1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 飼い方
  4. 費用
  5. もし子猫を拾ってしまったら? 必要な心構えや覚悟しておくべきこと

猫と暮らす

UP DATE

もし子猫を拾ってしまったら? 必要な心構えや覚悟しておくべきこと

突然、子猫と出会ってしまうこともあるでしょう。命を救ってあげたい一心で子猫を拾ったものの、どうしていいかわからない、と困ってしまうことも。どんな覚悟や準備が必要なのか、頭に入れておくことが大切です。今回は、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に、子猫を拾うのに必要な心構えや覚悟についてお話を伺いました。

子猫を拾ってしまったら。必要な覚悟や心構え

段ボール箱に入った生後1ヶ月の子猫
sebastianosecondi/gettyimages
子猫を拾った場合、動物病院で診察や治療を受けたり、預けたりするにも料金が発生します。そのため、拾った子猫を飼うにせよ里親を探すにせよ、それまでにかかる手間や費用は自分が責任をもって負担する、という覚悟が必要です。

子猫を拾ったときにまず確認すべきこと

実際に子猫を拾ったときは、一時的にでも自宅で保護できるかどうかをまず考えてください。特に、住まいがペット可の物件かどうか、こまめなミルク給餌や排泄の介助ができるかどうかは、必ず確認しましょう。

また、子猫が衰弱していたり、低体温や低栄養状態になっていたりすることも考えられます。なるべく早く動物病院を受診し、健康状態を確認してもらいましょう。その際に、年齢や性別を調べてもらい、適切な食事やお世話の仕方を教えてもらうようにしましょう。

子猫を拾った際にかかる負担や手間とは

キャットタワーの上に座るペルシャの子猫たち
anurakpong/gettyimages
子猫を拾った際には、以下のような負担や手間がかかることが想定されます。

お世話に関する負担や手間

子猫が生まれて1週間以内の場合は、3~4時間おきのミルク・排泄の介助、生後1ヶ月位までは4~5時間おきのミルク・排泄の介助が必要になります。保護された子猫は猫カゼにかかっているケースも多く、こまめな通院も必要となってきます。

また、生後間もない子猫は体温調節がまったくできないため、段ボールなどにペットヒーターや湯たんぽなどを入れた、暖かい寝床を用意してあげましょう。季節を問わず、室温を24~25℃前後に保つことも大切です。

費用に関する負担や手間

拾ってすぐは、健診・予防・治療・お世話グッズの購入などいろいろ含めて、1万~3万円程度の費用がかかることが予測されます。診察や検査にかかる費用は、子猫の状態や、動物病院ごとに異なるため、先に動物病院に連絡してから受診すると安心です。

なお、健康な子猫の場合でも、食事・予防薬・予防接種・猫砂の購入費用などで、年間4,5万円以上はかかることを覚悟しておいてください。
そのほか、家具での爪とぎや排泄の失敗など、問題行動を起こす場合があることも心しておきましょう。

拾った子猫を自分で飼えそうにない場合は?

ボールで遊ぶ子猫
nensuria/gettyimages
住まいや費用などの関係で、拾った子猫を飼えない場合や、飼おうか迷ってしまう場合もあるかもしれません。その場合は里親など、自分以外に引き取ってくれる人を探す必要があります。

保護猫の飼い主募集のサイトなど、最近は、猫の里親探しのネットワークも充実しています。どうしても自分で飼うのが難しい場合や、子猫を拾ったときに誰を頼ればわからない場合は、受診した動物病院や住んでいる地域の自治体、保護団体などにまず相談してみてください。かかりつけの動物病院に、飼い主募集のチラシをはらせてもらうこともできるかもしれません。
子猫の命を救いたいという気持ちはすばらしいものです。しかし、正しい知識なしに拾ってしまうと、子猫と拾った人双方が、不幸になってしまうおそれがあります。突然猫を拾っても困らないよう、子猫を拾う際に必要な心構えや知識、負担しなければならないことについて、しっかり頭に入れておきましょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】子猫を拾った(保護した)ときにすべきこと~病院に連れて行く、排泄・ミルクなどお世話、先住猫がいる場合』
   ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】子猫を拾ったときの対処法は?月齢ごとに詳しく解説!』
取材・文/宮下早希
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る