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突然子猫を保護したとき、「ごはん」は何を与えればいいの? 知っておくと役立つ知識|獣医師解説
一生かけて幸せにしたい!

Twitterユーザー@Runa_nekoneko8さんが投稿したこちらの動画は、外でひとりぼっちでいたという「るなちゃん」を保護して迎えた初日の様子。
「ミャー」と鳴く声が「ウマい」と聞こえるほどおいしそうに食べるるなちゃんに、飼い主さんは「ごはんに感激してくれてる気がして、一生幸せにしてやると決めた」と投稿しています。
幸せそうな光景に、Twitterユーザーさんからは「ウマイウマイって言ってますね」「きっと幸せになれるよ」「こんないい人に会えてよかったね、もう安心だね」などのコメントが寄せられています。
「ミャー」と鳴く声が「ウマい」と聞こえるほどおいしそうに食べるるなちゃんに、飼い主さんは「ごはんに感激してくれてる気がして、一生幸せにしてやると決めた」と投稿しています。
幸せそうな光景に、Twitterユーザーさんからは「ウマイウマイって言ってますね」「きっと幸せになれるよ」「こんないい人に会えてよかったね、もう安心だね」などのコメントが寄せられています。
ゴミ捨て場の裏の側溝の中からるなちゃんを拾った当日の初ごはん
— 拾い猫るな (@Runa_nekoneko8) September 25, 2022
ウマイ…ウマイウマイ…ウマイ…
って言ってるように聞こえる
ごはんに感激してくれてる気がして、一生幸せにしてやると決めた#子猫 #保護猫 #猫好きさんと繋がりたい #猫のいる幸せ #猫のいる生活 pic.twitter.com/O687C9PTrk

保護当時、生後1カ月ほどだったというるなちゃんとの出会いについて、ねこのきもちWEB MAGAZINEは飼い主さんに詳しくお話を聞きました。
ゴミ捨て場の裏で保護

「雨上がりの夜、外から大きな鳴き声が聞こえてきました」と話す飼い主さん。気になって外に出たものの、午前1時半だったため暗くてよく見えなかったそうですが、そこで会った近所の方から「午後9時から鳴き続けている」と言われたといいます。
明るくなってもまだ鳴いていたら、きっとお母さん猫はいない——そう思った飼い主さんは、日が昇るまで眠らずに待ち、明るくなった早朝に捜索。ゴミ捨て場の裏にある植え込みのさらに裏の側溝の中で、小さい声で鳴く子猫のるなちゃんを見つけます。
るなちゃんは飼い主さんの存在に気づいて、威嚇してきたそう。当時、猫と触れ合った経験がほとんどなかった飼い主さんは、恐怖を感じつつも手を差し出してみることに。すると、るなちゃんは逃げる様子はなく、すぐに飼い主さんの手の中に入ってきたといいます。
るなちゃんを抱っこするとブルブル震えていたけれど、見たところ怪我はなさそうだったので、このとき「まずは安心させることと、お腹を満たしてあげることが重要だ」と、飼い主さんは家に連れて帰ることに決めたのでした。
明るくなってもまだ鳴いていたら、きっとお母さん猫はいない——そう思った飼い主さんは、日が昇るまで眠らずに待ち、明るくなった早朝に捜索。ゴミ捨て場の裏にある植え込みのさらに裏の側溝の中で、小さい声で鳴く子猫のるなちゃんを見つけます。
るなちゃんは飼い主さんの存在に気づいて、威嚇してきたそう。当時、猫と触れ合った経験がほとんどなかった飼い主さんは、恐怖を感じつつも手を差し出してみることに。すると、るなちゃんは逃げる様子はなく、すぐに飼い主さんの手の中に入ってきたといいます。
るなちゃんを抱っこするとブルブル震えていたけれど、見たところ怪我はなさそうだったので、このとき「まずは安心させることと、お腹を満たしてあげることが重要だ」と、飼い主さんは家に連れて帰ることに決めたのでした。
自宅でごはんを食べるるなちゃんを見て、飼い主さんが思ったことは
るなちゃんを保護した当日は日曜日の朝だったため動物病院に行けず、飼い主さんはホームセンターのペットコーナーに相談することに。そこで「カリカリフードをお湯で柔らかくして与えると良い」とアドバイスされたためその通りにしたら、冒頭で紹介した動画のように「ウマい」と鳴きながらごはんを食べたといいます。
動画は、猫の飼育経験がある飼い主さんの母に相談するために撮影したものだったそう。飼い主さん自身は猫を飼うのが初めてだったため、「自分に猫のお世話ができるのか」と心配だったそうですが、一生懸命食べるるなちゃんの様子に「これから幸せに過ごしてほしい」と感じたといいます。
【獣医師解説】突然子猫を保護したときのごはんの与え方は?
るなちゃんの飼い主さんのように突然子猫を保護することになったとき、ごはんの与え方に戸惑う人も多いことだと思います。実際にどのような対応をするとよいのでしょうか?
子猫を保護した際のごはんのことで知っておくと役立つ知識について、ねこのきもち獣医師相談室の丸山知美先生に聞きました。
子猫を保護した際のごはんのことで知っておくと役立つ知識について、ねこのきもち獣医師相談室の丸山知美先生に聞きました。
丸山先生:
「保護した子猫の大きさにもよりますが、与えるごはんの種類については大まかに、『ミルク』『離乳食』『子猫用のドライフードやウェットフード』の3段階なのではないかと思います。
一般的には、子猫が生後1カ月以内であればミルクが適切かと思います。牛乳だとおなかを壊してしまうこともあるため、できれば子猫用のミルクがお勧めです。また、『注射器などで少しずつ与える』『哺乳瓶で与える』『お皿などから飲めるようになる』といったように、子猫の体の大きさとそのときの状況に応じて与え方にもいくつか方法があります。
生後1~2カ月くらいの子猫だと、離乳食と呼ばれる市販のフードや、猫用ミルクをドロドロにしたものが食べられるようになったりします。また、子猫用のドライフードをお湯でふやかし、ドロドロにした離乳食を作ることも可能です。もう少し大きくなると、子猫用のドライフードやウェットフードをお皿から食べられるケースもあります。
子猫を突然保護することになるという咄嗟の出来事であれば、そのコの成長度合いなどがどの程度なのか、見た目だけでは判断が難しく、戸惑われることも多いのではないかと思います。
状況にもよるかとは思いますが、可能であれば相談に乗ってくれる動物病院を受診し、そのコの体調や月齢、食べられるものや保温の仕方、飼育環境の相談までできると安心でしょう」
「保護した子猫の大きさにもよりますが、与えるごはんの種類については大まかに、『ミルク』『離乳食』『子猫用のドライフードやウェットフード』の3段階なのではないかと思います。
一般的には、子猫が生後1カ月以内であればミルクが適切かと思います。牛乳だとおなかを壊してしまうこともあるため、できれば子猫用のミルクがお勧めです。また、『注射器などで少しずつ与える』『哺乳瓶で与える』『お皿などから飲めるようになる』といったように、子猫の体の大きさとそのときの状況に応じて与え方にもいくつか方法があります。
生後1~2カ月くらいの子猫だと、離乳食と呼ばれる市販のフードや、猫用ミルクをドロドロにしたものが食べられるようになったりします。また、子猫用のドライフードをお湯でふやかし、ドロドロにした離乳食を作ることも可能です。もう少し大きくなると、子猫用のドライフードやウェットフードをお皿から食べられるケースもあります。
子猫を突然保護することになるという咄嗟の出来事であれば、そのコの成長度合いなどがどの程度なのか、見た目だけでは判断が難しく、戸惑われることも多いのではないかと思います。
状況にもよるかとは思いますが、可能であれば相談に乗ってくれる動物病院を受診し、そのコの体調や月齢、食べられるものや保温の仕方、飼育環境の相談までできると安心でしょう」
るなちゃんを迎え入れた飼い主さんは、Twitterで「超スーパーハイパーウルトラねこ初心者」として奮闘する様子を投稿しています。そんな飼い主さんに、るなちゃんを保護して感じた幸せなことを聞きました。
飼い主さん:
「るなちゃんがお腹を出して気持ち良さそうに眠っている姿を見ると、こちらも幸せな気持ちになります。ほかにも、私が帰宅するとニャオニャオ鳴きながら走って寄ってきてくれるので、信頼してくれているのかなと思うと嬉しいです」
「るなちゃんがお腹を出して気持ち良さそうに眠っている姿を見ると、こちらも幸せな気持ちになります。ほかにも、私が帰宅するとニャオニャオ鳴きながら走って寄ってきてくれるので、信頼してくれているのかなと思うと嬉しいです」
懸命に向き合ってくれる飼い主さんと一緒に、穏やかで楽しい日々を送ってほしいですね!
写真提供・取材協力/Twitter(@Runa_nekoneko8さん)
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・丸山知美先生)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文・構成/柴田おまめ
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・丸山知美先生)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文・構成/柴田おまめ
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