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【猫の妊娠基礎知識】交配~妊娠〜出産後のケア・子猫のお世話まで

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現代では去勢・避妊手術を受けている飼い猫も多いため、猫を飼っている人でも「妊娠」について知らない方も多いのではないでしょうか。しかし、妊娠した猫の保護や、飼い猫の妊娠など、いざという時に備えて基礎知識は知っておきましょう。

猫の妊娠基礎知識

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交配の工程は?

メスの排卵は交尾の刺激によっておこります。これを「刺激排卵」または「交尾排卵」と言います。まずは交配の過程を解説しましょう。

1. 発情したメス猫の前でオス猫は鳴き、気を引きます。メス猫は腰を下げ受け入れ態勢をとり、オス猫は馬乗りになってメス猫の首筋を噛み、交尾をします。

2. オス猫の性器にはトゲのようなものがあり、交尾の際、メス猫は痛みのために大声で鳴きます。

3. 交尾自体は数秒で終わり、それと同時にオス猫はメス猫に攻撃されないように逃げます。

4. メス猫は痛みを落ち着かせようと、陰部を舐めます。交配が成功か不成功かは、メス猫の鳴き声としぐさで判断します。

5. オス猫は次の交配の機会を狙いますが、メス猫はオス猫を威嚇し近づけません。

6. しばらく時間が経つと、今度はメス猫の方がオス猫へ近づき、再交配を繰り返します。

1回の交尾で妊娠に成功するケースもありますが、日に2~3回の交尾を3日に渡って繰り返すと成功率が高いようです。

妊娠期間は?

猫の妊娠期間は62~67日と幅がありますが、平均すると64日間だと言われています。比較的少ない期間ではありますが、妊娠したメス猫が嘔吐したり精神的に不安定になったりすることもあるので、十分に注意して見守りましょう。

個体差はありますが、妊娠6週目ごろか腹部が膨らみ始め、乳首がピンク色になり目立ってきます。腹部は日増しに膨らみ、乳腺も発達してきます。そして、飼い主さんへの甘えが強くなってくるでしょう。出産が近くなると猫の乳首をつまんだときに乳の分泌物が見られ、お産場所を探す行動が始まります。

いよいよ出産!

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出産の準備

妊娠したメス猫は、なるべく平常のまま過ごさせることが大切です。食事は栄養バランスが良いものであれば、急に変える必要はないでしょう。お産場所は母猫がある程度自由に動ける広さが必要なので、サイズに合った段ボール箱を利用すると便利ですね。中にはペットシーツやバスタオルをあらかじめ敷いておき、飼い主さんも出産の心構えをしておきます。交配から40日を過ぎ、乳首が膨らんでピンク色になれば大抵は妊娠していると考えられますが、なかには想像妊娠というケースもあります。

神秘的な出産の始まり

1. 一般的に出産間近のメス猫は、飼い主さんへの甘えが強くなり、食事をしなくなります。

2. 出産の兆候として腹部に小さなけいれんがおこり、母猫は軽くいきみます。初めは軽く短いいきみですが、次第に間隔が短くなっていき、いきみは強くなっていきます。

3. いきみの間隔が短くなり、腹部が強く波打ち母猫の息遣いが荒くなると出産は間近です。

4. 母猫がいきみに合わせて強く踏ん張ると、いよいよ出産が始まります。胎児が入った羊膜は、灰色のピンポン球のような姿。母猫は羊膜をすぐに舐め、へその緒を噛み切ります。母猫が切らない場合は、飼い主さんが切ってあげましょう。胎盤がすでに切れていれば、そのままにしておいて大丈夫です。

5. 子猫は小さな産声を上げ、自分で呼吸を始めます。鳴き声が聞こえない場合は、羊水が気管に詰まっていると考えられるので、両手で子猫を握り水を切るように多少強く振ったり、背中を軽く叩いたりしてつまりを取り除きましょう。飼い主さんが子猫の口元へ口を付けて、軽く吸い出すのも効果的です。

出産後のケア

母猫はこれから子育てが始まります。毎日の子育ては体に大きな負担がかかるため、授乳中は栄養価の高い食事を与えたいですね。そして、ストレスのかからない、静かな環境を提供することも大切です。子どもがいる家庭では、猫たちの生活する場所と人の子どもの生活区域を分けてあげるとよいでしょう。

子猫のお世話

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子猫の食事

早い子猫だと生後1か月には母猫の食事に興味を示すようになるため、離乳食を準備し始めましょう。離乳食は、母猫のごはんに猫用の粉ミルクを混ぜたものや、ドライフードをぬるま湯でふやかしたものを準備しましょう。食いつきが悪いときは、マグロの赤身や牛肉の赤身を生のまま細かくし、猫用粉末ミルクと乳児用整腸剤を混ぜたものを与えます。

子猫は動きが活発になると食欲も出てくるので、徐々に子猫専用のドライフードへ切り替えていきます。その際、子猫と母猫が一緒にいる時間は徐々に減らしていき、子猫が自分で食事をする環境を作っていきましょう。

子猫のトイレ

子猫が自分で食事を始めると、排せつも自分でできるようになります。尿意や便意をもよおすとソワソワして床をかいたり、鳴いて知らせたりするので、その様子が見られたらすぐトイレへ運び入れます。この行動を繰り返すうちにトイレの使い方を覚えていきます。

子猫の体重の変化

健康な子猫はあまり鳴くことがありません。母猫がそばにいるのに「ピィーピィー」と鳴いている場合は、母乳の出が悪くお腹を空かしているかもしれません。子猫の体重は毎日測定し、成長具合を確認しましょう。この時期に子猫と飼い主さんが触れ合うと人への警戒心が無くなり、人に慣れやすい性格が形成されていきます。

問題行動も減る!去勢・避妊手術

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現代では、飼い猫の「去勢・避妊手術」は当たり前になっています。しかし「何のために去勢・避妊手術を受けさせるのか」「体に負担はないのか」など、疑問や不安を抱く飼い主さんも多いでしょう。

去勢・避妊手術をすると…

・マウンティングやスプレー行動をしにくくなる
・噛み癖が無くなる
・大声で鳴かなくなる
・脱走したがらなくなる
・乳腺や生殖器の病気予防になる
・攻撃性が弱まることがある
・望まない妊娠を避けることができる

「去勢・避妊手術」は、お困り行動の防止や病気予防につながります。獣医師と念密に相談して、受けさせるかどうか考えましょう。

猫は子だくさん?!

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一度の妊娠で生まれる子猫の数は、3~5匹といわれています。100gほどで生まれ、まだ目や耳は閉じています。この時点では触るだけで傷つけてしまいそうな「はかなげな存在」ですが、子猫は「アッ」という間に成長します。今だけの「かわいい子猫時間」を、思う存分、目に焼き付けておいてくださいね!

出典元/『ねこのきもち』2016年9月号「術後の“?”もすっきり!去勢・避妊手術のすべて」(監修:弓削田直子先生)
    『ねこのきもち』2016年3月号「子ねこ手帳」(監修:高野のり子先生)
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/HONTAKA
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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