猫と暮らす
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先住猫と新入り猫の相性が最悪(涙)その時、飼い主さんがすべきことは…?
「愛猫が1匹だとさみしそう」「突然、子猫を保護することになった」
……いろいろな思いや事情で、2匹目の猫を迎えることになったという方もいるでしょう。

実際に迎え入れて、猫同士の相性がいいとすぐに仲良くなれるケースもありますが、すべてがそういうケースではありません。
もし、先住猫・新入り猫の相性が悪かったら…飼い主さんはどうすればいいのでしょうか?
先住猫とやむを得ず保護した子猫の相性が最悪! 3年経った今でも…
今回は、先住猫・アーちゃん(メス・12才)と新入り猫・シーちゃん(メス・3才)の飼い主さんから寄せられたエピソードをご紹介します。

ひどい猫カゼの子猫・シーちゃんを保護した飼い主さん。
しかし、飼い主さんのおうちには「猫嫌い」な先住猫・アーちゃんがいました。アーちゃんは、外猫を見ても怒るタイプのコだったので、2匹目の猫を迎え入れることは考えていなかったそう。

やむにやまれず迎え入れたシーちゃん。お世話をするうちに、飼い主さんはシーちゃんを「うちのコにする!!」と決意します。
そしてある日、アーちゃんとシーちゃんを対面させていたときに「事件」が……↓↓

(アーちゃん)「シャアアアッッッ……!!!」
(シーちゃん)「……ブルブルッ……」
飼い主さんが目を離した隙に、シーちゃんがアーちゃんを怒らせてしまったのです!

3年が経ったいまでも、緊張状態が続いているアーちゃんとシーちゃんの関係性。飼い主さんは、「あのとき目を離さなければ…!」と悔やんでいるよう。
先住猫と新入り猫の相性が悪かったときに、飼い主さんができること
猫同士の相性が悪くてどうしてもうまくいかない場合、猫がお互いにストレスを感じてしまうことも…。
先住猫・新入り猫のストレスを少しでも減らせるように、飼い主さんは次の2つのポイントを知っておきましょう。
①ストレスのサインが見られたら、別スペースで生活させよう

先住猫と新入り猫を対面させたあと、よほど相性がよければすぐに仲良くなれますが、そうでないケースも多いもの。それでも、猫同士がお互いに程よい距離感を保っているなら、ものの取り合いにならないように環境を整えて見守ってあげましょう。
次のような様子が見られたら、生活スペースを分けてあげて!

もしもストレスのサインが見られたら、生活スペースを分けてあげてくださいね。ストレスサインは……
- 対面すると攻撃する、うなる、威嚇する
- フードを食べられない
- 排泄を我慢する
- 毛をむしる、毛をなめ過ぎて脱毛する
など。
②交代で同じ場所を使わせることで、少しずつ慣れることも

生活スペースを分ける場合でも、お互いの存在を「許せる」くらいにはしてあげたいもの。そのためには、交代で同じ場所を使わせるのがおすすめです。
効果的な方法

たとえば、日中は先住猫がリビングを使い、夜間は新入り猫がリビングを使うという具合です。
猫は、自分のニオイと混ざったニオイに安心感を覚えやすいです。時間はかかりますが、徐々に相手を受け入れるようになる効果が期待できます。
愛猫の幸せのためにも、まずは新入り猫を迎えることを決める前に充分検討することが重要です。そして、いざ迎えることとなりどうしても相性が悪い場合は、猫同士のストレスを減らせるように、飼い主さんはできる限りのことをしてあげましょう。
参考/「ねこのきもち」2017年9月号『今のうちに考えてみて 2匹目を迎える前に知っておきたい3つのこと』
(監修:帝京科学大学助教、動物看護師 小野寺温先生)
※一部の写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と一部写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
イラスト/上野うね
文/雨宮カイ
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