猫と暮らす
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「甘えん坊猫」の育て方 人に甘える猫とそうでない猫の違いは
人やほかの動物に対して求めることがなく、クールなイメージが強い猫ですが、愛猫を甘えん坊猫にすることは可能なのでしょうか。環境や付き合い方によって甘えん坊猫に育てることはできるのか、甘えん坊猫の育て方について、帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科准教授の加隈良枝先生に教えていただきました。
そもそも親猫の性格が影響する
人懐っこいコや人見知りするコなど、猫の性質はとくに父猫の性質を遺伝的に受け継ぎやすいといわれています。
また、育てている母猫が人に甘えるタイプだと、母猫が人に甘える様子を見て、甘えることが当たり前、いいことだと子猫が学習する機会になるため、母猫の性格に影響を受けることもあるようです。
愛猫が人に友好的な甘えん坊になると、病院の受診や来客時など知らない人と関わる際にストレスなく過ごすことができますよ。
また、育てている母猫が人に甘えるタイプだと、母猫が人に甘える様子を見て、甘えることが当たり前、いいことだと子猫が学習する機会になるため、母猫の性格に影響を受けることもあるようです。
愛猫が人に友好的な甘えん坊になると、病院の受診や来客時など知らない人と関わる際にストレスなく過ごすことができますよ。
子猫時代に人と関わることが大切
甘えん坊の猫は、人に対して物怖じせず、安心してアプローチすることができる素地があるといえますが、その素地が形成されるのが子猫時代です。とくに、社会化期とよばれる時代には、環境全体からの大きな影響を受けるため大切になってきます。
子猫時代からいろいろな人と触れ合う機会をもたせることで、成猫になってもさまざまな状況や相手を寛容に受け入れやすくなるでしょう。
子猫時代からいろいろな人と触れ合う機会をもたせることで、成猫になってもさまざまな状況や相手を寛容に受け入れやすくなるでしょう。
人の対応によって「甘えん坊」に
人見知りの猫の場合でも、「自分の好きなものを人が提供してくれる」ということを学習すると、人好きになりやすいです。おもちゃで遊んだり、ごはんを与えたりするなどの機会を増やしましょう。
最初は無理をせず、大きな動きをしたり、大きな声を出したり、急に近づいたりなどの行為を避け、猫のペースで猫から近づいてくるのを待ちます。警戒をゆるめてもらうために、おもちゃやフードを人の近くに置く、少し動かすなどして、猫に興味をもってもらうことも有効です。
最初は無理をせず、大きな動きをしたり、大きな声を出したり、急に近づいたりなどの行為を避け、猫のペースで猫から近づいてくるのを待ちます。警戒をゆるめてもらうために、おもちゃやフードを人の近くに置く、少し動かすなどして、猫に興味をもってもらうことも有効です。
年月の経過により「甘えん坊」になることも
猫は老化による影響で、甘えん坊になることもあります。感覚能力が衰えて不安傾向が高まると、同じ場所にいることが多くなり、それがたまたま飼い主さんのそばだったり、実際に飼い主さんのそばで安心したいという気持ちが強まっていたりすることも。
反対に年をとってから甘えなくなったと感じる場合は、認知機能が低下している可能性があり、あいさつなどの習慣を忘れてしまうことがあります。
反対に年をとってから甘えなくなったと感じる場合は、認知機能が低下している可能性があり、あいさつなどの習慣を忘れてしまうことがあります。
猫それぞれの性格などにもよりますが、愛猫が甘えん坊猫になってくれたらかわいいですね。ぜひ試してみてください。
お話を伺った先生/加隈良枝先生(帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科准教授)
参考/「ねこのきもち」2021年6月号『あなたに可愛がってほしいからあの手この手で♡ 甘えん坊な猫たち』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
参考/「ねこのきもち」2021年6月号『あなたに可愛がってほしいからあの手この手で♡ 甘えん坊な猫たち』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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