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猫のための災害時の備え

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自然災害の多い日本では、地震や台風だけでなく、激しい豪雨による被害も多くみられ、気の抜けない状況が続いています。そんな災害から、愛猫の命を守れるのは飼い主さんです。災害が起きたらするべきことを知っておき、普段から備えましょう。

もしも災害が起こったら? 実際のシーンをイメージしましょう。

いざ大災害が発生してからでは、できることはほとんどありません。常日頃から具体的なシーンをイメージして備えておくことが大切です。

飼い主さんがいざ避難するとき、猫をどうしたらいい?

災害が発生して、飼い主さんが避難するときには、迷わず同行避難をしましょう。
猫を連れて行くか、迷う方は多いのは、その大きな理由は、避難所で猫が受け入れられるか不安だからではないでしょうか。しかし、迷わず一緒に避難してください。避難生活は避難所以外でも可能です。実際に避難時に猫を残してきたことを悔やんでいる飼い主さんも多いのです。できる限り、猫と離れないことを優先しましょう。環境省も同行避難を推奨しています。

◆環境省ホームページ

避難のときには、猫をキャリーケースかキャリーバッグに入れて移動しましょう。リードやハーネス(胴輪)のみは危険です。キャリーケースが入るサイズの布袋が用意できて、その中に、入れられればさらに安心です。万が一キャリーケースの扉が開いても。猫が飛び出しません。布袋は、通気性がよく、縫製がしっかりしているものを選びましょう。

猫と離ればなれになってしまったら?

まず、自宅付近を中心に捜してみましょう。
災害時に愛猫がつかまらなかったり、不意に逃げて行ってしまったりすることもあります。残念ながら、離ればなれになった猫と再会できる確率は高くありません。しかし実際に再会を果たした飼い主さんもいます。室内飼いをしていた猫は、自宅から遠くへは行けないことが多いので自宅付近を中心によく捜してみましょう。側溝や室外機の裏、植え込みの奥などに隠れていることもあります。キャリーケースを持って捜索をしましょう。また、フードや猫用おやつ、マタタビなど、愛猫の好きなものを用意しておくと捕獲がスムーズなこともあります。
被災動物の保護団体にも連絡をしてください。保護されているケースもあります。

猫の避難生活はどうなるの?

猫の避難生活は、基本的にキャリーケース内やケージ内などの囲われた空間での生活になります。猫にとって大きなストレスになりますが、やむをえません。猫の場合、リードやハーネスでつないで外に出すのは、逃走のリスクが高いので控えたほうがいいでしょう。万一逃げてしまうと、二度と会えない可能性が高いです。キャリーケースよりは、トイレやベッドの置けるケージのほうが猫にとって快適です。できればケージをもって避難しましょう。

避難所の中に猫が入れない場合もあります。入れない場合どうすればいいでしょうか? 過去の災害時には、いろいろな場所で避難生活を送る人・動物がいました。

【避難所以外で生活させていた例】
●車
ずっと車内で猫と一緒に過ごす人もいますが、飼い主さんのエコノミー症候群が心配です。そこで日中は車内で猫と一緒に過ごして、夜は、飼い主さんは避難所に戻って寝たという人も多かったようです。
●自宅
大きな危険が過ぎ去ったあとは、ライフラインが断たれていても、倒壊の危険さえなければ、猫と一緒に自宅に戻る人もいます。また猫だけを自宅に連れて帰り、過ごさせる人も多いようです。
●動物救護センター
大きな災害が起こると、早い段階で行政とボランティア団体によって動物救護センターが開設されます。一緒に避難生活が送れない猫を。預かってもらえる可能性が高いです。
●テント
公園や学校の校庭などに手持ちのテントを張り、その中に猫のケージを置いて猫と一緒に過ごした人もいます。ここ数年の災害時には、行政から飼育者専用にテントが配布されたケースもありました。

災害が起きる前に、普段からできる備えをしておきましょう。

愛猫の身の安全を守るために、飼い主さんが在宅中はもちろん、留守にしているときも想定してあらかじめできる対策を可能な限りしておきましょう。

(1)生活環境を見直しましょう。

●家具や猫のグッズを固定して、転倒・落下を防ぎましょう。
災害時、倒れた家具や落下物でケガをするということも少なくありません。家具の固定のほか、猫ベッドなどの、愛猫がよくいる場所も補強しておけると安心です。また、家具が倒れてしまったときに中のものが飛び出してしまわないように、扉の開き戸用ロックをつけておくとよいでしょう。扉が開き、中のものが落ちて猫に当たったり、割れた破片でケガをしたりすることを防げます。
シニア猫など、動きがゆっくりの猫には、落下を防ぐため猫ベッドの下に滑り止めシートを敷いておくといいでしょう。
●キャリーケースなどで、避難場所を作りましょう。
普段から、愛猫がいつでも逃げ込める安全な場所を整えておきましょう。例えば、キャリーケースを利用するのも手です。そうすれば、逃げ込んだ愛猫をそのまま運び出して避難することができます。また置き場所は猫がよく居る場所のほか、壁で囲まれた押し入れの中なども有効です。そして可能なら、猫がどの部屋にいても避難できるよう、各部屋1つ避難場所をつくっておくと安心です。

●留守番時には、猫だけでも逃げられるように通路を確保しておきましょう。
人が家にいない間に災害が起きたときでも、猫が閉じ込められることがないような工夫をしておきましょう。ドアはゴム製のストッパーで固定して猫の頭が通る幅を最低限開けておく、といったドアの対策のほか、通路にはなるべくものを置かないように心がけると、災害で室内が散乱しtも、逃げ道を確保しやすいでしょう。

(2)愛猫にいろいろなことを慣れさせておきましょう。

●キャリーケースやリードを使う練習をしましょう。
同行避難の際は、愛猫を運んだり、動きを制限させたりするために、キャリーケースの使用が必須になります。いざというときにスムーズに使えるように、ときどき練習して愛猫に慣れさせていくといいでしょう。また、キャリーケースから出しても愛猫をコントロールできるように、リードやハーネスも使えるようにしましょう。

●普段の生活でケージを活用する。
猫はもともと、囲まれた場所が好きです。ですからケージもうまく慣れさせれば、猫にとって快適で安心できる場所にすることができます。そういう場所にしておけば、避難生活のストレスも少なくてすむはずです。最初は、扉を開けたっケージの中でフードを与えることから始めて、徐々にケージに慣れさせて、普段の生活で使えるようにしておくといいでしょう。

【可能ならば慣れさせてみても】
●見知らぬ人とも触れさせておこう。
 避難先では、見知らぬ人や動物の気配にさらされながら生活する可能性が大きいです。そこで、来客に遊んでもらうなどをして、「見知らぬ人も怖くない」ことを覚えさせておくといざというときに安心です。ただし、怖がりな猫にとってはストレスの大きいことなので無理をしないようにしましょう。

●さまざまなフードの種類を与える。
避難所で猫用のフードが支給されたとしても、愛猫が食べ慣れている種類のフードとは限りません。その意味でも、フードの種類をたまに替えて、万一の時のために慣れさせておくというのも一案です。

(3)愛猫の身元証明を確認できるようにしておきましょう。

迷子札やマイクロチップを装着しておくと安心です。

(4)健康管理を徹底しましょう。

●去勢・避妊手術をすませておきましょう。
猫が飼い主さんとはぐれてしまった時や避難先では、ほかの猫と接触する場合があります。そこで妊娠・出産をして、飼い主のいない猫が増えてしまう恐れがあります。そうした不幸な猫が増えないよう、手術をすませておきましょう。年齢が若いほど体への負担は少ないので、繁殖の予定がない場合は早めに手術を検討して、施術を受けましょう。

●ワクチンを接種しておきましょう。
被災後、屋外や避難先での生活はどれくらい続くかわかりません。万が一のことを想定して、ワクチンを定期的に接種して、感染症を予防しましょう。また一度かかると繰り返し再発する猫カゼも、ワクチンで抗体をつくると重症化しにくくなります。

※動物病院によって取り扱うワクチンは異なります。またワクチンをうつ時期や種類などは、かかりつけの獣医師と相談して決めてください。
※カリシウイルスは種類が多く7種混合ワクチンでは3種類が防げます。

(5)もしものときのことを周りと話し合っておきましょう。

●災害を想定して対策について家族などと確認しておきましょう。
災害が起こったときにどうするかを、家族や頼りになる人と考えておきましょう。緊急時の家族間の連絡方法や持ち出す荷物の場所、愛猫を運び出す人などの役割分担も決めておくといざというときに安心です。さらに定期的にそのルールを確認し合ったり、災害を想定したりして実際に外を歩いてみてもいいでしょう。
●ほかにもこんなことをしておこう。
・近隣との交流をはかっておきましょう。
・自治体の防災計画や動物病院の対応を確認しておくと安心です。

(6)猫用の避難グッズを準備しておきましょう。

優先順位を考えて、実際に持ち運び可能な量を揃えましょう。一度バッグに詰めて、持って歩いてみるのもいいでしょう。

【絶対に持って行きたいもの】
●フード
3日分以上を用意しましょう。療法食を与えている場合は、7日分以上の用意を。ウエットフードは、缶詰よりゴミがかさばらないレトルトパウチがおすすめです。
●水
軟水を用意しましょう。硬水は猫の結石の原因にもあるので与えるのはNGです。人用の分から取り分けでもOKです。
●器
軽くて割れない素材のものを選びましょう。できればフード用・水用の2つあると便利です。
●キャリーケース
基本的に猫の数だけ必要です。できればキャリーケースが入る、布袋も用意しましょう。
●薬
持病がある場合は、必要な薬を用意しましょう。動物病院で多めに処方してもらいましょう。

【できれば持って行きたいもの】
●ケージ
猫の生活の場になります。小型のものでも、キャリーケースよりもストレスが緩和されます。
●タオル、毛布
防寒、目隠し、猫ベッド代わりになるほか、汚れを拭き取るなど何かと役に立ちます。
●トイレ容器、トイレ砂
段ボール箱にビニール袋をかぶせて、小さくちぎった新聞紙を入れて代用してもOKです。
●ペットシーツ
キャリーケース内ではトイレ代わりになります。ケージ内でも猫トイレの周りに敷いておくと安心です。
●ゴミ処理袋
飼い主さんのマナーが問われるので、できれば猫の排泄物は見えないように処理をしましょう。
●愛猫のことを詳しく記録した手帳や診察券
家でアクシデントが起きたり、避難中に猫が体調をクズこともあります。ワクチン接種歴や体質、持病などをわかるようにしておきましょう。

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