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【獣医師監修】メインクーンってどんな猫?特徴や性格、飼い方を紹介
近年、ペットショップや猫カフェなどでよく見かけるようになった『メインクーン』ですが、実際はどのような猫なのでしょうか。今回は、メインクーンの特徴や性格、毛色のバリエーションや飼育時の注意点、家族として迎えるときに必要なことなどを解説します。
メインクーンってどんな猫?
メインクーンといえば、とにかく“大きな猫”という印象を持っている方が多いのではないでしょうか。「穏やかな巨人」という愛称を持つメインクーンですが、なかには「もっとも長い尻尾を持つ猫」や「最も長い猫」という世界記録を持つ猫もいたようです。
見た目の特徴は?
メインクーンの体重は4.5~8kgが多いとされており、数ある猫種の中で比べても、かなり大型の猫であるといえるでしょう。
約100cmの体全体が「シャギーコート(※)」と呼ばれる長いふさふさの被毛に覆われていて、とくにそのしっぽの毛量は目を見張るものがあり、ゴージャスな存在感を際立たせるのに一役買っています。
また、顔つきは、縦長の輪郭に頑丈な口元、大きな丸い目と大きな耳が特徴的で、愛くるしい外見ながらも、その体躯も相まって、見る人に力強さを感じさせることでしょう。
※毛の長さが不揃いで光沢のある分厚い毛質のこと
約100cmの体全体が「シャギーコート(※)」と呼ばれる長いふさふさの被毛に覆われていて、とくにそのしっぽの毛量は目を見張るものがあり、ゴージャスな存在感を際立たせるのに一役買っています。
また、顔つきは、縦長の輪郭に頑丈な口元、大きな丸い目と大きな耳が特徴的で、愛くるしい外見ながらも、その体躯も相まって、見る人に力強さを感じさせることでしょう。
※毛の長さが不揃いで光沢のある分厚い毛質のこと
メインクーンの歴史って?
メインクーンのルーツは1600年代、ヨーロッパからアメリカ大陸へ開拓者とともにやってきた北欧原産の長毛種だと考えられています。その特徴的なふさふさの尻尾は、同じような尻尾を持つアメリカのメイン州のアライグマである『ラクーン』との交配種であるという伝説を持ち、そこから“メインクーン”という名前がつけられたのです。
メインクーンの性格は?
メインクーンはその身にまとう雰囲気に反して、実はとても穏やかでフレンドリーな性格の個体が多く、ペットとしても飼いやすいといわれています。
それは、古くから「ワーキングキャット」として人と共に暮らしてきた長い歴史を経て、形成されたもののようです。その一方で、ほかの猫種と比べるとハンター気質が色濃く残っている猫種でもあり、好奇心旺盛で活発な性格に見えることもあるでしょう。
それは、古くから「ワーキングキャット」として人と共に暮らしてきた長い歴史を経て、形成されたもののようです。その一方で、ほかの猫種と比べるとハンター気質が色濃く残っている猫種でもあり、好奇心旺盛で活発な性格に見えることもあるでしょう。
穏やかな子が好みならオス!
温厚な性格のメインクーンですが、メスに比べてオスの方がより人になつきやすい傾向があるようです。オスは比較的おとなしく、しつけやすいとされているため、例えば集合住宅であるなど、静かに暮らしたいという方にはオスの方が適しているといえるでしょう。
活発な子が好みならメス!
一方で、メスはオスよりも活発で動き回ることも多く、単独での行動を好むようです。おもちゃでいっしょに遊びたいなど、元気な性格が好みであればメスの方が適しているのではないでしょうか。
また、メインクーンは人に依存しにくい性格が多いため、環境さえ整えることができれば、留守がちな方でも飼いやすい猫種とされています。同居猫や動物に対しても温厚で協調性があるため、多頭飼いなどにも向いているといえるでしょう。
メインクーンの毛色はなにがあるの?
メインクーンの毛色はさまざまですが、なかでも縞模様のタビーや白黒のバイカラーが多い傾向にあり、もっとも一般的なのは、ブラウンクラシックタビーという茶色い縞模様の毛色です。
公に認められているものだけでも30種類以上もの毛色があるとされていますが、赤みがかった黒とされるチョコレートや、シンガプーラに代表されるようなセーブルといった毛色、ヒマラヤンのようなポイントカラーなどは確認されていないようです。
公に認められているものだけでも30種類以上もの毛色があるとされていますが、赤みがかった黒とされるチョコレートや、シンガプーラに代表されるようなセーブルといった毛色、ヒマラヤンのようなポイントカラーなどは確認されていないようです。
メインクーンを飼うときに注意することは?
飼育環境や日々のケアは?
体に合った飼育環境を用意しよう!
メインクーンは比較的飼育しやすい猫種ではありますが、その大きな体に合った猫トイレや猫ベッドを用意する必要があります。また、体が大いと動きも大きくなることから、遊ばせるときは周囲にある物を片付けるなど、充分なスペースを確保することも重要です。
しっかりブラッシングしてあげよう!
メインクーンは毛が絡まりやすく、毛玉もできやすい毛質であるため、日々のブラッシングはとても大切です。
まずはピンブラシで全身の毛のもつれをほぐすことから始め、最後はスリッカーブラシで丁寧にとかしてあげましょう。静電気の起きやすい乾燥した季節には、ペット用のブラッシングスプレーを使用するのもオススメですよ。
なお、スリッカーブラシを使用する際は、皮膚を傷めないよう注意してください。
たくさん遊んであげよう!
メインクーンはそのルーツにある通り、狩りが得意な猫種であり、遊ぶことが大好きです。遊ぶ時間が足りないと、本能を満たせないストレスから病気になってしまうこともあるため、最低でも1日に5~10分以上は運動させてあげるようにしましょう。
かかりやすい病気は?
メインクーンには、いくつかのかかりやすい病気があります。
心臓の筋肉が厚くなり過ぎることにより、心臓に十分な血液を送り出せなくなる病気です。基本的にはシニアになってから発症するケースが多く、オスの方がかかりやすいとされています。
病気が進行してしまうと、心不全などから突然死する恐れがあるため、定期的に心臓のエコー検査を受け、症状が出る前からケアしてあげることが大切です。
胃腸などの消化器官内に毛玉ができ、うまく吐き出すことができずに詰まってしまう病気です。
長毛種であることから、毛づくろいの際に抜け毛を大量に飲み込んでしまいがちなので、お腹のなかにたまった毛のスムーズな排出を促進する、食物繊維の豊富な毛玉ケアのフードを与えておくとよいでしょう。
手足を動かすために必要な脊髄の神経が消失することで発症する、遺伝性の病気です。主に足の動きが悪くなることが症状として挙げられ、後ろ足に震えが見られたり、足に違和感のある動きをしたりといった行動を見せるようになります。
生後半年以内に発症することが多いため、飼い始めには遺伝子検査をすることが早期発見の有効手段となるでしょう。
【肥大型心筋症】
心臓の筋肉が厚くなり過ぎることにより、心臓に十分な血液を送り出せなくなる病気です。基本的にはシニアになってから発症するケースが多く、オスの方がかかりやすいとされています。
病気が進行してしまうと、心不全などから突然死する恐れがあるため、定期的に心臓のエコー検査を受け、症状が出る前からケアしてあげることが大切です。
【毛球症】
胃腸などの消化器官内に毛玉ができ、うまく吐き出すことができずに詰まってしまう病気です。
長毛種であることから、毛づくろいの際に抜け毛を大量に飲み込んでしまいがちなので、お腹のなかにたまった毛のスムーズな排出を促進する、食物繊維の豊富な毛玉ケアのフードを与えておくとよいでしょう。
【脊髄性筋萎縮症】
手足を動かすために必要な脊髄の神経が消失することで発症する、遺伝性の病気です。主に足の動きが悪くなることが症状として挙げられ、後ろ足に震えが見られたり、足に違和感のある動きをしたりといった行動を見せるようになります。
生後半年以内に発症することが多いため、飼い始めには遺伝子検査をすることが早期発見の有効手段となるでしょう。
寿命はどのくらい?
メインクーンの平均寿命は12.5年とされており、猫全体の平均寿命が15年といわれているのに比べるとやや短命だともいえるでしょう。
しかし実際の寿命は、その飼育環境や生まれ持った体の丈夫さなどによっても異なります。メインクーンに限ったことではありませんが、日々のケアを怠らず、愛情をもって大切に育ててあげることが長寿の秘訣となるでしょう。
しかし実際の寿命は、その飼育環境や生まれ持った体の丈夫さなどによっても異なります。メインクーンに限ったことではありませんが、日々のケアを怠らず、愛情をもって大切に育ててあげることが長寿の秘訣となるでしょう。
メインクーンをお迎えするには?
メインクーンのお迎えは、ペットショップやブリーダーなどを通すことが基本となるでしょう。ペットショップで購入する場合は約13~30万円、ブリーダーから迎え入れる場合は約8~25万円が相場となっているようです。
なお、良いペットショップやブリーダーを見極めるには、きちんと衛生面が保たれているかどうか、知識が豊富なスタッフがいるかどうかなどを確認するのがポイントですよ。
なお、良いペットショップやブリーダーを見極めるには、きちんと衛生面が保たれているかどうか、知識が豊富なスタッフがいるかどうかなどを確認するのがポイントですよ。
メインクーンとのすてきなご縁がありますように
力強くたくましい体躯と、人慣れした飼いやすい性格が魅力のメインクーンについて紹介してきました。
性格の特徴などはもちろん個体差があるので、「オスだから・メスだから、必ずしもこうだ」というわけではありません。ご縁のあった子であれば、性別や性格に関わらず、きっと何ものにも代えがたい大切な家族となってくれることでしょう。
メインクーンを家族として迎えたいと考えている方は、ぜひこの記事を参考に、メインクーンを飼育するための十分な環境があるかどうかなど、具体的に検討してみてはいかがでしょうか。
性格の特徴などはもちろん個体差があるので、「オスだから・メスだから、必ずしもこうだ」というわけではありません。ご縁のあった子であれば、性別や性格に関わらず、きっと何ものにも代えがたい大切な家族となってくれることでしょう。
メインクーンを家族として迎えたいと考えている方は、ぜひこの記事を参考に、メインクーンを飼育するための十分な環境があるかどうかなど、具体的に検討してみてはいかがでしょうか。
参考/「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『メインクーンの特徴と性格・価格相場|猫図鑑』(監修:CFAオールブリード国際審査員 サンフラワーキャットクラブセクレタリー 高野八重子先生)
「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『美しい長毛が魅力的な「メインクーン」その特徴は?』
「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『【画像・動画つき】メインクーンは〇〇がでかい!4つの〇〇を徹底研究』(監修:ねこのきもち相談室獣医師)
「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『【フレンドリーで活発】メインクーンの性格の特徴や魅力、飼い方って?』
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/mieux
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『美しい長毛が魅力的な「メインクーン」その特徴は?』
「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『【画像・動画つき】メインクーンは〇〇がでかい!4つの〇〇を徹底研究』(監修:ねこのきもち相談室獣医師)
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監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/mieux
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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