猫と暮らす
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【獣医師監修】「猫臭い」と感じる原因と対策 シャンプーや消臭が必要?
猫の飼い主さんなら、だれかを家に呼ぶときに部屋のニオイが気になってしまうこともあるでしょう。猫自身や部屋からニオイがする原因と対策を、ねこのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみました。シャンプーの必要性や、危険なニオイ対策も紹介します。
部屋の中が「猫臭い」と感じる原因は?
――猫を飼っていると、部屋の中が「猫臭い」と感じることもあると思います。具体的に、猫のどんな部分のニオイが「臭い」と感じてしまうのでしょうか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「臭いと感じるニオイの原因は、尿や糞のニオイと体臭だと思います」
――やはり、ニオイの原因は排泄物や体臭だったのですね。では、猫の排泄物や体のニオイの原因はどこにあるのでしょうか?
ねこのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「臭いと感じるニオイの原因は、尿や糞のニオイと体臭だと思います」
――やはり、ニオイの原因は排泄物や体臭だったのですね。では、猫の排泄物や体のニオイの原因はどこにあるのでしょうか?
排泄物のニオイの原因は?
――やはり、トイレは猫臭い原因になるのでしょうか?
獣医師:
「猫臭い原因のなかで、とくに排泄物が一番臭うと思います」
――猫の尿は、なぜあんなにニオイがきついのですか?
獣医師:
「もともと砂漠地帯に住んでいた猫は、少量の水でも暮らせる体質をしています。体内に取り込んだ水をムダなく使うので、排出する尿の量が少なく、その濃さゆえにニオイがきつくなるのです。
また、尿の成分は結晶化するので、拭くだけでは落としきれません。定期的にトイレを丸洗いして、漬け置き消毒しないと、ニオイが残ってしまうでしょう。容器の傷にも汚れがたまるので、長期間使用しているトイレは買い替えも検討してみてください」
――なるほど。猫の尿はニオイが強烈なだけでなく、結晶化してトイレに残っていたのですね。猫の糞(便)もニオイが強烈ですが、とくに気になるときは、どういったことが原因になると考えられますか?
獣医師:
「糞に砂をかけない猫などは、ニオイがとくに気になるでしょう。また、排泄後すぐに掃除ができない場合も、ニオイがこもりやすいです」
――気になる糞のニオイは、むき出しのまま置かれることや、放置されることが原因だったのですね。飼い主さんが在宅なら、排泄後すぐの掃除を心がけたいですね。
獣医師:
「猫臭い原因のなかで、とくに排泄物が一番臭うと思います」
――猫の尿は、なぜあんなにニオイがきついのですか?
獣医師:
「もともと砂漠地帯に住んでいた猫は、少量の水でも暮らせる体質をしています。体内に取り込んだ水をムダなく使うので、排出する尿の量が少なく、その濃さゆえにニオイがきつくなるのです。
また、尿の成分は結晶化するので、拭くだけでは落としきれません。定期的にトイレを丸洗いして、漬け置き消毒しないと、ニオイが残ってしまうでしょう。容器の傷にも汚れがたまるので、長期間使用しているトイレは買い替えも検討してみてください」
――なるほど。猫の尿はニオイが強烈なだけでなく、結晶化してトイレに残っていたのですね。猫の糞(便)もニオイが強烈ですが、とくに気になるときは、どういったことが原因になると考えられますか?
獣医師:
「糞に砂をかけない猫などは、ニオイがとくに気になるでしょう。また、排泄後すぐに掃除ができない場合も、ニオイがこもりやすいです」
――気になる糞のニオイは、むき出しのまま置かれることや、放置されることが原因だったのですね。飼い主さんが在宅なら、排泄後すぐの掃除を心がけたいですね。
猫の体のニオイの原因
温まると感じる?香ばしいニオイ
――日光浴している猫から、香ばしいニオイを感じることがあります。なぜ、あのような体臭がするのでしょうか?
獣医師:
「動物の毛には、温まるとニオイが強くなる性質があります。猫も日光浴をするとニオイが際立つので、体臭を感じるのでしょう。お日様を吸収したニオイなので、香ばしいと感じる人もいるようです」
――猫が大好きな日光浴が、体臭を感じさせる原因になっていたのですね。ただ、このニオイは好きな人も多そうです。
獣医師:
「動物の毛には、温まるとニオイが強くなる性質があります。猫も日光浴をするとニオイが際立つので、体臭を感じるのでしょう。お日様を吸収したニオイなので、香ばしいと感じる人もいるようです」
――猫が大好きな日光浴が、体臭を感じさせる原因になっていたのですね。ただ、このニオイは好きな人も多そうです。
わずかな汗から感じるニオイも
――人の体臭は汗が原因になることもありますが、猫も汗をかくのでしょうか?
獣医師:
「猫の体には汗腺がほぼありませんが、鼻と肉球からは汗が出ます。鼻にかく汗はニオイを吸着させる役割があり、肉球にかく汗には滑り止めの役割があるといわれています」
――猫の鼻や肉球からニオイを感じる場合は、汗のニオイを嗅いでいる可能性もありそうですね。ただ、ポップコーンのニオイに似ていると感じる人もいるようなので、汗臭いと感じないかもしれません。
獣医師:
「猫の体には汗腺がほぼありませんが、鼻と肉球からは汗が出ます。鼻にかく汗はニオイを吸着させる役割があり、肉球にかく汗には滑り止めの役割があるといわれています」
――猫の鼻や肉球からニオイを感じる場合は、汗のニオイを嗅いでいる可能性もありそうですね。ただ、ポップコーンのニオイに似ていると感じる人もいるようなので、汗臭いと感じないかもしれません。
猫のフェロモンもニオイの原因に
――猫の顔からニオイがすることがありますが、何のニオイを感じているのでしょうか?
獣医師:
「顔からいいニオイがする場合は、猫のフェロモンを感じているのかもしれません。猫のフェロモンは、おでこや耳の付け根、あごから出ています。従来、フェロモンは猫同士が感じるニオイと思われていましたが、近年の研究では人も無意識の中でフェロモン感じているという報告があるそうです」
――人が猫のフェロモンを感じることができる可能性があるとは、意外でした。
体臭は、基本的に飼い主さんが心地よいと感じるニオイが多そうですが、なかにはイヤなニオイに感じるときも。続いて、その原因を見てみましょう。
獣医師:
「顔からいいニオイがする場合は、猫のフェロモンを感じているのかもしれません。猫のフェロモンは、おでこや耳の付け根、あごから出ています。従来、フェロモンは猫同士が感じるニオイと思われていましたが、近年の研究では人も無意識の中でフェロモン感じているという報告があるそうです」
――人が猫のフェロモンを感じることができる可能性があるとは、意外でした。
体臭は、基本的に飼い主さんが心地よいと感じるニオイが多そうですが、なかにはイヤなニオイに感じるときも。続いて、その原因を見てみましょう。
猫の体が臭いときの原因
口腔内の病気の可能性
――口から悪臭がすることもありますが、その原因はなんでしょう?
獣医師:
「口内炎がある場合は、口臭が強くなります。口臭以外の症状としては、口腔内に赤い腫れや出血が見られ、ヨダレを垂らすようになるでしょう。また歯周病にかかっている場合も、口臭がします。この場合は、歯石の付着や、歯茎の腫れ、歯が抜けるなどの異常があらわれるでしょう。ほかにも、胃腸や腎臓の病気で口臭がするケースもあるでしょう」
――食後に口からフードのニオイがすることはありますが、悪臭や異臭と感じるニオイがする場合は、病気を疑ったほうがよさそうです。
獣医師:
「口内炎がある場合は、口臭が強くなります。口臭以外の症状としては、口腔内に赤い腫れや出血が見られ、ヨダレを垂らすようになるでしょう。また歯周病にかかっている場合も、口臭がします。この場合は、歯石の付着や、歯茎の腫れ、歯が抜けるなどの異常があらわれるでしょう。ほかにも、胃腸や腎臓の病気で口臭がするケースもあるでしょう」
――食後に口からフードのニオイがすることはありますが、悪臭や異臭と感じるニオイがする場合は、病気を疑ったほうがよさそうです。
耳の病気の場合も
――耳から異臭がする場合は、どんな原因が考えられるのでしょうか?
獣医師:
「外耳炎にかかっていると、耳から異臭を感じます。外耳炎はミミヒゼンダニやマラセチアなどの酵母菌、細菌が原因となって起きる耳の炎症です。
ニオイのほかには赤く腫れたり、黒や黄緑色の耳アカが出たり、耳垂れが出ることがあります。しぐさの変化では、耳を伏せる、しきりに耳をかく、頭を振るなどの行動がみられるでしょう」
――異臭を感じる部位によって、疑われる病気が違います。猫臭いと感じたら、ニオイのする部位やニオイの種類を探ることも大切でしょう。
獣医師:
「外耳炎にかかっていると、耳から異臭を感じます。外耳炎はミミヒゼンダニやマラセチアなどの酵母菌、細菌が原因となって起きる耳の炎症です。
ニオイのほかには赤く腫れたり、黒や黄緑色の耳アカが出たり、耳垂れが出ることがあります。しぐさの変化では、耳を伏せる、しきりに耳をかく、頭を振るなどの行動がみられるでしょう」
――異臭を感じる部位によって、疑われる病気が違います。猫臭いと感じたら、ニオイのする部位やニオイの種類を探ることも大切でしょう。
猫臭いときの対策
――お客さんが家に遊びに来たときなど、「部屋が猫臭くなっていないか」を気にする飼い主さんは多いかと思います。どんな対策ができますか?
獣医師:
「飼い主さんができるニオイ対策としては、
獣医師:
「飼い主さんができるニオイ対策としては、
- 換気をする
- トイレの排泄物をまめに取り除く
- トイレ全体を丸洗いし、天日干ししてから消毒する
- トイレ周辺の床や壁についたニオイを取り除く
- 猫が使う布団をキレイにする
などを、ふだんから心がけるようにしましょう。換気が難しい場所では、消臭剤や空気清浄機を使用するといいでしょう」
――なるほど。床だけでなく、トイレの周囲の壁などにもニオイが付着しているのですね。なお、ニオイに異変を感じたら放置しないで、早めに動物病院を受診することも大切です。
――なるほど。床だけでなく、トイレの周囲の壁などにもニオイが付着しているのですね。なお、ニオイに異変を感じたら放置しないで、早めに動物病院を受診することも大切です。
猫にも必要?シャンプーした方がいいケース
――猫の体臭を減らすために、シャンプーは必要でしょうか?
獣医師:
「猫は毛づくろいをして自らの体を清潔に保つことができるので、基本的にシャンプーは必要ありません。こまめなブラッシングで十分でしょう」
――猫にシャンプーが必要となるのは、どういう場合でしょうか。
獣医師:
「皮膚が油っぽい体質の猫や排泄物によっておしり周りが汚れる場合、また自らの毛づくろいで清潔に保てない場合はシャンプーしたほうがいいでしょう。あごニキビやおしり周りの汚れは、部分洗いで大丈夫です」
――毛づくろいしたあとも汚れが残る場合は、シャンプーすることでニオイの対策ができるのですね。
シャンプーが必要と判断される場合は、次の記事も参考にしながら汚れを落としてあげましょう。
獣医師:
「猫は毛づくろいをして自らの体を清潔に保つことができるので、基本的にシャンプーは必要ありません。こまめなブラッシングで十分でしょう」
――猫にシャンプーが必要となるのは、どういう場合でしょうか。
獣医師:
「皮膚が油っぽい体質の猫や排泄物によっておしり周りが汚れる場合、また自らの毛づくろいで清潔に保てない場合はシャンプーしたほうがいいでしょう。あごニキビやおしり周りの汚れは、部分洗いで大丈夫です」
――毛づくろいしたあとも汚れが残る場合は、シャンプーすることでニオイの対策ができるのですね。
シャンプーが必要と判断される場合は、次の記事も参考にしながら汚れを落としてあげましょう。
やってはいけない危険なニオイ対策
――飼い主さんがやりがちな危険なニオイ対策はありますか?
獣医師:
「たとえば、猫臭いニオイを別のニオイで消そうとする人もいるかもしれません。しかし、それでは変なニオイになってしまいますし、猫が鼻炎や喘息を起こすことがあるので注意したいです」
――いいニオイにしたいからと、部屋の中でアロマを焚く、芳香剤などを置いて対処するという人もいるかもしれませんね。
獣医師:
「香水やアロマなどのニオイが苦手な猫も多いですが、じつは猫の体にとって悪影響な物質が含まれている可能性もあります。まだ科学的に解明されていないことも多いようですが、猫がいる部屋でアロマを焚いたり、香りのあるものを使用したりするのは避けたほうがいいでしょう」
――猫がいる場所でアロマを使用することは、避けたほうがいい行為だったのですね。ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、過去に「猫に好かれるためのニオイ対策」についての記事も紹介しています。猫が嫌いなニオイについてもくわしく書かれているので、ぜひチェックしてみてください。
獣医師:
「たとえば、猫臭いニオイを別のニオイで消そうとする人もいるかもしれません。しかし、それでは変なニオイになってしまいますし、猫が鼻炎や喘息を起こすことがあるので注意したいです」
――いいニオイにしたいからと、部屋の中でアロマを焚く、芳香剤などを置いて対処するという人もいるかもしれませんね。
獣医師:
「香水やアロマなどのニオイが苦手な猫も多いですが、じつは猫の体にとって悪影響な物質が含まれている可能性もあります。まだ科学的に解明されていないことも多いようですが、猫がいる部屋でアロマを焚いたり、香りのあるものを使用したりするのは避けたほうがいいでしょう」
――猫がいる場所でアロマを使用することは、避けたほうがいい行為だったのですね。ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、過去に「猫に好かれるためのニオイ対策」についての記事も紹介しています。猫が嫌いなニオイについてもくわしく書かれているので、ぜひチェックしてみてください。
猫にも体臭がありますが、部屋が猫臭くなる原因は排泄物のニオイである可能性が高いようです。飼い主さんはぜひ、ニオイでごまかすのではなく、トイレをこまめに掃除するなど日ごろのお手入れを心がけてみてください。また、体のニオイに異変を感じたら、早めに獣医師に相談しましょう。
参考/「ねこのきもち」2016年7月号『飛び散り ニオイ はみ出しにサヨナラ!!快適ねこトイレ計画、始めよう!』
「ねこのきもち」2015年7月号『見た目も香りもまるでスイーツ!?猫って何で"甘い"ニオイがするんだろう…』
「ねこのきもち」2017年4月号『飲み水からシャンプーまで、猫と水のお密な♡カンケイ』
「ねこのきもち」2017年4月号『治りにくいからこそ予防と早期発見が大事です!一度かかると長いお付き合いになる病気』
2016年3月号『3月3日は耳の日 正しい方法で病気を防ごう 耳のお手入れ、してますか?』
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/こさきはな
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
「ねこのきもち」2015年7月号『見た目も香りもまるでスイーツ!?猫って何で"甘い"ニオイがするんだろう…』
「ねこのきもち」2017年4月号『飲み水からシャンプーまで、猫と水のお密な♡カンケイ』
「ねこのきもち」2017年4月号『治りにくいからこそ予防と早期発見が大事です!一度かかると長いお付き合いになる病気』
2016年3月号『3月3日は耳の日 正しい方法で病気を防ごう 耳のお手入れ、してますか?』
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/こさきはな
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
CATEGORY 猫と暮らす
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