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猫ににぼしをあたえてはダメ?注意するべきこと

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「猫はにぼしが好き」というイメージがありませんか? ペット用のおやつとして、いたるところで販売されていることもあって、猫の健康にいいものという印象が強くありますよね。実は、猫にとってにぼしは、健康的に相性のよくない面もあります。ただし、病気になるリスクがあるのは「にぼしを食べすぎた場合」です。少量で、塩分に注意すれば食べることに問題はありません。にぼしの味を覚えてしまった猫にどんなに催促されても、あたえすぎには充分注意してください。


監修/獣医師 ペット栄養管理士 佐野忠士先生(酪農学園大学 准教授 )

猫がにぼしを食べて得られる栄養素

ドライイワシ
key05/gettyimages

にぼしを食べることで得られる栄養の中で特筆すべきなのは、カルシウムやマグネシウム、鉄分などのミネラルです。貧血予防の効果があったり、骨を強化してくれたりします。摂りすぎることで、尿結石や腎機能の低下をまねく場合があるので、欲しがるがままにあたえてはいけません。また、にぼしにはタウリンも多くふくまれています。猫にとって、このタウリンはとても重要な成分です。タウリンが欠乏すると、目の病気になったり、心臓に疾患ができたり、繁殖機能や成長にも影響がでます。猫の体内では合成できないので、体外から食事などで取り入れなければいけません。

注意してあたえれば病気のリスクは低くなる

現在、にぼしを猫にあたえてもいいという獣医師と、あたえるべきではないという獣医師と、意見が分かれているようです。実際にその意見を聞いてみると、ふくまれるミネラルを摂りすぎることで尿路結石や腎臓病になる可能性があったり、脂肪の酸化が進む黄色脂肪症になったりといった、病気のリスクを懸念していることがわかります。ただし、これらの病気は、猫にあたえるにぼしの量があまりにも多すぎることで発症するので、適量をあたえる分には問題ありません。また、食事が直接の原因ではない可能性もあるので、猫がにぼしを絶対に食べてはいけないというわけではないです。

病気や高齢の猫はあたえるのはやめましょう

特に気をつけなくてはならないのが、病気や高齢の猫です。泌尿器系の病気がある、もしくは病気になったことのある猫は、腎臓に負担がかかるのでにぼしを食べさせるのはやめましょう。また、猫の年齢によっても注意が必要です。栄養過多になる場合があるので、4歳くらいからはあげない方が、病気のリスクは低くなると考えられます。特にシニア猫にはあげないほうがいいでしょう。

にぼしを食べ続けてこの症状がでたら注意

舌なめずりする猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

これまで、習慣的ににぼしをあげていた人にとって、猫の健康状態が気になりますよね。にぼしを多く摂りすぎた場合に、なる可能性がある病気について調べてみました。大きく2つの病気が考えられます。「泌尿器科系の病気」と「黄色脂肪症」です。主な症状について書いていますが、不安があるようならば、症状が確認できなくても獣医師に相談してみてもいいかもしれません。

何回もおしっこに行く、血尿が見られたら

にぼしを猫にあたえていて、おしっこの量が減る場合や、何回もトイレに行って、おしっこの姿勢をとっているのにおしっこが出ていないような症状が見られたら、腎臓に負担がかかっているからかもしれません。血尿や嘔吐がみられたり、おしっこがキラキラしているのをみかけたりしたら、「尿路結石」や「腎臓病」になっている可能性が高いです。すぐにあたえるのをやめて、動物病院に相談しましょう。

毛の艶がなくなってきたら

にぼしを定期的にあたえている猫が、毛の艶が悪くなったり、下腹部にしこりのようなものを見つけたりしたら、「黄色脂肪症」が考えられます。黄色脂肪症は、不飽和脂肪酸を過剰に摂取してしまうと発症する病気です。脂肪を酸化させて、名前のとおり黄色く変色させてしまいます。他にも、ぎこちない動き方をしていたり、お腹をさわられるのを嫌がって過敏に反応し始めたりしたら、にぼしをあたえることをやめて、病院に連れていきましょう。

猫ににぼしをあたえるときは

ごはんを食べる2匹の猫
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫ににぼしをあげるときには、どんなことに気をつけたらいいでしょうか。求められるがままに食べさせてしまうと、毎日、何回もあげてしまいかねません。猫が安全ににぼしを食べられるように、正しい知識を覚えておきましょう。

にぼしのあたえ方

猫ににぼしをあたえるときは、1週間に1回だけ、3㎝くらいのにぼしを2本までにしましょう。また、猫にあげるときは、人間用にだしをとったあとのにぼしではなく、ペット用のものにしてください。ペット用のにぼしをあたえるときも、塩抜きは必ずおこないます。もしくは、減塩、無塩の商品を買うようにしましょう。

猫にあったにぼしの量

猫にとって適切なにぼしの量は、3cm程度を2本までです。1回あげたら、1週間は休ませて、週に1度のごほうびにするといいでしょう。毎日あげていたり、1日に複数回にわたり与えていた人も多いのではないでしょうか。健康上のリスクを考慮して、あたえすぎないように気をつけていきましょう。

にぼしをあたえるときの注意点

猫ににぼしをあげるときには、次の3点に注意しましょう。①あたえすぎない。②ペット用のにぼしを使う。③きちんと塩抜きする。前述したとおり、あたえすぎると様々な病気のリスクにさらされることになります。また、人間用につくられたにぼしではなく、ペット用として売られているものを買うようにしましょう。その際、ペット用と称して人間用のにぼしを販売しているところもあるようです。信頼できるメーカーのものを購入するようにしてください。そして、高血圧や、腎臓の負担を軽減させるためにも、きちんと塩抜きをしてからあたえます。

あたえすぎないように注意して、にぼしはごほうびに。

猫が少ない量のにぼしを食べることは、健康上、問題ありません。ただ、猫がおいしそうににぼしを食べる姿がかわいくて、おねだりされると断れずにあげてしまうなど、飼い主であるわたしたちに理性が必要になる場面があるでしょう。猫ににぼしをあげる量を把握し、大好きな猫と長く一緒にいるため、食べる量に制限をかけて健康を守ってあげてください。

監修/獣医師 ペット栄養管理士 佐野忠士先生(酪農学園大学 准教授 )



監修/獣医師 ペット栄養管理士 佐野忠士先生(酪農学園大学 准教授 )
博士(獣医学)東京大学。
所属学協会:日本獣医麻酔外科学会、日本獣医救急集中治療学会、日本麻酔科学会、日本獣医学会、日本獣医師会 / 北海道獣医師会、動物臨床医学会、日本動物病院福祉協会、日本動物リハビリテーション学会
著書:「犬と猫のリハビリテーション実践テクニック―ひと目でわかる理学療法の必修ポイント!!」(インターズー)、「動物医療チームのための痛みのケア超入門(as BOOKS)」(インターズー)など多数。

文/BE
※一部写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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