猫と暮らす
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両方飼っている飼い主さんならでは気づき オス猫とメス猫の違いは
どうしてオスとメスの行動に違いが出るの?
去勢・避妊手術を受けた猫は性ホルモンの影響が減少しますが、性別ごとの「脳」はそのままなので、性差が行動にあらわれることもあるのです。
ここでは「ねこのきもち」読者の飼い主さんのうち、オスとメス両方飼っている方に、具体的にどのような違いがあると感じるのかを伺い、それについて、菊池先生解説していただきました。
甘えたいとき
オスの場合:人のひざに乗るなど、気持ちのままに行動する
メスの場合:お尻だけ人の体にくっつけるなど、遠慮がちにアピールする
●菊池先生の解説
オスは生涯、自分の子孫を多く残すことを目的に行動します。このため欲求に忠実に生きる性質があり、人に対しても「構って」とストレートに表現できるのです。一方、メスは自分や家族の身を守るという強い使命から、周りの様子を注意深くうかがう性質が。したがって警戒心が強く、人へのアピールも控えめなコが多いのです。
新しいおもちゃを与えたとき
オスの場合:すぐに近づいてチェック! そのまま遊ぶことも
メスの場合:少し離れたところからしばらく様子をうかがう
●菊池先生の解説
メスは子どもを守るため、自分のテリトリー内で見慣れないものは“敵”とみなします。たとえおもちゃであっても、注意深く観察してから触るようにしているのでしょう。これに対してオスは、成長とともにメスを求めて行動範囲を広げるなど好奇心が旺盛。見慣れない物でもすぐに興味を持つ傾向があります。
お客さんがきたとき
オスの場合:すぐに心を開いてお客さんを接待する
メスの場合:姿を消して“幻の猫”になることも……
●菊池先生の解説
オスはより多くのメスを求め、縄張りを離れてほかの猫との交流を試みようとします。そのため自然と“シャイ”ではなくなります。一方、メスは子守に必死で、初対面の相手などもってのほか! という性格に。そんな“ビビリ猫”には、ストレスにならないよう避難場所を確保してあげましょう。
参考/「ねこのきもち」2023年2月号『♂♀両方飼いさんに聞きました ここが違って面白い!写真で見比べるオスとメスの行動』
文/柏田ゆき
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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