1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 飼い方
  4. 災害対策
  5. 被災経験者から学ぶ 「自宅避難」で猫を守る備え

猫と暮らす

UP DATE

被災経験者から学ぶ 「自宅避難」で猫を守る備え

地震などの自然災害はいつ起こるかわかりません。いつ起こっても落ち着いて行動できるように備えておくことが大切です。今回は、実際に被災された方のエピソードとともに、愛猫と自宅避難をする際に必要なものについて、特定非営利活動法人ちよだニャンとなる会業務執行理事の香取章子さんに教えていただきました。

自宅避難の際に必要なもの

茶トラのおとうとくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

キャリーケース

キャリーケースは、震災時に猫のシェルター代わりにもなります。窓ガラスなどが破損した家で待機する際に、ケガや脱走を防ぐ役割も。
落下物から猫を守るためには、ハードタイプのキャリーケースが安心です。

フード・水・トイレ

フードや水、トイレも、猫の命を守るために不可欠。ふだんからフードやトイレ砂は、最低でも1カ月分は買い置きしておきましょう。
フードは、賞味期限の早いものから消費し、消費分を買い足すことで一定量を備蓄する「ローリングストック」がおすすめ。水は、水道水を定期的に入れ替えて保存するか、猫用の飲料水の準備をしておきましょう。

自宅避難の際にあると安心なもの

茶トラのうにくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

自動フード供給器

猫だけが自宅避難する際に役立ちます。停電しても使用できる乾電池式のタイプがおすすめです。

ケージ

キャリーケース同様、猫のシェルター代わりになります。
トイレや寝床も置けて、ケージの中で生活することができるので、自宅避難の安全性が格段に上がるでしょう。

福島県沖地震を体験した方のエピソード

茶白のシャチくん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ジェニちゃんと暮らすSさんは、2021年と2022年、2年連続で震度5の地震を体験しました。
2021年のときは、Sさんは仕事で留守にしており、以前からお世話になっているペットシッターさんがジェニちゃんの様子を見に行ってくれたそうです。
2022年のときは、ジェニちゃんと一緒に自宅にいましたが、地震がおさまったあともしばらくジェニちゃんはクローゼットに隠れ、出てきてもSさんの足にスリスリして離れなかったそう。

Sさんは一人暮らしなので、帰宅困難者になることも想定して自動フード供給器を設置し、猫用の避難グッズを入れたバッグとポータブルトイレも用意。万が一のときのためにマイクロチップの装着もしたそうです。
現在は居住地が変わったため、実家の家族や友人に合鍵を渡し、いざというときは見に行ってもらえるようにしているとのことです。

香取さんから

一人暮らしの場合、親類や友人とのネットワークづくりが大切になります。
信頼できる相手に合鍵を託すのは、猫のためにやっておきたい備えです。
万が一のときは、猫を預かってもらえるような関係づくりができるとより安心でしょう。
いつ何があっても落ち着いて行動できるように、日頃からしっかりと備えておきたいですね。
お話を伺った先生/香取章子さん(特定非営利活動法人ちよだニャンとなる会業務執行理事 一般社団法人東京都人と動物のきずな福祉協会代表理事)
参考/「ねこのきもち」2024年7月号『あのとき何が起こったか。被災後にしたこととは―― 私と猫の「震災」の話』
文/山村晴美
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る