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飼えないのに猫を保護したことはある人は約3割  保護するときに知ってほしいこと

飼えない猫を保護したことはありますか? 「ねこのきもちアプリ」内でアンケートを実施し、飼えない猫を保護したことがある人の割合を調査。そのときにとった対応を聞いてみました。アンケートの回答とともに、猫を保護する前に覚悟しておくべきことをねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生が解説します。

約3割の人が経験あり! 保護したときの対応は?

飼えない猫を保護したことはありますか?
※2022年10月実施「ねこのきもちアプリ」内アンケート調査(回答者数 120人)
飼えないけれど、猫を保護したことがある方にアンケート(ねこのきもちWEB MAGAZINE)
冒頭のアンケートで「飼えない猫を保護したことはありますか?」と質問したところ、28%の人から「はい」という回答がありました。猫を保護した人たちは、保護後にどんな対応をとったのでしょうか。

飼えない猫を保護、その後の対応

「知人経由で里親を探した」
「保護団体に連絡した」
「かかりつけの動物病院に里親募集の張り紙を出させてもらった」
「子猫だったので、とりあえず温めて母猫が来るのを待った」
「病院に連れて行き、駆虫して、白血病やエイズの検査をした。その後、避妊手術とワクチンも行い、さくらねことしてTNRした」
「ペット不可の物件だったため、管理会社とオーナーに許可をもらって2日ほど自宅でお世話。その後、里親に引き渡した」
「里親を探すつもりでいたが、結局うちのコになった」

みなさん、猫たちが安全に生きられるよう、いろいろな方法で対応をとったようです。

命を守る裏で、こんな苦労も!

眠るコロンくん(アメリカンショートヘア)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
生き物を保護する以上、金銭や時間の負担がかからないわけはありません。そのうえ慣れないお世話をしたり、猫自身が落ち着かなかったりして、大変と感じることもあったようです。

大変に感じたことは? 里親が見つかるまで

「小さくて1匹にするのが不安だったので、職場や学校へ連れて行ったこと」
「数匹を保護。それぞれに下痢や怪我があり、1日に何回も病院通いしたこと」
「警戒心が強く、人に慣れてもらうのが大変だった」
「金銭面も含めて、家族に一時保護の了承を得ること」
「お世話に必要なグッズの準備」
「先住動物から隔離すること」
「乳飲み子を保護したため、ミルクの回数やトイレのお世話」
「なかなかミルクを飲んでくれないこと」
「乳離れしたばかりのようで、何を食べさせればよいかわからないこと」
「鳴き声、夜鳴き」
「猫の飼育経験がなく、手探りでケアをしたこと」
「飼えないのに保護していいものか悩んだこと」
「里親を探すため、知らない人にも声をかけたこと」

【獣医師解説】猫を保護する前に知ってほしいこと

かごに入るつばきちゃん(MIX)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
猫を保護した時点で、その猫への責任は保護した人に生じます。そのままどこかの施設が引き取ってくれるわけではありませんし、保健所に連れて行けば殺処分されてしまうことがほとんどです。
もちろん、動物病院で診察を受けるのにもお金がかかりますし、預ければその分の費用も発生します。そのため保護が必要な猫を見つけたときは、自分が飼うか、何とかして里親を探し、それまでの手間や費用を負担する覚悟が必要になるでしょう。
一時的に保護するだけとはいえ、猫の命を預かる行為にはそれなりの手間と費用がかかります。もし、猫を保護して頼る人がわからない場合は、動物病院のスタッフに相談してみるのも手でしょう。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『【獣医師監修】子猫を拾った(保護した)ときにすべきこと~病院に連れて行く、排泄・ミルクなどお世話、先住猫がいる場合』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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