猫と暮らす
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【獣医師監修】猫の臭い?│原因と臭いの解決法を伝授
家に帰ると異様なニオイがする…。もしかするとそれは、猫まわりのニオイかもしれません。今回は、猫を飼っているご家庭でニオイがするときに考えられる理由や、猫自身が臭いときの病気の可能性、体を清潔に保つシャンプー方法などについてご紹介します。
加藤 憲一 先生
相模原プリモ動物医療センター院長
日本大学生物資源科学部獣医学科卒業
麻布大学附属動物病院腫瘍科専科研修医
●資格:獣医師/日本獣医がん学会獣医腫瘍科認定医II種
●所属:日本獣医がん学会
●主な診療科目:一般診療(外科・内科)/腫瘍科/画像診断科
愛猫がなんだか臭い?!原因はどこにある?
原因1:住環境にニオイの元がある
その場合ニオイの元として、猫のトイレや食べ残したフードや水皿から臭ってくる場合も考えられます。猫がいる家庭では、窓や扉をしっかり締めてから外出することが多いでしょう。その状態で気温が上がってくると、締め切った部屋の中で食べ残したフードや水が傷み、嫌なニオイを放ちます。
原因2:愛猫の体から臭いが発生している
お尻が臭い
猫の肛門には左右両側に分泌物がたまる小さい袋「肛門腺(肛門嚢)」があり、この部分から分泌物が出ると悪臭が放たれます。通常、肛門腺の分泌物はウンチと共に排出されますが、ひどく驚いたりしてストレスが加わると、瞬間的に排出されてしまうことがあります。その分泌液が被毛に付いてしまったり、肛門腺に溜まりすぎて排出されている場合は、お尻から悪臭がすることがあります。
口臭
もし食べかすが見当たらないのに口臭が強いようなら、口腔内の病気が原因かもしれません。その場合は、獣医師の診断が必要になります。愛猫の体から臭さを感じる場合は、ニオイの発生源を確かめましょう。そして、その原因に合わせた対処法をとる必要があります。
【愛猫まわりの臭い】解決法1:口腔内の病気の可能性を探る
口内炎
ウイルス疾患や糖尿病、そして腎臓病などの全身疾患が原因となる場合と、歯周病から歯肉炎になり口内炎になる場合があります。
口内炎を治療するには、原因となる病気を突き止め、その病気を治療することで口内炎をなくしていきます。
歯周病
歯周病は、多くの場合、麻酔をかけて歯石を除去する治療を行います。歯がぐらついていたり、歯根部が化膿したりする場合は、抜歯することもあります。
【愛猫まわりの臭い】解決法2:愛猫の体を清潔に保つ
体が汚れたらシャンプーをするのがオススメ
しかしながら、猫は体が濡れるのを嫌がることがほとんどなので、ストレスになるようでしたら無理強いせず慣らしたり、様子を見ながら洗うことをおすすめします。
Step1:体を濡らす
Step2:シャンプーしてよくすすぐ
そして、お尻を洗うときには肛門腺を絞っておきます。顔や衣服につかないように、下向きに絞るのがポイントです。最後に顔など細かい部分を洗ったら、すすいで泡を流しましょう。足の付け根部分は泡が残りやすいので、念入りに!乾かした後に猫が毛づくろいをして、口の中にシャンプーの成分が入らないよう、しっかりと洗い流してください。
Step3:乾かす
ドライヤーがどうしても苦手な猫には、無理にドライヤーを使用せず十分にタオルで水分を拭き取った後、温かい部屋で自然乾燥させるようにするとよいです。
愛猫の健康や住環境を見直して臭い問題を解決しよう
監修/加藤憲一先生(相模原プリモ動物医療センター院長)
文/HONTAKA
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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