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結膜炎を発症しやすい猫種は? 発症後のケア方法も 獣医師が解説します!

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猫がかかりやすい病気の事は、飼い主さんならよく知っておきたいもの。この記事ではそんな病気の解説のほか、実際に体験した飼い主さんの「気になりながら聞けずにいた疑問」について重本先生が回答! 

今回は愛猫が「結膜炎&角膜炎(角膜損傷)」にかかったらどうすればいいかをご紹介します。

お話をお伺いした先生

重本 仁先生
王子ペットクリニック院長(東京都北区)

猫がかかりやすい代表的な目の病気

まぶたの裏の粘膜と白目の結膜が炎症を起こす「結膜炎」と、目の表面を覆う透明の膜が炎症を起こす「角膜炎(角膜損傷)」は、猫がかかりやすい代表的な目の病気です。「結膜炎」は、おもに猫カゼなどのウイルス性の感染症が原因で発症しやすく、「角膜炎(角膜損傷)」は、ほかの猫とのケンカによる外傷や「結膜炎」との併発などが原因となります。

「結膜炎」の症状は、充血したり、目の周囲が赤くなったりします。また、涙が増えたり、粘り気のある黄色や緑色っぽい目ヤニが大量に出たりすることも。「角膜炎(角膜損傷)」
の症状は、「結膜炎」と似ていますが、角膜に傷が付いている場合は痛みが強い傾向にあり、目をショボショボさせるなど開けにくそうにしていることが多いです。

治療はどちらも炎症を抑える点眼療法を中心に改善を目指します。予防は、原因に直結
する猫カゼを予防する意味で定期的にワクチン接種をすることでしょう

画像/2020年5月号「ねこの病気、そこが知りたい」
猫カゼから「結膜炎」になった子猫。重症化し、目ヤニが乾いて目が開けられなくなったことで処置。目は開けられるようになったものの目頭に少し見える程度の瞬膜がつねに露出し ています

結膜炎でこんな体験をしました

1年前の冬に迎えた保護猫が猫カゼを発症。そして、5匹いる先住猫に感染する大騒動に。そのうち2匹は、目ヤニが出るなど目に異変が現れ、「結膜炎」を併発していることがわかりました。軽度のうちに受診できたこともあり、点眼治療によって1週間ほどで治りました。

茨城県 M・Mさん 
しらすくん(オス・4才/マンチカン/上)
きんきくん(オス・2才/ベンガル)

猫カゼは、先住猫みんなに感染しましたが、「結膜炎」を併発したのはしらす ときんき の2匹だけだったことが不思議でした。きんきはもともと流涙症(涙目)の症状があり、目が弱かったので発症しやすかったのかもしれませんが、しらすに関しては原因についてはまったく見当がつかず……。ちなみに、「結膜炎」にならなかったのは、3才のノルウェージャンフォレストキャット、2才のメインクーン、1才のラグドールの3匹でした。今のところ2匹は「結膜炎」を再発はしていませんが、再発した際はみんなに感染が拡大するのではないかと心配しています。

画像/2020年5月号「ねこの病気、そこが知りたい」
しらすくんは、赤色っぽい目ヤニが出続け、目のまわりがただれてしまったとか
画像/2020年5月号「ねこの病気、そこが知りたい」
きんきくんは、ふだんより涙が出るようになり、赤色っぽい目ヤニも出るようになったそう

飼い主さんからの疑問「そこが知りたい」

5匹の先住猫は猫種がさまざまですが、結膜炎を発症しやすい猫種がいるのでしょうか? また、感染拡大を防ぐために、ワクチン接種以外ですべきことはあるのでしょうか?

発症しやすい猫種は短頭種。感染拡大の予防策は猫カゼを発症した 猫を完全隔離することでしょう

M・Mさんの愛猫にはいませんが、エキゾチックショートヘアーなどの短頭種は、構造上、目が飛び出しているため、まぶたが目を覆いきれず乾燥しやすく、まばたきに伴う刺激も受けやすいため、炎症が悪化しやすい傾向があると考えられています。また、猫種に関係なく、免疫力の低い子猫はなりやすいうえに重症化しやすいので注意が必要です。

感染予防に関しては、たとえワクチン接種を定期的にしていたとしても、猫カゼを発症して
いる猫がいればその猫の分泌物などから感染する可能性はゼロではありません。発症している猫を別の部屋へ完全に隔離することが望ましいでしょう。

画像/2020年5月号「ねこの病気、そこが知りたい」

発症した猫を隔離しても、人を介してほかの猫に感染することも。お世話をする場合は、髪をきちんとまとめたり、使い捨ての手袋をするなど直接の接触を避けたりしてもいいでしょう

先生、ご回答いただきありがとうございました。
ご紹介した飼い主さんのエピソードは、あなたの愛猫に起こる可能性もあります。いざというときに思い出し、役立ててくださいね。


監修/重本 仁先生(王子ペットクリニック院長)

参考/2020年5月号『猫の病気、そこが知りたい!』
文/Betty
イラスト/上垣厚子
※この記事で使用している画像は2020年5月号『猫の病気、そこが知りたい!』に掲載されているものです。

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