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実は「縄張りの確認」だった? 猫の「くんくん」に隠された秘密とは

愛猫がさかんに“くんくん”したり、トイレ後に急に“くんくん”し始めたりする姿を見たことはありませんか? 猫はいつ、どんなときに、どんなことを考えながら“くんくん”としているのでしょうか。今回は“くんくん”に秘められた真実を哺乳動物科学者の今泉忠明先生に教えていただきました。

“くんくん”で縄張りを確認!

シンガプーラのまめ太郎くん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫は自分の縄張りを示すために、体をこすりつけたり、排泄物を残したりしてマーキングをします。マーキングによって残されたニオイで、どの猫の縄張りなのか、あるいは自分の縄張りなのかを認識したり、猫やほかの動物がきていないかなどを確かめたりしているのです。

そのため、自分の縄張りにほかの猫のニオイや新しいニオイがついていると、とても敏感に反応します。さかんに“くんくん”してニオイのもとを探り、自分のニオイを上書きすることも。
猫は基本的に単独で生きる動物のため、自分の縄張りが何者にも侵されないようパトロールすることは、猫が猫らしく生きるためには必要なことなのです。

マーキングは自分の縄張りをアピール!

キジトラのメロンくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
マーキングによって猫やほかの動物に自分の縄張りを伝えていますが、マーキングしたばかりの場所を自ら“くんくん”することも。これは、自分のニオイがしっかりと付いているか、自分の縄張りが確保されているかを再確認するために行っています。

たとえば、猫がウンチをしたあとのトイレを“くんくん”としているのも同様の理由からといえるでしょう。
しかし、これは猫がウンチのニオイをかいでいるのではなく、排便時に肛門腺から排出される分泌液のニオイをかぐことで、自分特有のニオイがついているのか、確認しているのです。

【読者エピソード】トイレ後にかぐのが習慣に

ラガマフィンのテオくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
北海道に住むまるくんは、トイレで出したばかりのウンチに顔が付きそうなくらい近寄ってニオイをかぐことが習慣に。猫の嗅覚が鋭いことを知っている飼い主さんは、臭くないのか不思議に思っているそうです。
マーキングや縄張りの確認は、猫にとってとても大切な行動だということがわかりました。猫らしいこの行動を、あたたかく見守ってあげたいですね。
お話を伺った先生/今泉忠明先生(哺乳動物学者 日本動物科学研究所所長)
参考/「ねこのきもち」2023年9月号『嗅覚をめぐる、9つの真実 猫のくんくんのヒミツ』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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