愛猫の写真をうまく撮るにはどうすればいいのでしょうか? 今回は、人気の猫撮りインスタグラマー @yoko_1011さん、@nekomashigura69さん、@naomiunoさんに、猫の写真を撮るコツやポイント、愛用している加工アプリなどについてお話を伺いました。
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猫の「かわいい写真」を撮影する方法(1)光を味方につける
猫のかわいい写真を撮りたいのに、全体的に暗い印象になったり、逆光や目が光って表情がわかりにくくなったりする場合は、光の使い方を工夫してみましょう。
晴れた日の昼間に撮影をする
「カーテンを開けて部屋を自然光で満たしてから撮影すると、明るい印象の写真になるのはもちろん、猫の毛の質感まで美しく写ります。晴れた日の日中はとくに光量があるので撮りやすいですよ」(@nekomashigura69さん)
撮影前に明るさの調整をする
「日向ぼっこ中の猫の写真を撮影しようとすると、逆光になってしまうことがありますよね。そんなときは、撮影前に明るさの調整をするといいですよ。スマホの場合は明るくしたいところをタップすると、自動で光の調整をしてくれるので、表情まできれいに撮れます」(@naomiunoさん)
フラッシュはオフに設定する
「スマホは自動的にフラッシュモードになることがあるので、暗いところで猫の写真を撮るときはフラッシュの設定をオフにしてみてください。フラッシュの光が猫の目に反射せず、暗いところだと猫はまん丸な瞳になるのでかわいく撮れます」(@yoko_1011さん)
猫の「かわいい写真」を撮影する方法(2)シャッターチャンスをつくる
猫は真顔でいることが多いため、目線や表情のある写真がなかなか撮れないことも。そんなときは、飼い主さんが自らシャッターチャンスをつくりましょう。
猫の1日の行動を観察する
「猫の1日を観察していると、次にしそうな行動が何となくわかりますよね。とくに食後は、あくびや毛づくろいをすることが多いので、いつもと違う表情を撮るには絶好のタイミングだと思います」(@yoko_1011さん)
猫が“そこそこ好きなもの”で気を引く
「おやつなど猫が大好きなものだと、手元まで寄ってきてしまうので、ペンやティッシュなどをカメラの近くでかすかに動かしてみてください。猫が“!?”と目を向けた瞬間を狙って撮ると目線が合いますよ」(@nekomashigura69さん)
「目線がほしいときに猫の大好きすぎるおもちゃを使うと、興奮して残像だけになってしまうので、“そこそこ好きなおもちゃ”を使います。ヒモ系、ねずみ系、キラキラ系など、猫によって好きなおもちゃのタイプが違うので、その子の好みを知っておくといいと思いますよ」(@yoko_1011さん)
カメラは常に用意しておく
「猫はふとしたときにかわいい表情や面白いポーズをしているので、常にリビングのテーブルにカメラを置いて、いつでも撮れる状態にしておくのもおすすめです。少し暗めの間接照明だと瞳孔が大きくなって、黒目がちの表情が撮れますよ」(@yoko_1011さん)
何枚も同じショットを撮影する
「1枚だけではなく、同じショットを何枚も撮ってみてください。その際、連写機能は使わず、猫の目の動きに合わせてシャッターを押します。SNSに投稿するときは、何枚か撮ったなかで表情豊かな写真を選ぶといいですよ」(@nekomashigura69さん)
猫の「動きのある写真」を撮影する方法
ジャンプをしたりパンチをしたり、猫はさまざまな動きをする動物。その一瞬一瞬をカメラに収めるには、以下のような工夫をしてみましょう。
連写機能を活用する
「猫の動きのある写真をうまく撮るには、連写機能を活用するのがおすすめ。また、ムービーを撮って気に入った場面をスクショ(スクリーンショット)するのもいいですね」(@naomiunoさん)
デジタル一眼レフを使う
「動きのある写真はやはり一眼レフがいいと思います。デジタル一眼レフならBluetoothでスマホとすぐに繋げられますし、SNSへの投稿も難なくできますよ。スマホでも歩いている程度の動きであればピントも合わせやすいですが、飛んだり跳ねたりの写真はなかなか難しいかもしれません」(@nekomashigura69さん)
猫の「SNS映えする写真」を撮影する方法
SNSに投稿する愛猫の写真は、できるだけおしゃれに撮影したいというかたも多いはず。SNS映えするおしゃれな猫の写真を撮るときは、以下のような工夫を取り入れてみましょう。
背景をできるだけシンプルにする
「おしゃれな写真を撮りたいときは、背景に生活感が出ないように工夫をするのがおすすめです。壁をバックにしたり、猫を上から撮影したりするとものが写り込みにくく、すっきりした写真になります。また、背景にわざと余白をつくるとよりおしゃれになることも」(@nekomashigura69さん)
小物を使って季節感を演出
「インスタグラムなどに投稿する、人に見せたい写真は、壁にシールを貼るなど背景を工夫します。また、季節感のあるものを猫の近くに置くと記念写真っぽくなるのでおすすめです。猫が嫌がらなければ短時間だけ被り物にトライしてみても」(@naomiunoさん)
集合写真を撮るときはかごや箱を活用
「撮影したい場所に何個かかごや箱を並べておくと、いつの間にかみんな入ってゆったりし始めます。一度入るとなかなか出てこないので、声を掛けたりおもちゃを振ったりしてカメラ目線の写真をじっくり狙います」(@yoko_1011さん)
写真を撮ったあとに加工するのもおすすめ
「失敗した」と思った写真でも、スマホの加工機能やアプリを使えばいい写真になることもあります。猫の写真を加工する際は、以下のポイントに着目してみましょう。
猫が斜めにならないように「角度調整」をする
「加工するときは、アプリやスマホの補正機能を使って猫自体が斜めにならないように修正しています。垂直線と平行線を意識して、写真自体の向きを補正すると、よりきれいに仕上がりますよ」(@nekomashigura69さん)
写真の暗さが気になったら「明るさ調整」をする
「暗いところだと猫は黒目がちになってかわいく撮れるので、暗いところで撮影して、あとから明るさ調整をするのもいい方法ですよ」(@yoko_1011さん)
そのほか、SNSに投稿する際は見せたい部分だけをカットする「トリミング」機能を使ったり、雰囲気をよりおしゃれにしたいときは「フィルター」機能を使ったりするのがおすすめです。いつもの写真がワンランクアップするでしょう。
初心者でも簡単! インスタグラマー愛用の加工アプリ
では最後に、インスタグラマーさんが実際に使用している加工アプリをご紹介します。
SNOW
「SNOWで猫や犬をまん丸に膨らませたり、笑った表情にしたりして遊ぶと楽しいです。あとは写真ではないですが、VLLOという動画編集アプリは、デジタルに詳しくなくてもすごく使いやすいです」(@yoko_1011さん)
VSCO
「加工アプリはVSCOを使っています。自分の好みのフィルターを選んだり、写真自体の明るさや向き、ピントを補正したりしながら、できる限り自然な仕上がりの写真になるよう心がけています。フィルターをかけすぎると日常からかけ離れた写真になるので、かけすぎ・かけなさすぎには気をつけています」(@nekomashigura69さん)
Instagram
「あまり加工はしないのですが、Instagramに投稿するときはInstagramのフィルターなどの加工機能を使うことがあります。また、iPhoneの写真編集機能もときどき使いますよ」(@naomiunoさん)
今回は、3名の猫撮りインスタグラマーさんに、猫の写真を上手に撮るコツなどについてお話を伺いました。自分ではなかなか上手に撮影できないという場合は、プロのカメラマンにお願いするのもいい方法かもしれませんね♪
愛猫のかわいい写真を撮って、ステキな思い出をたくさん残しましょう!
参考/「ねこのきもち」2016年12月号『インスタグラムの猫撮り上手さんがレクチャー スマホで愛猫を雰囲気よく撮ろう』
参照/Instagram
監修/ねこのきもち相談室獣医師
お話を伺った人/
@yoko_1011さん、
@nekomashigura69さん、
@naomiunoさん
文/ハセベサチコ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※操作方法は機種によって異なります。