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猫は豚肉を食べても大丈夫?食べることで得られる栄養素や注意点

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猫用のペットフードを見ると、チキンやビーフ、白身魚などの味はよく見かけるのに、ポークはあまり見かけないですよね。豚肉って、猫が食べられるのかちょっと不安になりませんか?結論から言うと、猫はもともと肉食なので、豚肉を食べても全然問題ありません。ただし、生肉は絶対あたえないように、しっかり加熱をしましょう。豚肉を食べると得られる栄養素などをまとめました。


監修/獣医師 ペット栄養管理士 佐野忠士先生(酪農学園大学 准教授 )

豚肉を食べることで得られる栄養素

肉、豚肉、豚肉のスライス
Ilya_Starikov/gettyimages

豚肉の主な栄養素は、たんぱく質、ビタミンB群、リンなどです。たんぱく質は、消化されることでアミノ酸に変化します。肉食動物の猫にとっては貴重なエネルギー源です。ビタミンB群は、人間にとっては疲労回復ビタミンとよばれる栄養素で、猫にとっても同様に摂取したい栄養素の1つになります。免疫機能を高めることや、筋肉の動きを正常に保つ役割がある成分です。リンは、歯や骨を丈夫に保つ働きがあります。ただし、腎不全などの泌尿器系の病気を抱えた猫は、摂りすぎに気をつけなければなりません。不安があれば、獣医師に相談しましょう。

豚肉をあたえる際に好ましい部位

豚肉の脂身には、猫の身体にとっても効果的な栄養が入っていますが、肥満の原因にもなりかねないので、できる限り脂身は取り除いてください。豚肉の中でも、豚バラ肉やロース肉は脂質の多い部位です。猫にあたえるとしたら、脂質の少ない部位である豚ヒレ肉や豚もも肉をあたえるようにしましょう。また、ロース肉は脂身を取り除いて網で脂質を落とすように焼いたり、豚バラ肉をゆでて脂を落としたりするのも効果的です。

生肉は絶対食べさせてはいけない

豚肉は必ずしっかり火を通してから食べさせましょう。まだ生の部分があったり、生肉が包まれていた容器を舐めてしまったりすると寄生虫による感染症を発症することがあります。重症の場合はリンパ異常や脳炎、肺炎を引き起こし命の危険も。しかし基本的には、しっかりと火を通せば何も問題はありません。

ちなみに、寄生虫にからの感染は、猫の糞から人間に感染する危険があります。特に、妊婦や乳幼児に重症になるリスクが考えられます。妊娠をしている人、家族に妊娠している人、乳幼児がいる家庭は注意が必要です。

豚肉アレルギーの心配はあるのか

鈴をつけたラグドール
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫が豚肉を食べてアレルギー症状が出るということはあるのでしょうか?あまり多くはないですが、アレルギー反応が絶対出ないとは言い切れません。一番初めに豚肉をあげるときには、少しずつあげることや、食べた後もいつもと違った反応をしていないか、ゆっくり様子を見る時間をとることが必要です。

猫によっては可能性あり

豚肉を食べさせた後、猫にアレルギー症状が出ていないか確認する際に注意したいのは次の通りです。①下痢や嘔吐をしていないか。②皮膚がかゆい素振りを見せていないか。③いつもより元気がない様子ではないか。④目は充血していないか。ちょっとでも変化を感じるようだったら、動物病院に連れていき診察してもらいましょう。

猫に豚肉を食べさせるときのあたえ方と注意点

おやつをもらうブリティッシュショートヘア
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫に豚肉をあたえるとき、どのようにすれば安全に食べさせられるでしょうか。充分に余分な脂質を取り除いたり、小さく刻んで食べやすくしたりするなど、ポイントがいくつかあります。大事な猫にあたえる食物だからこそ、正しい知識が必要です。猫に豚肉をあたえる方法や注意すべきこと、豚肉を使った手作りレシピなどをまとめました。

猫に豚肉をあたえる方法

猫に豚肉をあたえる場合、脂身を切り取り、茹でて2~3cmくらいにカットした大きさが目安になります。その場合しっかりと火を通すことを忘れずにすること、生肉に触れた調理器具などを放置して猫の口に入らないような配慮が必要です。またできるだけ細かく刻んで、喉につまらせないようにしてあげましょう。いつも食べているペットフード(総合栄養食)に混ぜてあたえると、初めて食べさせる場合でも口にしやすいです。

どのくらいが適切な量なの?

豚肉を猫に食べさせたいというときは、なるべく小さく、キャットフードくらいの大きさに刻むと食べやすいでしょう。基本的には、キャットフード(総合栄養食)で必要な栄養素は摂れるので、あくまで、おやつに食べるような感覚です。人間でいうサプリメントのように食事の補助的な役割にしたり、食欲をあげるために取り入れたり、猫の状態にあわせて豚肉を食べさせたいですね。

猫に豚肉をあたえるときの注意点

猫が豚肉を食べるときに最も注意したいのは「生肉を食べさせないこと」です。中までしっかり火が通っているか充分に確認しましょう。その他には、味付け肉、骨付き肉、ハム・ソーセージなどの加工品は、猫には適していないため、あたえないようにすることです。味付け肉や加工品は大量の塩分やスパイスが入っています。猫の身体にはよくありません。加熱した骨はもろくなっている可能性があり、くずれた骨まで誤飲してしまうかもしれないので、骨付き肉も避けましょう。

栄養価の高い豚肉、猫にあたえてみましょう

しっかり火を通せば、豚肉は猫のエネルギーになって健康を維持する強い味方になります。脂身や塩分には注意しながらも、豚肉を積極的にあたえていきたいですね。ペットフード(総合栄養食)とはまた違うものをあたえてみることで、食欲が増進されたり、ストレス緩和になるなど期待できます。なにより、愛猫が喜んで食べる姿が見られるかもしれません。いつものキャットフードに混ぜるだけでもOKなので、ぜひいつもの食事に取り入れてみましょう。

監修/獣医師 ペット栄養管理士 佐野忠士先生(酪農学園大学 准教授 )



監修/獣医師 ペット栄養管理士 佐野忠士先生(酪農学園大学 准教授 )
博士(獣医学)東京大学。
所属学協会:日本獣医麻酔外科学会、日本獣医救急集中治療学会、日本麻酔科学会、日本獣医学会、日本獣医師会 / 北海道獣医師会、動物臨床医学会、日本動物病院福祉協会、日本動物リハビリテーション学会
著書:「犬と猫のリハビリテーション実践テクニック―ひと目でわかる理学療法の必修ポイント!!」(インターズー)、「動物医療チームのための痛みのケア超入門(as BOOKS)」(インターズー)など多数。

文/BE
※一部写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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