猫と暮らす
UP DATE
ニオイを嗅いでいるだけじゃない!猫が“くんくん”する理由とは?
昔の記憶を思い出している
母猫にかわいがられたという“いい思い出”が、母猫のニオイとともに記憶されると、そのニオイを嗅ぐだけでいい気持ちに包まれるのです。
きょうだい猫同士の相性がよかったり、しばらく会っていなかった母猫とすぐに打ち解けたりするのは、「ニオイ」によって過去の記憶が想起されるからかもしれません。
くんくんするということは、空間的に遠くのものを感知するだけでなく、時間的にも遠い昔を思い出すきっかけになり、猫がその時空間を生きるのに欠かせない行動なのです。
素行調査をしているのかも
飼い主さんの体からいつもとは違うニオイがすると、「ほかの猫がいる?」「侵入者がいるかも」とくんくんすることも。これは飼い主さんへの素行調査ともいえるでしょう。
その後、自分のニオイを飼い主さんの体に上書きすることもありますが、縄張りを重視する猫は、そうして安心したいのです。
縄張りを確認している
たとえば、猫がウンチをしたあとのトイレをくんくんすることがありますが、これはウンチのニオイを嗅いでいるのではなく、排便時に肛門の脇にある肛門腺から排出される分泌液のニオイを嗅いでいるのです。
自分の縄張り内にあるトイレに、自分特有のニオイが付いたかどうかを確認しています。
参考/「ねこのきもち」2023年9月号『嗅覚をめぐる、9つの真実 猫のくんくんのヒミツ』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
UP DATE