子猫の爪はいつから切ればよいかご存知ですか?ここでは、子猫の爪切りができる時期から爪切りの道具、爪の出し方や切り方、トラブルの解決法などを解説します。特に爪切りのコツを紹介した動画は必見ですよ。ポイントを押さえて、安全な方法で行いましょう。
子猫の爪切りは生後1ヶ月から慣れさせよう!
「そもそも爪とぎをする猫に爪切りは必要なの?」と疑問に思う人もいるでしょう。そこで、まずは猫の爪について解説します。
爪切りの必要性とは?
野生の頃は狩りをして暮らしてきた猫。今でも外猫は、木に登ったり獲物を捕獲したりと爪を使って生活しているので、自然と摩耗されて伸びすぎることはありません。しかし室内で飼われている猫は、爪を使う機会はそう多くありません。使わない爪は伸び続けて肉球に刺さったり、根元から折れて出血したりと、危険な状態になることもあります。そうならないためにも、室内で飼われている猫は爪切りをする必要があるのです。
子猫の爪切りはいつから?
子猫の爪切りは、生後1ヶ月を過ぎたあたりから始めます。この時期から爪切りに慣らしておくと、大きくなっても爪切りを嫌がることは少ないでしょう。
爪切りの種類は4タイプから選ぼう
猫用の爪切りは、大きく分けると4タイプあります。それぞれの特徴をご紹介します。
ハサミタイプ
紙切り用ハサミと同じように使える、ハサミタイプの爪切りです。使い方が手に馴染んでいるので、初心者でも使いやすいでしょう。その特徴は、刃の部分が短く先端が交差しているところ。この交差部分に爪を合わせるようにして切ります。
ただし、ハサミタイプの爪切りは力が均等に加わりにくく、太くなった爪は割れてしまうおそれもあります。しかし子猫の爪は比較的柔らかいので、このタイプから始めるのがおすすめでしょう。
ギロチンタイプ
丸く開いた穴に猫の爪を入れ、グリップを握れば爪が切れます。力が均等に加わり一気にスパッと切れるため、猫へ伝わる振動も少なくて済みます。切る場所が定まりやすく爪を潰す心配がないので、慣れればスムーズに切れるでしょう。
ニッパータイプ
工具のニッパーと同じようなつくりの爪切りです。力を入れやすいため、太い爪や巻き爪も切りやすくなっています。よく切れるので、切りすぎないように注意する必要があります。
ピコックタイプ
ハサミタイプのように爪を刃に沿わせ、ギロチンタイプのようにグリップを握り込んで切るタイプです。爪を切るときのパチンッという音が少ないため、猫のストレスは軽減されますが、深爪防止装置がないので上級者向けと言えるでしょう。
切るのは爪の先だけ!爪の出し方や切り方を解説
猫の爪には血管が通っている部分があり、そこを切ってしまうと出血のおそれがあります。猫も痛い思いをするため、爪切り自体を嫌いになってしまうことも。まずは、爪をよく観察してみましょう。
爪の出し方
生後1ヶ月ほどの子猫は爪をしまうことができず、出しっぱなしになっています。そして徐々に爪は隠され、必要なときに出し入れするようになります。
猫の足先を手のひらで包むように持ち、爪の付け根を親指で探してみましょう。付け根が分かったら、その部分をピンク色の血管部分が見えるまでしっかり押してみてください。すると、爪が長く鋭くなっていることが分かります。
爪の切り方
爪の数は前足10本、後ろ足8本です。血管部分ギリギリまで切ろうとするとケガにつながりやすいので、爪の先(尖っている部分)だけを切りましょう。その際は猫が動くと危ないので、しっかり体を支えてください。もし嫌がるそぶりを見せたら、中断して後日改めて行いましょう。
爪を切る頻度
1ヶ月に1度くらいのタイミングで爪の状態を確認し、伸びている場合は先端を切っておきます。爪切りを嫌がるときは、時間をおいてトライしましょう。
やりがちNG!
切りやすいからといって、猫の足を引き寄せるのはNGです。猫が無理な体勢になると、爪切りを嫌う原因になります。人の体勢に合わせるのではなく、猫に負担がかからないように行いましょう。
子猫に嫌がられない爪切りポイントは2つ!
猫が楽な体勢で行う
上の動画のように腰の高さの台を使うと、人も猫も楽に爪切りができます。台が用意できなくても、猫に楽な体勢をとらせるよう意識すれば、暴れることも少ないでしょう。1人で切るのが心配なときは、押さえる役と切る役の2人がかりで行うのもOKです。
すばやくササッと切る
爪切りのときは、どうしても猫を押さえることになりますよね。しかし「押さえられる」というのは、猫が嫌いな行為のひとつなので、なるべくササッと終わらせましょう。抵抗が激しいなら「1日1足」などと決め、数日かけて切るのもひとつの手段です。
爪切りトラブル「出血」「割れる」どうしたらいい?
切りすぎて出血!
爪切りの頻度を下げようと爪を深く切っていると、切りすぎて出血が!そんなときは、爪の付け根を押さえたまま、清潔なガーゼを出血箇所に当てます。切り口が浅い場合は、たいてい1~2分で血は止まりますが、しばらく経っても止まらないなら、市販のペット用止血剤を使うか動物病院で診てもらってください。念のため、止血剤は常備しておいた方がいいかもしれません。
爪が割れた
硬い爪を切るときに、爪が割れることもあります。もし出血していなければ、様子をみましょう。外側の爪がはがれそうなときも、自然にはがれるのを待ってください。出血がみられるときは、上記した方法で手当てをしてください。
「ねこのきもち」読者にアンケートをとったところ、7割近くの飼い主さんが「爪切りに苦労している」と答えています。爪切りが好きな猫は少なく、飼い主さんも慎重になって時間がかかってしまうことが理由にあげられるでしょう。
子猫のうちから爪切りをしておけば徐々に慣れてくれるので、次第に飼い主さんのスキルも向上していきますよ。大変でしょうが、ぜひ根気よく取り組んでみてください。もし不安がある場合は、動物病院やペットサロンで切ってもらうのもおすすめです。
参考/「ねこのきもち」2015年12月号『ふだんの爪切りをステップアップさせるコツとは?』(監修:ちば愛犬動物フラワー学園講師 花島秀俊先生)
「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『猫の爪切り時の注意点とコツについて』
「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『【動画あり】猫も人もラクになる爪切りのコツ!』
監修/後藤瞬先生(相模原プリモ動物医療センター第2病院勤務)
文/HONTAKA
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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