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子猫と暮らす前に知っておきたい 子猫期に起きやすいトラブルや病気は

猫の行動や体の調子は年齢によって変化するため、子猫期・成猫期・シニア期では、起こりやすい病気やトラブルが異なります。
今回は、0才の子猫期に気を付けたいトラブルや病気について、獣医師の徳留史子先生に伺いました。

本気で噛んだり引っかいたりしてくる

子猫4匹
anurakpong/gettyimages
生後7カ月頃までは、本能的に狩りの練習をする時期なので、飼い主さんの手足にじゃれついたひょうしに強く噛んだり引っかいたりすることがあります。また、生後3~6カ月頃は、乳歯から永久歯に生え替わる影響で口の中がむずがゆくなることがあるため、不快感を解消するために噛んでくることもあるようです。

子猫が飼い主さんの手足で遊ぶのは、狩猟本能が満たされていないからなのかもしれません。噛めるおもちゃを与えたり一緒に遊んであげたりして、エネルギーを発散させてあげましょう。
また、噛まれたり引っかかれたりしたときに飼い主さんが声を出すなどしてリアクションをとると、その反応が嬉しくて繰り返し攻撃することがあります。痛いことをされても反応せず、無視をして立ち去るなどの対応をするのが適切です。

誤食事故が起こる

指を噛む子猫
BubblegirlPhoto/gettyimages
好奇心が旺盛な子猫期は、身近にあるさまざまなものに興味を示し、口にしてしまうおそれがあります。特に、細長いリボンやひもなどはヘビに見えることから、狩猟本能が刺激されて誤食しやすいのだそうです。

誤食対策として有効なのは、子猫が口にしそうなものは出しっぱなしにしないこと。リボン、輪ゴム、ポリ袋、猫用のおもちゃなどは特に誤食しやすいので、扉の中や引き出しなど、子猫が手出しできない場所への収納を徹底しましょう。

感染症にかかりやすくなる

おもちゃを噛む猫
SunRay BRI Cattery RU/gettyimages
生まれたばかりの子猫は、母猫から受け継いだ免疫「移行抗体」に守られているため、感染症にかかりにくいと考えられています。ただ、移行抗体は3カ月前後でなくなってしまうのが一般的です。そのため、生後3カ月頃から猫カゼなどの感染症にかかりやすくなる傾向があります。

感染症の予防や軽症化のためには、子猫のうちからワクチン接種をしっかりとしておくことが大切です。具体的なタイミングは、かかりつけの獣医師と相談してください。

発情によるスプレー行動が起こる

かわいい子猫
Sergii Vasylchenko/gettyimages
猫が最初の発情期を迎えるのは、6~9カ月頃。発情を迎えると、自分の存在をアピールするために家具や壁などにオシッコをかける「スプレー行動」をするようになります。オスに多く見られますが、まれにメスがするケースもあるようです。

スプレー行動を抑止するためには、発情期を迎える前に去勢・避妊手術をするのがいいとされています。去勢・避妊手術は、生後6~9カ月頃行うのが一般的ですが、個体差や生活環境にもよるため、こちらもかかりつけの獣医師と相談してください。
子猫期はとてもかわいらしいですが、病気にかかりやすかったり、誤食事故が起きやすかったりなど、何かと目を離せない時期でもあります。毎日体調のチェックをしつつお世話をして、何か気になることがあったら早めに動物病院を受診しましょう。
お話を伺った先生/徳留史子先生(小動物診療所獣医師)
参考/「ねこのきもち」2020年2月号『読者が実際に体験した、年齢別に起こりやすいトラブルや病気がわかる! うちのコ、○才事件簿』
文/東里奈
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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