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沈黙の臓器『すい臓』 シニア猫は特に注意したい「すい炎」の原因や症状などを解説します
今回は、すい臓の病気である「すい炎」について、原因や症状、治療法などを詳しく解説します。
「すい臓」はどういう臓器?
少し前まで、すい臓の病気は診断が難しいとされていました。しかし最近は血液検査の精度が上がり、正確な診断がくだせるようになってきています。
猫は泌尿器の病気になりやすいため、腎臓や膀胱の病気と比べると、消化器であるすい臓の病気は少なめです。しかし、前述したとおり検査技術の向上により、すい臓の病気と判断される猫は増加傾向にあります。
すい臓や肝臓の病気になりやすい猫は?
また、猫種による発症しやすさの違いはないようです。
「すい炎」とは
急性すい炎
急激な炎症により、腹部に強い痛みが出るため、じっとうずくまって痛みに耐える猫が多いようです。明らかに具合が悪いことが見て取れるので、比較的気付きやすいといえます。
慢性すい炎
慢性すい炎の症状は、嘔吐する回数が少し増える、少し体調が悪そう、やや食欲が落ちる、といった、わかりにくいものばかり。急性すい炎と比べると、発症は気付きにくいです。
「すい炎」の検査方法と治療方法
現状、すい炎に特効薬はありません。点滴をして絶食させ、すい臓の炎症が治まるのを待つのが一般的です。他にも、抗生物質やステロイドホルモン剤を投与したり、黄疸が出ている猫は手術をしたりと、必要に応じた治療が行われます。
・定期的に健康診断を受ける
・猫を肥満にさせない
・人の食べ物をむやみに与えない
この3つを心がけ、愛猫の健康維持に努めましょう。
文/higarina
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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