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猫を甘やかすことで起こる健康への影響 あらゆる病気の原因になる恐れも!?

可愛い愛猫のお願いには、できるだけ応えてあげたい…という飼い主さんは多いと思います。ただ、あまりにも愛猫のおねだりに応えてあげるなどして甘やかしてしまうと、結果的に愛猫のためにならないことを飼い主さんは知っておく必要があります。

猫を甘やかしすぎな飼い主さんの行動

眠る猫
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愛猫を甘やかしてしまう飼い主さんは、「猫が欲しがったらその都度、餌やおやつを与える」「人間が何かを食べているとき、欲しがったらなんでも与える」などの対応をしてしまう傾向があります。

愛猫のおねだりは可愛くて、それに応えてあげたくなると思いますが、そのことが愛猫にとって悪影響になることもあります。

欲しがる分だけ餌やおやつを与えると、病気の原因にも

眠る猫
getty
猫が欲しがる分だけ餌やおやつを与えてしまうと、肥満になる可能性が高いです。猫の肥満は、「食事で摂取するエネルギーが消費するエネルギーよりも多くなる」ことで起こります。

高カロリーな食事を食べることもそうですし、飼い主さんが人の食べ物を与えたり、おやつをあげすぎてしまうことも、肥満の原因になってしまうのです。

肥満になると、糖尿病などの原因に

肥満は糖尿病高脂血症高血圧などの病気を引き起こすことにつながります。また、肥満傾向にある猫は尿石症などの病気なってしまうこともあるので、注意が必要です。

このほかにも、重くなった体重を支えるために関節などに負担がかかり、ジャンプができなくなったり、関節を痛めることも。また、肝臓の病気になったり、心臓に負担をかけてしまうなど、肥満は猫の寿命にも大きく関わるのです。

愛猫の食事管理は飼い主さんの大切な役割

ごはんを食べる猫
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愛猫を肥満にしないためにも、飼い主さんが人間と猫との体の違いを理解することと、食事の管理をしっかりしてあげることが大切です。

食事管理は、まず愛猫が1日に必要なエネルギーの量はどれくらいなのかを把握しましょう。そして、1日分の量をしっかり量ってあげるようにして、与えすぎないように注意してください。愛猫におねだりされたとしても、1日に与える量を決めたら、それ以上は与えないように我慢です。肥満が軽度の場合、食事を含めた生活環境を変えることで改善が見込めます。

ちなみに、動物病院ではBCS(ボディ・コンディション・スコア)などのさまざまな方法で肥満度を測り、目標体重の目安を出してもらえます。自己流の減量だとうまくいかないことが多いので、獣医師に相談してみるといいでしょう。

おやつを与えるなら

おやつを与えるときは、猫が苦手なお手入れをさせてくれたときや、おねだりアピールを諦めておとなしくなったときに、ごほうびとして与えるのがおすすめです。

与える量は、愛猫が1日に摂取するカロリーの5%以下におさえるようにしてくださいね。

おやつの与え方のくわしい解説はこちら

猫におやつ、あげすぎてない?最低限知っておきたい3つのルール

見上げる猫
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人もそうですが、肥満になるとあらゆる病気を引き起こしてしまいます。もし愛猫のおねだりの度に餌やおやつを与えてしまっていた飼い主さんは、今からでも注意してみてくださいね。愛猫がいつまでも健康でいるためには、飼い主さんの意識も大切です。

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫の「生活習慣病」が恐ろしい…ポッチャリはかわいいけど、リスクも大!?』
ねこのきもちWEB MAGAZINE『甘やかすと健康に影響も…「おねだり上手ニャンコ」のNGな扱い方は?』
ねこのきもちWEB MAGAZINE『うちの猫は太り過ぎ? 猫の肥満の目安&肥満によって起こる病気とは?』
文/Honoka
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