猫のおしりは、猫が生活するうえでさまざまな役割を果たしています。おしりやしっぽの動き・しぐさには、そのときの猫の気持ちが反映されていることも。今回は猫のおしりのしぐさが物語る気持ちについて、猫写真家であり猫研究家の石原さくらさんに解説していただきました。
猫のおしりは口ほどにモノを言う!?
猫のおしりは、その猫にまつわる情報が詰め込まれている部位です。例えば、年齢・性別・健康状態などの情報が、おしりにある「肛門腺」から発するニオイによって、相手の猫に伝わります。猫同士がおしりのニオイを嗅ぎ合うしぐさは、人でいう名刺交換のようなものなのです。
おしりフリフリは獲物に飛びつくタイミングを計っている
猫が遊んでいるときなどに、身を伏せておしりを振るようなしぐさを見せることがあります。これは、獲物(おもちゃ)に狙いを定めて、飛びつくタイミングを計っているしぐさ。後ろ足で足踏みをして、おしりがフリフリと動いているでしょう。
肛門丸見え歩きは“ゴキゲン”なとき
しっぽをピンと立てて歩いているときは、猫の機嫌がよいとき。しっぽがピンと上に立つことで、肛門が丸見えになります。これは、子猫が母親に近づくときに見られるしぐさです。
妄想の狩りの最中は肛門を隠す
猫が窓から外を眺めて狩り気分になっているとき、しっぽが床に付いていることがあります。これは、しっぽで肛門をふさぎ、肛門腺から出る自分のニオイを漏らさないようにするため。獲物にバレないよう、自分の存在を隠すしぐさです。
猫のおしりやしっぽのしぐさには、猫の心理や気持ちが反映されています。おしりやしっぽに注目すれば、猫の気持ちがわかりやすくなるかもしれませんね。
お話を伺った先生/石原さくらさん(猫写真家 猫研究家)
参考/「ねこのきもち」2024年4月号『ぷりぷりな動き・フォルム・しぐさが意味するものとは!? みんな大好き 猫のおしり』
文/小泉美筆
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。