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猫を飼う人は知っておきたい「下部尿路疾患」 尿石症や膀胱炎は早期発見がカギ

膀胱や尿道の病気の総称である「下部尿路疾患」は、膀胱・尿道の病気の総称です。トイレの回数や健康診断などで気づきやすいものもあります。今回は、下部尿路疾患である「尿石症」や「膀胱炎」について、獣医師の重本仁先生に解説していただきました。

健康診断で気づきやすい「尿石症」

アップに映る猫
Kryssia Campos/gettyimages
猫は尿が濃く、少ない傾向にあり、尿中のミネラル濃度が高くなると結晶や結石ができやすくなります。尿検査やレントゲン検査、超音波検査などでは「尿石症」が発覚することも。
体質のほかにも、食事の成分が関連していることもあり、療法食に切り替えることも。療法食に切り替えると、尿のpHに作用し、結晶を溶かしやすく、結石になりにくい環境を整えてくれます。

突発性の膀胱炎にも要注意

ソファーに座る猫
Thomas Northcut/gettyimages
膀胱が炎症を起こし、血尿や頻尿などの異変があらわれる「膀胱炎」。
細菌や結石・結晶などの原因がはっきりしている膀胱炎のほかに、はっきりとした原因がなく発症する「突発性膀胱炎」もあります。
原因はストレスや水分摂取量の不足などが考えられるため、日頃のストレスを取り除いたり、トイレ環境を見直し、ウェットフードで水分を多めに摂取したりする工夫が必要です。

下部尿路疾患の体験談

眠る猫
Kryssia Campos/gettyimages
療法食への切り替えで症状が改善
「尿検査によって小さな結晶がみつかりましたが、頻尿や血尿の症状は見られず、経過観察に。フードを療法食に変更したせいか、その後尿トラブルも起きず安定しています」

レントゲン検査で発覚した膀胱炎
「レントゲン検査によって膀胱の厚さの異変に気が付き、膀胱炎が発覚しました。投薬して経過観察したところ、排尿も通常に戻りました」
下部尿路疾患のなかには、健康診断で発覚しやすい病気もありますが、日頃のトイレの回数や排尿の様子から異変に気付くものもあります。日頃から愛猫のトイレの様子を観察するようにしましょう。
お話を伺った先生/重本仁先生(王子ペットクリニック院長)
参考/「ねこのきもち」2023年5月号『健康寿命を延ばすために定期的な検査を! 健康診断で見つかりやすい猫の病気』
文/山村晴美
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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