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【獣医師監修】先住猫がいる場合は?「野良猫」を飼う際の注意点&必要なこと
まだまだ日本にたくさん存在する野良猫。近所の野良猫を家族にしたい、そう思っている方もいるでしょう。今回は、野良猫を家族に迎え入れる際の注意点や、飼い始めるにあたって必要なコトをご紹介!野良猫を飼う際の参考にしてみてくださいね。

後藤 瞬 先生
相模原プリモ動物医療センター第2病院勤務
東京農工大学農学部獣医学科(現 共同獣医学科)卒業
●資格:獣医師
●所属:日本獣医皮膚科学会/日本獣医がん学会/動物介在教育・療法学会
●主な診療科目:一般診療(外科、内科)/麻酔科
「野良猫を飼う」という選択肢
野良猫の中には、「地域猫」という呼ばれ方をされている猫もいます。地域猫とは、近所の人が協力して見守ってあげている野良猫のこと。捕獲して避妊・去勢手術を受けさせ、繁殖ができないようにすることで、不幸な野良猫を減らそうという試みから生まれました。ご近所さんが協力して、ごはんや寝床の世話をしているケースもあります。
ねこのきもちアンケートによると・・・
しかし、近所で良く見かける野良猫に愛着を覚え、自宅で飼ってみたいと思っている方もいらっしゃるでしょう。それでは、野良猫を自分で保護して飼う際には、どんなことに注意すれば良いのでしょうか?
野良猫を飼う際の4つの注意点!
1. 本当に野良猫なのか確認を!
まずは野良猫だという確信を持ってから、次の段階に進みましょう。近所の人に聞いてみるのも良いですし、ネット掲示板などで捜索願が出されていないかチェックしてみましょう。動物病院には迷子猫の情報が集まるので、近所の病院で聞いてみるのも1つの方法です。
その子が地域猫ならば、猫の世話をしているご近所の方に一言声をかけてあげてください。いつも世話をしていた子が急にいなくなると心配になるでしょうし、地域猫の世話をする優しい方に「あの子を飼いたい」と言えば、きっと喜んでくれますよ。
2. 警戒心が強く、捕まえるのには根気が必要
3. 先住猫がいる場合は慎重に
さらに元野良猫に触ったあとは必ず手を洗い、可能なら着替えや消毒も済ませておくと安心です。先住猫との相性もあるので、獣医さんからGOが出たからといって、すぐに一緒に生活させるのは禁物。離れたところから短時間対面させることから始めて、徐々に慣れてもらえるように、飼い主さんも焦らずに見守ってあげましょう。
野良猫を飼う際に必要な3つのコト!
1. まずは動物病院に連れて行く!
理想は捕獲したらその足で病院に行くことですが、難しい場合は遅くても翌日の朝には病院へ!もし受診していない状態で自宅に入れる場合は、段ボールやケージから出さないこと。ノミなどの寄生虫がいた場合、室内に散らばってしまうおそれがあります。先住猫がいる場合は特に注意しましょう。野良猫を捕獲する日が決まっているのなら、事前に受診予約を取っておくとスムーズですよ。
2. 必要なものは事前にそろえておく
・キャリーケース
・猫用フードとお皿
・猫用トイレと周辺用品
初日に絶対必要なのがこの3つ。できればシャンプーや爪切り、爪とぎ用品やブラシなども、先に用意しておいた方が安心です。
3. 猫の飼育にはお金がかかることも忘れずに
日々のフード、猫用のグッズ、予防接種、定期検診…。その他にも、任意のペット保険代や猫の嗜好品、急な病気・ケガの際の医療費など、思った以上に出費がかさむ可能性もあります。
野良猫はこれらにくわえて、捕獲にかかる費用(捕獲器を使用する場合)や、最初の受診で思わぬ病気やケガが見つかった場合の費用など、普通に飼育するときとはまた違った出費もあります。事前によく考えてから行動に移しましょう。
監修/後藤瞬先生(相模原プリモ動物医療センター第2病院勤務)
文/higarina
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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