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いつか来る愛猫とのお別れを少し考える 知っておきたい「ペットロス」のこと

いつか訪れる、愛猫との別れ。「悲しいから愛猫が亡くなるときのことは考えたくない」と思う飼い主さんも多いでしょうが、いざというときに必要以上に苦しまないためにも、ペットロスについて知っておくことは大切です。

今回は、ペットロスになったとき飼い主さんに起こりうる3つの変化を、獣医師の宮下ひろこ先生に伺いました。

ペットロスで飼い主さんに起こりうる変化(1)気持ちの変化

室内にいる猫
Maryviolet/gettyimages
◆飼い主さんの起こりうる気持ちの変化
  • 立ち直れないような絶望を感じる
  • 後悔や自責の念に苦しむ
  • ショックで無気力になる
  • 亡くなった愛猫の気配を感じたり声が聞こえたりする気がする
  • 亡くなった愛猫のことを考えすぎて集中力がなくなる など
大切な愛猫を失ったら、飼い主さんの誰もが深い悲しみを感じます。寝ても覚めても悲しくて仕方がなかったり、状況によっては後悔や自責の念にとらわれたりして、一時的に日常生活や仕事に支障が出ることもあるでしょう。

上記に挙げた例はいずれも、大切な存在を失ったときに起こりうる自然な反応です。これらの感情は一定ではなく、日によって変わることもあります。

ペットロスで飼い主さんに起こりうる変化(2)体調の変化

ベッドにいる猫
Larisa Stefanuyk/gettyimages
◆飼い主さんの起こりうる体調の変化
  • 夜眠れない、朝起きられない
  • 食欲不振になる
  • 疲労感や虚脱感を強く感じる
  • 頭痛、めまい、腹痛、胃痛などの症状が出る など
愛猫を失ったことで気持ちが落ち込み、体にこのような不調が出るケースは珍しくありません。

悲しみにとらわれていると、不調が自覚なく進み、長引くと免疫力が落ちて病気にかかりやすくなることがあります。ペットロス自体は病気ではありませんが、不調が続くようならメンタルクリニックなどで相談をしてみてください。

ペットロスで飼い主さんに起こりうる変化(3)人間関係の変化

ふとんから顔を出す猫
Konstantin Aksenov/gettyimages
◆飼い主さんの起こりうる人間関係の変化
  • 周囲の人がペットロスについて理解してくれず、人に会いたくない気持ちになる
  • 楽しかったはずのSNSを見たくなくなる
  • SNS上の交流が億劫になる など
愛猫を失うと、このような状態になる人も少なくありません。

また、同じ悲しみを抱える家族でも、例えば「愛猫の思い出の品を飾っておきたい」と思う人もいれば、「思い出すとつらくなるからしまっておきたい」と思う人もいるなど、悲しみへの向き合い方に違いが出ることもあるでしょう。

悲しみへの向き合い方は1つではありません。「家族間で違いが出る場合もある」ということも、あらかじめ知っておきたいことのひとつです。
ペットロスでは、悲しみの渦中にいる飼い主さんの心身に大きな変化が起こることがあります。時間とともに、ゆっくりと受け入れていけるといいですね。
お話を伺った先生/宮下ひろこ先生(獣医師 動物病院専任カウンセラー)
参考/「ねこのきもち」2023年11月号『悲しいけど、お別れの日はいつか訪れるから… 知っておきたいペットロスのこと』
文/東里奈
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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