猫と暮らす
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【獣医師監修】ビヨーンと伸びる猫!その理由と意味を専門家が解説(画像あり)
猫ちゃんが気持ちよさそうに伸びの姿勢をする光景は、飼い主さんであれば毎日のように見かけることでしょう。ビヨーンと伸びた姿は、まるで体が長くなったかのようで驚きです。猫はなぜ伸びるのでしょうか?伸びに隠された意味と心理に加え、長くなったように見える秘密をご紹介します。

後藤 瞬 先生
獣医師
相模原プリモ動物医療センター第2病院勤務
東京農工大学農学部獣医学科(現 共同獣医学科)卒業
●資格:獣医師
●所属:日本獣医皮膚科学会/日本獣医がん学会/動物介在教育・療法学会
●主な診療科目:一般診療(外科、内科)/麻酔科
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相模原プリモ動物医療センター第2病院勤務
東京農工大学農学部獣医学科(現 共同獣医学科)卒業
●資格:獣医師
●所属:日本獣医皮膚科学会/日本獣医がん学会/動物介在教育・療法学会
●主な診療科目:一般診療(外科、内科)/麻酔科
猫が伸びるのはナゼ?
言わずもがな「伸びる=ストレッチ」
人が寝起きなどに自然と伸びをするのと同様、猫も体をほぐすために伸びをします。体を伸ばす=ストレッチ運動することで、体はもちろん気持ちまでリフレッシュしますよね。また「これから遊ぶぞ!動き回るぞ!」という前の準備体操の意味で、伸びをすることも多いです。
眠りから覚めた猫は、必ずと言っていいほど体を伸ばします。関節やその周りの筋肉も伸ばすことで、血流が良くなり脳にやる気スイッチが入るのです。運動前のウォーミングアップと同じ役割を持っています。
眠りから覚めた猫は、必ずと言っていいほど体を伸ばします。関節やその周りの筋肉も伸ばすことで、血流が良くなり脳にやる気スイッチが入るのです。運動前のウォーミングアップと同じ役割を持っています。
猫は伸びることで体のやわらかさを保っている
猫の体はとても柔軟です。高いところから落ちても平気ですし、狭い隙間でも顔さえ入れば通り抜けることができたりと、身体能力の高さは目を見張るものがあります。
この柔軟性を保つために、伸びの姿勢は大きな役割を果たしているのです。「体を常にやわらかくしておくためによく伸びる」と言ってもよいでしょう。
この柔軟性を保つために、伸びの姿勢は大きな役割を果たしているのです。「体を常にやわらかくしておくためによく伸びる」と言ってもよいでしょう。
伸びているときの猫のきもち
リラックスしている
伸びの姿勢を見せているとき、猫の心はリラックス状態です。飼い主さんの前で頻繁に伸びをしていたら、それは「あなたを信頼していますよ」という気持ちを表現しています。それに加えて「遊んでほしい・遊ぼうよ」と、誘っているサインを現すことも。
眠たいアピール
眠くなってきたから「ベッドに行きたいよ」という意味で、伸びることも多いです。特に無防備な状態で何度も伸びの姿勢を見せてきたら、眠りたいアピールをしています。やさしく寝室に誘導してあげましょう。
気持ちの切り替え
人が長時間同じ姿勢でいるとき、たとえばデスクワークでずっと座りっぱなしなど、つい両腕を上げて伸びたくなりますよね。伸びた後は気持ちがスッキリして気分がよくなります。
猫も同じで、ビヨーンと思い切り伸びることで、気分転換をすることがよくあります。遊びの途中で伸びをしたら、次は別の場所でほかの遊びを始めたりと、気持ちを切り替えるために伸びの姿勢を見せます。
また、興奮した心を落ち着かせるために伸びることもあります。ひとりでお留守番中に飼い主さんが帰宅して、嬉しくてはしゃいでしまうときなど、伸びの姿勢を取ることで気持ちのバランスを取るのです。
猫も同じで、ビヨーンと思い切り伸びることで、気分転換をすることがよくあります。遊びの途中で伸びをしたら、次は別の場所でほかの遊びを始めたりと、気持ちを切り替えるために伸びの姿勢を見せます。
また、興奮した心を落ち着かせるために伸びることもあります。ひとりでお留守番中に飼い主さんが帰宅して、嬉しくてはしゃいでしまうときなど、伸びの姿勢を取ることで気持ちのバランスを取るのです。
ナゼ猫はあんなに伸びるの?
猫の伸びる姿を見て、なぜこんなにも体が長いの?と思う方も多いのではないでしょうか。まるで胴体の長さが変わったかのように、はたまた軟体動物のようにビヨーンと長く伸びるから不思議です。猫の伸びにはなぜ「長さ」がプラスされるのか、その秘密をご紹介します。
猫が伸びたときの関節は約2倍の長さになっている!
猫の骨は関節と関節の間の可動域がとても広く、伸びたときは約2倍の長さになります。また、骨格の違いにより腰を前後左右、自由自在に動かすことができます。腸が短く骨で内蔵を支える必要もないため、お腹部分は伸ばしても平気な柔軟性があります。
このような特性を備えた猫が伸びをすれば、胴体が長くなったように見えるのは錯覚ではなく現実とも言えます。
そして、皮膚もやわらかいためよく伸びます。猫が伸びをしたときには必ず、骨と皮膚の両方がビヨーンと伸びているため、通常の姿勢よりも長くなっているのです。
このような特性を備えた猫が伸びをすれば、胴体が長くなったように見えるのは錯覚ではなく現実とも言えます。
そして、皮膚もやわらかいためよく伸びます。猫が伸びをしたときには必ず、骨と皮膚の両方がビヨーンと伸びているため、通常の姿勢よりも長くなっているのです。
【投稿写真】ビヨーンと伸びてる猫ちゃんギャラリー
ねこのきもちWEB MAGAZINEに寄せられた投稿写真から、華麗なる伸び~~を見せてくれている猫ちゃんたちの写真をお届けします。みんな気持ち良さそうだニャ。
軽くのび~。遊びに疲れてホッとひと息の様子です。
前足を上げて伸びながら眠ってます。かわいい。
ニャンモナイトは伸びの姿勢のひとつですね。ここまでグルンと丸まっていられるのも、猫の柔軟性のなせる技です。
お腹全開で寝ている姿。ビヨーンと伸びてるお腹がかわいらしいです。
猫の伸びは体と心の健康を促進する
猫の伸びには体の柔軟性を保つことに加え、気持ちの切り替えと気分転換といった心の安定を保つという2つの大きな役割があります。猫が心身ともに元気で過ごすには欠かせない動作です。伸びるときに長く見えるのも、実際に体が長くなっているという点は驚きですね。みなさんのお家の猫ちゃんも、元気な体と心で毎日過ごせますように。
参考/ねこのきもちWEBMAGAZINE「「猫が「のび~」をするのはどんなとき?その意味と気持ちとは」
監修/後藤瞬先生(相模原プリモ動物医療センター第2病院勤務)
文/紺道ゆあん
監修/後藤瞬先生(相模原プリモ動物医療センター第2病院勤務)
文/紺道ゆあん
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