抱っこが好きな猫もいますが、抱っこが苦手な猫もいます。抱っこが苦手でも、飼い主さんが抱き方やタイミングを見直してあげることで、抱っこされることが好きになるかもしれません。愛猫と信頼関係を築き、抱っこからコミュニケーションをとってみてくださいね。
愛猫を抱っこできない理由はこれかも!?
愛猫が抱っこを嫌がる原因を飼い主さんがつくっているかもしれません。以下の行動をしていないか、一度見直してみませんか?
猫が何かしているときに抱っこする
人が何かをしているときに邪魔をされるのが嫌なように、猫も何かをしているときに邪魔されるのはあまり好きではありません。窓の外を見ているときや、毛づくろいをしているときなどは、抱っこしないようにしましょう。
部屋を歩いていたり、くつろいでいたりするときであれば、抱っこを受け入れてもらいやすいでしょう。
立ったまま抱っこをする
腕と手に力が入ってしまう、立ったままの状態での抱っこはNG。まずは、猫の近くに腰をおろし、スキンシップをとりながら猫をリラックスさせましょう。
猫がリラックスしてきたら、無言で抱っこをするのではなく、「抱っこしてもいい?」と声をかけます。そっぽを向いたり、立ち去ったりしなければ抱っこOKのサインです。
これが猫が好きな抱っこの仕方
1.両手で猫を持ち上げる
猫の両脇から、左右の親指と人差し指で肩甲骨を、薬指と小指で前足の付け根をはさみながら持ち上げます。または、お腹部分から前足の付け根に手を添え、もう片方の手で首の後ろをつまみながら持ち上げても大丈夫です。
胸まわりをつかむと、胸を圧迫してしまうので、やめましょう。
2.持ち上げたら猫はひざの上で横向きに
猫を持ち上げたら、素早くひざの上で横向きに。持ち上げた状態の時間が短いほうが、抱っこの成功率があがります。
ひざの上にのせることができたら、猫の頭側にある腕を猫の前足の下からお尻のほうに回し、二の腕のあたりにもたれさせてあげましょう。
もう片方の手は、猫の胸あたりに添えるといいでしょう。
3.猫の体を引き寄せる
お尻を手のひらでしっかりと抱え、猫の体を自分のほうに引き寄せることができたら抱っこ成功です。この抱っこ方法であれば、猫は体の向きを変えることができるので、安心して快適に抱っこされることができます。
抱っこするためには信頼関係が大切
猫を抱っこするためには、信頼関係がとても大切です。信頼関係を深めるために、普段から心がけたいことをご紹介しましょう。
抱っこを焦らない
抱っこが苦手な猫の場合、抱っこができるまでに時間がかかることも。抱っこを焦ると警戒されてしまうので、焦らず気長に過ごしましょう。
好き嫌いをよく知ろう
愛猫を観察し、好き嫌いを知りましょう。好きなことはいっぱいし、嫌いなことはできるだけ避けてあげることで、飼い主さんのことが大好きに。
猫のペースに合わせてあげる
猫は狩りのとき以外は、のんびりと行動する生き物です。そのため、動き回られたり、速い口調でしゃべられたりするのが得意ではありません。できるだけ、猫に合わせた動きや口調を心がけましょう。
たくさん話しかけよう
信頼関係を築くうえで、声掛けはとても大切です。優しい雰囲気や口調で話しかけることで、安心すると感じてくれます。
そばに来たらスキンシップ
猫がそばに来たら、優しく撫でながら大好きな気持ちを伝えましょう。毛づくろいが難しい顔まわりなどを撫でてあげると喜んでくれますよ。
飼い主さんが努力することで、苦手だった抱っこができるようになるかもしれません。時間がかかる猫もいるかもしれませんが、諦めずに挑戦してみてくださいね。
参考/「ねこのきもち」2019年10月号『“できない”も“できてるつもり”ももう、大丈夫。パーフェクト抱っこできるようになりたい!』(監修:アニマル・ケアサロンFLORA院長 日本ペットマッサージ協会理事 中桐由貴先生)
文/haremama
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。