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猫の脱走、引き出しを開ける、走り回る。成猫の困った行動は猫の本能にもとづいていた

猫として成熟した1~6才頃の成猫期は、健康面は安定していて病気は少ないものの、脱走やいたずらなど、本能的なトラブルが増える時期です。
そこで今回は、成猫期に気を付けたい事故やトラブルについて、獣医師の徳留史子先生に伺いました。

脱走事故

外にいる猫
BushAlex/gettyimages
性的な成熟を迎える1才頃の猫は、繁殖相手を見つけるために外へ脱走しようとする場合があります。特にオスはその傾向が強いようです。一度でも脱走を許してしまうと、「自分の縄張りが広がった」と勘違いをして、脱走を繰り返すようになるケースも。また、ノラ猫とケンカしてケガをしたり、交通事故に遭って取り返しのつかないことになったりする場合もあるため、絶対に脱走しないように気を付けなければいけません。

愛猫を脱走させないためにも、玄関や窓など、猫が外に出られる場所の脱走対策は徹底しましょう。窓を開けて網戸にしておく場合は、網戸のネットを頑丈なものにしたり、網戸にストッパーを取り付けたりなどの対策が必須です。

また、脱走を狙っている猫は、外出する飼い主さんの後を付いてくることも。そんなときは、おもちゃのボールなどを投げて気をそらし、外に出る隙を与えないようにしましょう。

隠れて出てこない

隠れている猫
chendongshan/gettyimages
野生の猫は1才頃に母猫と離れて独り立ちをするため、1才を過ぎると警戒心が強くなり、家の中で隠れがちになることがあります。フードを食べない、元気がないなど体調の変化がなく健康な様子なら、大人になった証拠と考えてよさそうです。

ただ、人の手が全く届かない場所に隠れてしまうのは困りもの。猫が隠れやすい段ボールハウスや猫ベッドなどを部屋にいくつか設置して、愛猫が安全に隠れていられるよう配慮してあげましょう。

引き出しを開けてしまう

引き出しから顔を出す猫
Dmytro Varavin/gettyimages
猫は1才を過ぎると知能や力が急激に発達してくるので、今までできなかったことが突然できるようになる場合があります。その1つが「開けられなかったはずの引き出しを開ける」です。開けただけでは満足せず、中に入っているものを誤飲してしまうことも。

猫が開けられそうな引き出しには、幼児用のストッパーを取り付けるなどして開けられないように工夫しましょう。また、猫が誤飲しそうなものは、フタを回して開けるタイプの瓶に入れるなど、どうがんばっても猫が開けられないケース類にしまうのがおすすめです。

激しく走り回る

走る猫
ramustagram/gettyimages
1~5才頃は、特に狩猟本能が強まる時期です。本来狩りをしている時間帯である明け方や夕方に、獲物を追いかけるように激しく走り回る猫が少なくありません。また、この頃は体力も増しており、エネルギーの発散のために走り回っている場合も。
ただ、まれに体の痛みや神経の異常で走り回るケースもあるので、おかしいと感じたら早めに獣医師に相談してください。

愛猫が走り回って困ってしまうときは、運動量の多い遊びを一緒にしてあげましょう。有り余るエネルギーを消費させれば、次第に走り回ることは減っていくはずです。
1~6才頃の猫は、とてもパワフル。狩りをしたい、走りたいなど、愛猫の本能的な欲求が満たされるよう、飼い主さんがしっかりとフォローしてあげましょうね。
お話を伺った先生/徳留史子先生(小動物診療所獣医師)
参考/「ねこのきもち」2020年2月号『読者が実際に体験した、年齢別に起こりやすいトラブルや病気がわかる! うちのコ、○才事件簿』
文/東里奈
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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