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【獣医師監修】猫の性格のつくられ方とは?タイプ別の特徴とお世話のコツ

猫の性格は、猫種や毛柄、性別だけでなく、年齢や環境によっても変わってきます。今回は、猫の性格のつくられ方や、性格タイプ別の特徴・お世話のポイントを解説します。愛猫の性格を知り、愛猫との生活をより楽しいものにしましょう。

猫の性格のつくられ方

年齢や環境、血筋、性別による猫の性格のつくられ方を知って、より愛猫のことを理解できるようになりましょう。

年齢による性格のつくられ方

約2〜9カ月齢で性格のベースが決まり、その後年齢を重ねるにつれて変化するといわれています。
猫は生後2カ月前後の頃に「社会化期」を迎え、この期間にどれだけ人やほかの猫と関わったかが、その後の性格を大きく左右します。また、シニア期に差し掛かる7才くらいからは体力が落ちることもあって、無駄な行動をしない、落ち着いた性格になる傾向があります。

環境による猫の性格のつくられ方

家族のライフスタイルや同居猫の有無などで、猫の性格に違いが出ることも。また、人との距離感でも、猫の性格が変わってくるといわれています。
たとえば、留守番が長い猫は日中寂しいぶん甘えん坊になりやすいですし、常に人がいる家の猫は落ち着く傾向にあります。また、複数飼いの場合、1匹が元気過ぎるともう1匹が控えめな性格になるなど、猫同士の関係も性格形成の一因になることがあります。

また、引越しや家族が増えるなどの環境の変化、地震などの衝撃的な出来事があった場合、よくも悪くも猫の性格に影響を与えることがあります。とくにその出来事が猫にとってネガティブなものほど、性格の変化に強く影響します。

なお、犬は飼い主さんと行動を共にすることが多いため、飼い主さんに性格が似ることもあるといわれていますが、猫ではとくにそういった報告はされていません。

血統による猫の性格のつくられ方

父母の性格は、生まれてくる子猫の性格に関わってくるといわれています。
親からの遺伝は、見た目だけでなく性格にも少なからず表れ、同じ環境下で父親が人懐こいと子猫も人懐こくなるという説もあります。また、人に飼われる前提で交配されている純血種は、フレンドリーな性格が多いです。
毛の特徴でも傾向があり、毛が短いほどアクティブ、長毛の純血種はおっとりが多いようです。毛の白い部分が多いほど警戒心が強い猫が多いといわれています。

性別による猫の性格のつくられ方

オスは活発、メスは気難しい猫が多いようです。
性別で性格に違いが出るのは、おもに脳の機能と性ホルモンの影響といわれています。オスはメスにアピールをしなければいけないことから、活発&積極的な傾向に。一方、子猫を敵から守りながら育てなくてはいけないメスは、気難しい性格になりやすいです。ただし、これは、去勢・避妊手術の有無などでも個体差が生じます。

猫によくみられる性格1:末っ子タイプ

ここからは、猫によくみられる4つの性格タイプ別に、それぞれの特徴やお世話のポイントを解説します。まずは、「末っ子タイプの猫」についてチェックしましょう。

「末っ子タイプの猫」の特徴

とにかく誰かと一緒に何かをするのが好きです。
飼い主さんや同居猫など誰かと一緒に過ごしたがる甘えん坊気質。
猫らしいアクティブさに加え、飼い主さんと見送ったり出迎えたりと、人と積極的に関わろうとするので、アピールが多いです。そこをわかってあげるとよいでしょう。

「末っ子タイプの猫」にやってあげるとよいこと

いろいろな部分を触ってあげる

このタイプの猫はじっとしているのが苦手ですが、人と接することは好きなので、スキンシップをしてあげましょう。

1匹で遊べるおもちゃを与える

飼い主さんとずっと遊びたがる猫も多いので、1匹でも遊べるようにフードが少しずつ出る知育おもちゃなどを与えると、遊びと食欲どちらも満たせます。

こまめに爪を切ってあげる

このタイプは活発な猫が多いので、遊びの最中などに誤って爪でひっかかれる危険もあります。こまめに爪を切ってあげましょう。じっとしている練習にもなります。

イタズラされる前に十分遊んであげる

このタイプの猫は物を落とすなどのイタズラをして飼い主さんの気を引こうとしたりします。イタズラされる前にかまってあげましょう。
イタズラされたときのために、割れ物や刃物など危険なものは片付けておくことも大切です。

猫によくみられる性格2:人が大好きタイプ

次に、「人が大好きタイプの猫」の特徴やお世話のポイントを解説します。

「人が大好きタイプの猫」の特徴

家族が喧嘩していると仲裁に入る、人と一緒に寝るのが好き、飼い主さんをよくなめる、熱視線で人を誘導するなど、大好きなスキンシップで人を翻弄します。
飼い猫ポジションに甘え、野生をほぼ忘れてしまっているのがこのタイプ。人を動かし、自身は動かないので運動不足になりがちです。愛猫の“遊びスイッチ”を入れてあげる工夫が必要です。

「人が大好きタイプの猫」にやってあげるとよいこと

好みのおもちゃを見つける

このタイプの猫は、遊びへの欲求が低めなので、どのおもちゃでも食いつくわけではなさそう。まずはいろいろなおもちゃを試してみて、そのとき一番反応がいいものを使いましょう。

触れ合うときも猫の気分を尊重する

一番スキンシップが好きなタイプではありますが、猫は性質上、長時間連続して触られることが苦手です。猫が体をこわばらせたり、耳を寝かせたりの「NGサイン」を見せたときは一旦触るのをやめましょう。

本能を刺激する遊びを仕掛ける

おもちゃの選び方だけでなく、それをどう扱うかも大切です。本物の小動物をイメージしながら、物陰からちらつかせるように動かしてみて。おもちゃのリアルな動きに猫は忘れかけていた狩猟本能を刺激されて、ワクワクするでしょう。

夜に遊ぶのを習慣にする

猫は夜行性なので、あまり動かない猫でも夜なら遊びに食いつきやすくなります。また、人と関わるのは好きなので、毎晩遊びに誘うことでそのうち猫が遊びを楽しみにしてくれるようになることもあります。

人がそばにいなくても安心して過ごせる工夫をする

人と過ごすことが好きなタイプなので、留守にする際は飼い主さんのニオイがついた衣服を猫の居場所に置くなど、できるだけ安心して過ごせる工夫をしてあげると、人がそばにいないときの不安がやわらぎます。

猫によくみられる性格3:野生派タイプ

続いて紹介するのは、「野生派タイプの猫」の特徴とお世話のポイントです。

「野性派タイプの猫」の特徴

1匹で走り回っていることが多い、同居猫や外猫とよく対峙する、来客があると一目散に逃げる、高所から人を見物している、など野性味があふれるタイプです。しかし野性的で凶暴そうに見えることもありますが、それは警戒心の裏返しです。徹底して安心感を与える工夫をすることで、より人との絆が強まるでしょう。

「野性派タイプの猫」にやってあげるとよいこと

手でフードを与えてみる

人への苦手意識が強いタイプなので、手からフードを与えると、猫は「この人のニオイがするときはいいことがある」と覚え、徐々に気を許すようになるでしょう。

休める場所をたくさん用意する

危険察知能力が高いので、落ち着ける場所を複数用意しておけば、気が休まる時間が増え、警戒心が緩むこともあります。猫を観察し、落ち着ける居場所に猫ベッドを置いてあげましょう。

高所にいるときはそっとしておく

警戒心が強いこのタイプは高所にいることが多いでしょう。部屋を見渡すことで状況を確認して安心できるので、邪魔しないで見守ってあげましょう。

キャリーケースに入る練習をする

“非常時”に敏感なタイプなので、いきなり捕まえようとすると逃げてしまう猫が多いです。いざというときのために、猫に触れずに誘導できる方法でキャリーケースに慣れさせておくとベターです。

興奮しているときは落ち着くまでそっとしておく

興奮しやすいタイプなので、ノラ猫と対面してしまったり、ビックリしたりするような出来事があると、興奮のあまり第三者を攻撃することがあります。また興奮が長いと一日以上続くこともあるので、その場合は落ち着くまでそっとしておいてあげましょう。

猫によくみられる性格4:引っこみ思案タイプ

最後に、「引っこみ思案タイプの猫」の特徴やお世話のポイントを解説します。

「引っこみ思案タイプの猫」の特徴

遠くから人の様子をうかがっている、人がいない間に活動した形跡がある、おもちゃやフードを見せても反応が薄い、などワケあって人との触れ合いがとても苦手になったタイプです。過酷な環境下で暮らした経験や災害など、何かネガティブなきっかけがあって心を閉ざしており、人の活動中は姿を見せないことが多いです。積極的に接触しようとすると逆効果なので、まずは家が猫にとって快適な居場所になるよう努めましょう。

「引っこみ思案タイプの猫」にやってあげるとよいこと

むやみにかまわないであげる

猫がそばを通り過ぎたりしても、そっと見守り、猫に「この人のそばでは怖いことは起きない」と覚えてもらいましょう。慣れてきたら軽く声をかけてあげて。

1匹で遊べるおもちゃを与えてあげる

遊びを無理強いするのは逆効果なので、小さなネズミなどのおもちゃを与えて、まずは1匹で遊べるようにしてあげましょう。

必要なグッズをまとめて置いてあげる

警戒から活動範囲が狭い傾向にあります。猫のテリトリー内に猫トイレや食事場などをひとまとめに置いてあげましょう。猫が慣れてきたら徐々にグッズを移動させて、範囲を広げてあげましょう。

隠れ場を用意する

怖がりの猫が多いので、体をすっぽり隠せる場所を用意してあげましょう。とくに人の出入りが激しいリビングなどに、すぐに隠れることができるよう複数設置するとよいでしょう。

ストレスに注意する

ストレスから病気になりやすいタイプなので、注意が必要です。不安を解消しようと過剰に毛づくろいをして脱毛したり、排泄を我慢して膀胱炎になったりすることもあります。少しでも「おかしいな」と思ったら、獣医師に相談しましょう。
愛猫の性格タイプはどれでしたか?それぞれの異なる個性を理解して、その子にあった育て方をしてあげることで、飼い主さんとの関係がもっと良好になるはずですよ。
監修/長谷川諒先生(きたじま動物病院)
文/ねこのきもちWeb編集室
参考&画像・イラスト出典/「ねこのきもち」本誌、ムックより
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