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猫に去勢手術は必要?メリット&デメリットと気になる手術費用

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ねこのきもち投稿写真ギャラリー
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猫の飼い主さんにとって、去勢手術はするべきか、手術にはどのくらいの費用がかかるのか、悩みや不安が多いと思います。この記事では去勢手術の概要と費用、考えられるメリット&デメリットについてお話していきます。猫の去勢手術を検討している方は必見です。

猫の去勢手術・・・そのメリット&デメリット

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去勢手術とは?

オス猫を対象とした去勢手術は、精巣を摘出するための手術です。去勢手術を行うことによって、以下のようなメリットが得られます。

メリット

まず最大のメリットは性ホルモンによる病気の予防です。発情すると分泌される性ホルモンの影響で、オス猫は精巣腫瘍を発症する確率が上がります。精巣腫瘍は高齢になるほど命の危険が高まりますので、なるべく成熟する前に去勢手術をすることが大切です。
また、発情期に見られるマーキングや大きな鳴き声などの問題行動も、去勢手術をすることで少なくなります。発情期の猫はストレスが多くかかりますが、そのストレスからも猫を守ってあげることが可能です。

デメリット

では、去勢手術によるデメリットはあるのでしょうか?実のところ、デメリットと呼べるものは「ほとんどない」と言っても過言ではありません。強いて挙げるなら「太りやすくなること」ぐらいでしょう。ホルモンの影響や発情のストレスとは無縁になるため、猫はのんびりとした生活を送ることになります。
そこからくる運動不足やエネルギー消費量の減少によって、少々太りやすくなるという可能性があります。ですが、低カロリーの食事を与えたり、意識的に運動をさせてあげるなどの対策を取れば問題ありません。

術後の猫は性格が変わる?

去勢手術後、猫の性格が変わるという声をよく耳にします。これは、去勢をすることで精巣からの性ホルモン分泌がなくなり、副腎などから分泌される微量な性ホルモンだけの影響を受けるためです。この性ホルモンは猫の性格形成に大きく関係しており、性ホルモンの影響が弱まる去勢後は、仔猫時代の性格が前面に現れやすくなります。
性ホルモンの分泌が減少すると、オス特有の攻撃性が薄れて中性的な優しい性格に変化していく傾向があります。去勢したオス猫はそうではないオス猫よりもおっとりした性格になることから、性格が変わると言われるのもあながち間違いではないのです。

猫の去勢に適した時期と年齢

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最初の発情前(生後5~7か月前後)がタイミング

去勢手術をするのに適した時期は、生後5~7か月前後の最初の発情期前がベスト。発情期を一度でも迎えてしまうと、去勢手術後もマーキングなどの問題行動が残ってしまうこともあります。そのため、生後5か月を過ぎたら早めに手術を終えることが理想的です。

成猫でも手術することで病気予防の効果が期待できる

発情期を迎えてしまった猫も、手術を受けることで病気の予防効果に大きな期待が持てます。そのほか、発情を抑えてストレスを軽減する効果もありますから、成猫になってからの去勢手術においてもメリットが多いです。
「大人になってしまったからもう去勢手術はしなくてもいい」のではなく、仔猫と成猫問わず猫の健康を守るうえで去勢手術は大きな役割を担っているのです。

去勢手術にかかる費用はどのくらい?

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去勢手術の費用は平均1~2万円

猫の去勢手術の費用は、動物病院や地域によって差がありますが、おおよそ1~2万円です (ちなみに避妊手術は倍の2~4万円)。手術の実際の流れは以下の通りです。

1:予約を入れる
手術を依頼する動物病院に、事前に手術の予約を入れます。術日の約1週間前までが目安です。猫の体調が悪いと手術は実施できないので、前日までにととのえておくと安心です。

2:手術前日の夕方から絶食する
前日の夕方から絶食します。水分補給は適宜させてください。そのほか動物病院の指示があればそのとおりにしましょう。

3:手術時間は数十分で日帰り可能
手術直前までに排便と排尿を済ませたら、麻酔をかけて手術の開始です。オス猫の去勢手術は数十分程度で終了します。ほとんどのケースで日帰りできますし、傷口の縫合も必要ない場合が多いです。また、縫合するにも自然と溶けて吸収される素材の糸を使用することが多く、抜糸の必要もなくなっています。

4:術後の注意点
術後は、3~5日分の抗生剤が処方されます。傷口の治りをよくするため、きちんと飲ませましょう。傷口が完全にふさがるまで、エリザベスカラーを装着して過ごします。猫が嫌がるようなら、食事のときだけカラーを外してあげるのも良いです。術後いつ受診するかは獣医師の指示をあおぎましょう。
注意点として、目を離した隙に猫が傷口を舐めたりして、傷口が化膿したり開いてしまわないようしっかり観察することが大切です。

市区町村の助成金が受けられる場合も

猫の去勢手術と避妊手術を実施したい場合、住んでいる市区町村で助成金が受けられることもあります。この助成金制度は、主に飼い主のいない猫対象となっていますが、飼い猫であっても助成金が受けられることもありますので、住んでいる市区町村に聞いてみるのも一考です。

去勢(避妊)手術と猫の耳の大切な関係

Getty
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道端や公園などで見かけた野良猫、よく見ると耳に切れ込みが入ってる・・・そんな不思議な耳を持った猫たちを見たことがある方もいると思います。なぜ猫の耳がカットされているのか?ちょっと気になりますね。
これは、飼い主のいない野良猫たちの望まない繁殖を防ぐため、行政が去勢・避妊手術を済ませた猫に対して行われる処置です。オス猫は右耳、メス猫は左耳に縦に切れ込みを入れます。その傷口が自然にふさがると、三角(V字)にカットされたかのような形になるのです。
飼い猫において、この耳カットは行われていませんが、野良猫に耳カットが見られたら去勢(避妊)手術を済ませたという大切な証です。望まない繁殖で不幸な仔猫が増えないよう、行政も猫の問題に取り組んでいるということですね。

愛猫の健康のため前向きに取り組もう

猫に起こりうる病気の予防や、望まない繁殖を防ぎストレスから守るという観点で、猫の去勢手術は大きな意味と役割を担っていると言えます。健康な猫の体にメスを入れるのは抵抗がある、とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。ですが、去勢手術をすることで得られるものは、デメリットよりもメリットのほうがはるかに大きいといっても過言ではありません。
愛猫の健康を真剣にお考えの方は、ぜひ去勢手術に関しても前向きに捉えて取り組んでいただきたいと思います。

監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/紺道ゆあん

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