解説をお届けします。
猫の睡眠時間が長いのはなぜ?
肉食動物は全般的に睡眠時間が長め。なぜかというと、肉食動物にとって大切な「獲物を捕る」「縄張りを守る」という行動にはエネルギーが必要だから。そうした行動に力を発揮できるよう、無駄な体力を使わず温存するために、猫は長い睡眠時間を必要とします。
猫の睡眠時間はどれくらい?
人は寝ているとき、深い眠りと浅い眠りを繰り返しますが、猫も同様です。ウトウトしている時間と寝ている時間とを合わせると、猫の睡眠は16時間ほどにもなるのだとか。といっても、熟睡している時間は短めで、ウトウトしている時間のほうが長いようです。
子猫や高齢猫の睡眠時間は?
成長ホルモンは寝ている間に分泌されるため、成長期の子猫はより長い睡眠時間が必要となります。一方、活動量が低下する10才以上の高齢猫も、体力温存のために睡眠時間が増える傾向にあるのだとか。つまり、子猫と高齢猫はより長く寝ているといえそうです。
猫が寝ているときのポーズに性格が出る?
猫の寝姿は、足を投げ出して脇腹を見せる横向きポーズがスタンダードですが、季節によっても変わり、性格もポーズに反映されるのだとか。大らかな猫は急所であるお腹を大胆に出し、警戒心の強い猫は体を丸めたり伏せたりしてお腹を隠します。
猫も夢を見る? 寝言をいう?
人と同じように、猫も夢を見ているとされています。ときおり睡眠中に体をビクッとさせたり、ムニャムニャと声を出して“寝言”をいったりするのは、夢を見ているときの反射的なしぐさ。もしかしたら、夢の中で獲物を追っているのかもしれませんね。
たっぷり寝て元気いっぱいに♪
猫の睡眠にまつわるヒミツをお届けしました。
愛猫には睡眠をたっぷりとって、元気いっぱいにすごしてもらいたいですね♪
お話を伺った先生/藤井仁美先生(獣医師 獣医行動診療科認定医 ペット行動カウンセラー)
参考/「ねこのきもち」2022年4月号『「よく寝る子」は起きてるときって、何してる? ねこの8時間』
文/都留朱音
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。