春から初夏にかけては、猫の飼い主さんを悩ませる換毛期の季節です。部屋中が猫の抜け毛まみれ……なんてことにならないためにも、換毛期にやっておきたいブラッシング方法をご紹介します! 短毛・長毛のそれぞれに最適なブラシの選び方も解説しますよ。
春から初夏にかけては「換毛期」
猫の毛は、上毛・下毛に分かれています。このうち体温調節をする役割がある下毛は、気温が高くなる春から初夏にかけてのシーズンに抜け落ちます。
この時期に抜ける毛の量は、なんと他の季節の数倍! 清潔なお部屋を作るためにも、ブラッシングで猫の体から落ちる毛を減らすことが大切ですね。
最適なブラシは短毛・長毛で異なる
抜け毛を効率的に取るには、最適なブラシを選ぶことが肝心です。愛猫が短毛の場合、抜け毛を吸着して除去できるラバータイプがベスト。手に収まるコンパクトなサイズのものが使いやすいでしょう。
長毛の場合は毛の奥までピンが届くスリッカーブラシと、毛をほぐせるコームの両方を使うのがおすすめです。スリッカーはピンが柔らかいソフトタイプを、コームは目が細かいものを選ぶとよいですよ。
効率よく抜け毛を取るブラッシングの方法
1、首の後ろからお尻をとかす
短毛の猫にはラバーブラシを、長毛の猫にはスリッカーを使い、首の後ろからお尻にかけてとかします。猫が毛づくろいしにくい背中は、抜け毛が残りやすい部分。首もとを軽く押さえながら、毛の流れに沿ってとかしましょう。
2、脇から後ろ足をとかす
次は脇から後ろ足の付け根あたりまでとかします。猫の前足を軽く持ち上げると、とかしやすくなりますよ。
3、首まわりをとかす
毛づくろいできない首まわりも、抜け毛が残りやすい部位。片手で猫のあごを上げ、毛の流れに沿ってとかしましょう。
4、しっぽをとかす
しっぽの付け根から先端に向けて、一気にとかします。しっぽの先に手を添えておくとやりやすいでしょう。
短毛の猫の場合、ここで終了です。
5、脇の下からおなかをとかす(長毛のみ)
長毛の猫の前足を軽く持ち上げ、コームで脇の下からおなかをとかしていきます。
7、内股をとかす(長毛のみ)
根元までコームがしっかり入るよう、長毛の猫の後ろ足を軽く持ち上げて内股をとかします。
換毛期はこまめにお手入れしよう
換毛期のシーズンは、長毛の猫であれば毎日、短毛の猫は2~3日に1回を目安にブラッシングしましょう。毛が絡まっている箇所は無理に引っ張らずに、手とコームで丁寧にほぐしてくださいね!
参考/「ねこのきもち」2017年4月号『猫もお部屋もスッキリ! 抜け毛の活用法も!? 換毛期にすること』(監修:ちば愛犬動物フラワー学園講師 「CATオアシス」オーナー 花島秀俊先生)
文/松本マユ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。