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猫が「糖尿病」と診断されたらどうするべき?  獣医師が解説します!

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猫がかかりやすい病気のことは、飼い主さんならよく知っておきたいもの。
この記事ではそんな病気の解説のほか、実際に体験した飼い主さんの疑問について、獣医師の重本先生が回答します。

今回は「糖尿病」は気付きにくい病気なのか、ストレスは関与しているか、といった疑問を取り上げます。

お話をお伺いした先生

重本 仁先生
王子ペットクリニック院長(東京都北区)

体内で糖が利用できず、高血糖となり、さまざまな合併症を引き起こす病気

糖尿病とは、体内で糖が利用できず、血糖値が高くなっている状態のこと。尿に糖が出る症状から見つかることもあります。すい臓からインスリン(ホルモン)が完全に出なくなることで高血糖を引き起こすⅠ型タイプと、生活習慣などによってインスリンが充分に作用しなくなるⅡ型タイプがあり、猫は大半がⅡ型です。
インスリンは作用が弱まると、体内でケトン体という物質が増え、ケトアシドーシス(体液のpHの酸性化)となって細胞が壊れることが。その状態が続くと毛細血管が詰まり、腎不全や肝不全などの合併症を起こし、命を落としかねません。
糖尿病の治療は、療法食や経口血糖降下薬、インスリン注射が中心。猫の場合は、甲状腺ホルモンの影響などで高血糖になることがあり、しっかり診断する必要があります。

糖尿病の初期症状

・水をしきりに飲む
・何度もオシッコをする
・食欲が以上に増す

イラスト/みやしたゆみ

飼い主さんからの疑問「そこが知りたい」① 

定期的に受けている健康診断で糖尿病と診断。
それまで何の予兆もありませんでしたが、飼い主には気付きにくい病気なのでしょうか?

東京都 M・Sさん Kちゃん(メス・6才)

※糖尿病を発症したのは5才当時。同居猫1匹

注意深く見ていれば、初期症状で気付けるケースもあります

糖尿病は、初期症状に飼い主さんが気付いて来院されるケースも少なくありません。とくに多飲多尿を心配して受診される人が多いので、比較的気付きやすい病気といえるでしょう。
多飲多尿になるのは、糖が細胞に取り込まれなくなると、体は糖を尿とともに排出しようとするため、オシッコの回数が増加。それにともなって水を飲む量も増えるからです。
次いで多いのは、やせたという理由。糖尿病にかかると初めは食欲が増すものの、やがて食欲不振になり、体重が減少していきます。
初期症状での受診が理想ですが、複数飼いのお宅だとトイレや水飲み容器を共有しているため、見過ごしてしまうこともあるでしょう。

イラスト/みやしたゆみ

健康診断で糖尿病が見つかるケースも。早期発見のためにも、年に1~2回、血液&尿検査を受けましょう

飼い主さんからの疑問「そこが知りたい」②

11年前、引っ越し後に愛猫が糖尿病を発症。
環境の変化によるストレスも関係していたのでしょうか?

香川県 Y・Nさん Ⅰちゃん(メス・16才)

※糖尿病を発症したのは5才当時

強いストレスが原因で糖尿病を発症することもあります

猫が糖尿病を発症するのは、継続的なストレスも要因のひとつだと考えられています。たとえば、かゆみや痛みをともなう持病がある猫や、同居猫と仲が悪い猫は、つねにストレス状態にあるといえるでしょう。また、猫にとって大切な縄張りである家が変わるのも、大きなストレスです。愛猫の場合も、新しい環境になかなか慣れず、結果的にストレスから血糖値が上がり、糖尿病になった可能性はあります。
ただし、糖尿病になる原因は過食や薬の副作用、遺伝的な要因などさまざまですから、ストレスだけが発症の原因と特定することは難しいでしょう。

先生、ご回答いただきありがとうございました。
ご紹介した飼い主さんのエピソードは、あなたの愛猫に起こる可能性もあります。
いざというときに思い出し、役立ててくださいね。

監修

重本 仁先生(王子ペットクリニック院長)
参考/2020年8月号『ねこに多い病気、そこが知りたい!』
文/SAY
イラスト/みやしたゆみ
※この記事で使用している画像は2020年8月号『ねこに多い病気、そこが知りたい!』に掲載されているものです。

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