湿気が多く寒暖差の大きい梅雨どきは、猫が体調を崩しやすい季節。健康的に過ごすには、愛猫のちょっとした変化を見逃さないことが大切です。今回は、梅雨どきに気をつけたい体の変化について、モノカどうぶつ病院院長の小林清佳先生に教えていただきました。
よく吐く
梅雨の時期は、寒暖差によって自律神経のバランスが崩れ、胃腸機能が低下して吐くことがあります。また、高温多湿のためフードに雑菌が繁殖しやすくなり、胃腸炎で吐くことも。このほか、季節を問わないものとして内臓の病気・アレルギー・腫瘍といった可能性もあります。
元気や食欲があるなら半日ほどフードを与えず、お腹を休ませて様子を見て。ただし、元気・食欲がない場合や、1日に何度も吐く、水も吐く、下痢をしているなどの様子が見られる場合は早めに受診しましょう。
下痢をする
同じく自律神経の乱れや胃腸炎が原因で、下痢をすることがあります。1~2回下痢をしても、元気と食欲があるなら半日ほどフードを与えずに観察してみてください。それでも改善しない場合や、何度も下痢を繰り返す場合は受診しましょう。また、水のような便が出ているときや、食欲・元気がないときは、早めに受診してください。
食欲が落ちる
自律神経のバランスが崩れて胃腸機能が低下すると、食欲が落ちるケースも。食事量が少ない状況が何日か続くと、体力が低下します。どれくらい食べているかよく観察し、いつもの6割以下になっていたら受診しましょう。少し減っている程度なら、1週間に1回を目安に体重を量ってみて、減り続けているようであれば受診しましょう。
愛猫の様子を見て「なんだかいつもと違うな」と感じたら、それは病気のサインかもしれません。飼い主さんの気づきが早期発見につながるので、梅雨の時期はとくに気をつけて見てあげてくださいね。
お話を伺った先生/小林清佳先生(モノカどうぶつ病院院長)
参考/「ねこのきもち」2022年6月号『飼い主さんの気付きが、早期発見につながる 「愛猫が何だか急に…」その変化は、病気のサインかも?』
文/柏田ゆき
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。