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もしも子猫を保護したら 命を救うためにすぐすべきことと、迎え入れに必要な準備は

突然の子猫との出会い。もしも子猫を保護したら、まず何をしますか? 子猫の保護からお世話までの基本的な流れを、一般社団法人アニマルハートレスキュー代表理事の山本りつこさんに教えてもらいました。

保護後は動物病院で身体検査を受ける

和真くんの寝顔(スコティッシュフォールド)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
子猫を保護したら、まずは動物病院で全身の状態を確認してもらいましょう。猫の健康状態によっては、入院が必要な場合もあります。

《動物病院で何をするの?》
まず、ケガをしていないか、治療の必要がある病気をもっていないかを調べてもらいます。それと同時に、年齢や性別も確認してもらいましょう。
猫カゼを発症している場合は、そのまま入院になることもあります。

《ノミ・ダニ、感染症の検査も行う!》
血液検査でウイルス感染とノミ・ダニの有無を、検便で寄生虫の有無を確認します。母猫からもらった抗体でウイルス反応が正しく出ない場合もあるので、生後6カ月をめどに再検査を受けます。

《必要なお世話を教えてもらう》
先述した検査のほかには、食事やお世話の方法についてレクチャーを受けます。

生後1カ月になるまでのお世話

迎え入れ初日のノルちゃん(ノルウェージアンフォレストキャット)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
生後約4週間までは、昼夜問わず、数時間おきに哺乳や排泄のお世話が必要です。どうしてもお世話が難しい場合は、地域の預かりボランティアさんや獣医師さんに相談しましょう。

《日々の体重を測定する》
順調に成長できているか確認するために、1日1回、決まった時間に体重測定をして記録しましょう。キッチンスケールがあれば、その上にボウルを置いて子猫を入れて量ります。

《哺乳と排泄の補助をする》
生後3週までは、約3~4時間おきに、哺乳瓶やシリンジなどで粉ミルクを与えます。その都度、湿らせたガーゼなどでお尻をトントンと刺激して、排泄を促す必要があります。

《体温を調節する》
子猫が動き回るようになる生後約1ヶ月までは、自分で体温調節ができません。38℃くらいの体温を維持できるよう、湯たんぽやカイロをタオルで包んで、猫の寝床に置いてあげましょう。

離乳期を迎えたらグッズを用意する

ウールボールを抱えるシャルちゃん(アメリカンショートヘア)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
生後4週間が経ち離乳期を迎えたら、離乳食や猫用トイレが必要になります。状況に応じてお世話のグッズを用意しましょう。
■どんなものを揃えればいい?
すぐに必要なフードやトイレ用の砂は、最近ではコンビニエンスストアなどで手に入ります。それと並行して、ケージやトイレ容器、食事用のボウルなども準備していく必要があるでしょう。
通院に備えて、キャリーバッグがあると安心です。

ワクチン接種や不妊手術を受けさせる!

生後2カ月のLouisくん(メインクーン)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
生後1カ月を超えたら、予防接種などが必要になります。

必要な検査と時期の目安

  • ワクチン接種(生後約3カ月までに2回)

  • ウイルスの再検査(生後約6カ月)

  • 不妊手術の検討(生後5~6カ月ごろ)

ワクチン接種は成猫になっても定期的に必要!

ワクチン接種については、生後2カ月を過ぎたら初回接種を行い、その1カ月後に2回目の接種を行います。それ以降は、1~3年に1回を目安に接種します。
ワクチン接種のタイミングや頻度については、獣医師によって見解が異なりますので、かかりつけの動物病院に相談するといいでしょう。
もしも子猫を保護したら、かかりつけの動物病院と相談しながら、月齢に合うお世話を行っていきましょう。
お話を伺った先生/ 山本りつこさん(一般社団法人アニマルハートレスキュー代表理事)
参考/「ねこのきもち」2019年4月号『春は誕生の季節、出会ったときのために もしも子猫を保護したら…』
文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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