春は花粉が増えるとともに、猫にとっては毛が生え変わる換毛期でもあることから、より丁寧なケアが必要になることをご存じでしたか?
そこで本日は、愛猫に心地よく春を過ごしてもらうための正しい鼻・口まわりのお手入れ方法についてお届けします。
鼻・口まわりのケアって本当に必要?
猫は自ら毛づくろいをすることによって、体についた汚れやニオイをきれいにしています。しかし、顔まわりの汚れは自らお手入れをしにくいため、人の手でケアしてあげるとよいでしょう。特に花粉が増える春は、丁寧に行ってあげたいですね。
お手入れを開始する前には、きちんと心構えを
いきなり顔を触られることや、初めてのことに苦手意識をもっている猫も多くいます。まずは、スムーズにケアを開始するためにも心構えをしておきましょう。
1.猫がリラックスしているときに行う
何かに夢中になっているときや、機嫌が悪いときにいきなりお手入れを開始すると、お手入れをすることに嫌なイメージをもたれてしまうことが。必ず、リラックスしているときに始めてあげましょう。まどろんでいるときや、猫のほうからすり寄ってきたタイミングに行うのがベストです。
2.猫の体を無理に押さえつけない
体をギュッと押さえつけ、まったく身動きが取れない状態にしてしまうと、猫は恐怖心から無理に逃げ出そうとすることがあります。優しく人の体を密着させるようにして、安定させるとよいでしょう。
3.好きな体の部位を触りながら
普段行っているスキンシップをとる延長で、お手入れを開始できるのが理想。顔まわりのお手入れを行う際には、あごの下などを優しく触ってリラックスさせてあげるとスムーズです。
4.「やめて」のサインを見逃さない!
どんな猫にも、我慢ができる許容時間があります。嫌な気持ちになる前に終わらせるために「耳を後ろに反らす」「しっぽを大きく振る」など、やめてのサインを気にかけましょう。
鼻・口まわりの正しいお手入れ方法は?
愛猫がリラックスしたら、さっそくお手入れの開始です。猫の体質によっては、フードなどが口についたままになっているとあごニキビの原因に繋がることもありますので、丁寧にお手入れしていきましょう。
用意するものは、ガーゼとお湯
人差し指にガーゼを巻いたら、38度程度のお湯に浸します。その巻きつけたガーゼを愛猫の口元に当てて、あごに向かって優しく拭き取っていきます。さらに、左右の口角に向かって動かし、鼻や口まわりの汚れをきれいに拭いていきましょう。
また、目元の汚れが気になる際にも同様に、ガーゼを使って目頭から目の縁に向かって動かし拭いていきます。このとき、目頭は2~3秒優しく押さえてあげると、ふやけて汚れが落ちやすくなります。
愛猫が本当にしてほしいお手入れを
お手入れが苦手な猫も多く、ついストレスがかかるからと、きちんとケアをできずにいる方も多いでしょう。しかし、病気やケガを防ぐためにも、リラックスした状態で丁寧にお手入れをしてあげることが大切です。ガーゼを使った顔まわりのケア、ぜひ愛猫の健康維持のために試してみてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2019年3月号『「やらなきゃ」には理由がある 病気・ケガから愛猫を守るお手入れ』(監修:アニマル・ケアサロンFLORA院長 日本ペットマッサージ協会理事 中桐由貴先生)
文/いちのへ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。