1. トップ
  2. 猫と暮らす
  3. 健康・病気
  4. 避妊・去勢
  5. 2021年最新|オス猫の去勢手術の費用はどのくらい? 助成金についても解説!

猫と暮らす

UP DATE

2021年最新|オス猫の去勢手術の費用はどのくらい? 助成金についても解説!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

今回は、オス猫の去勢手術費用の相場や、自治体による助成金・補助金制度、ペット保険の適用の有無についてご紹介します。去勢手術を受ける前に知っておきたいこともご紹介するので、去勢手術を検討中のかたはぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修

八木田 智洋 先生

 獣医師
 かんもん動物病院副院長

 麻布大学獣医放射線学研究室卒業
 大学時代に麻布大学附属動物病院の放射線科と腫瘍科で研修

●資格:獣医師

●主な診療科目:内科〜外科まで全般 画像診断と腫瘍に力を入れています

続きを読む

飼い主さんにアンケート!オス猫の去勢手術費の相場はどのくらい?

スコティッシュフォールド・ロングヘアの絆ちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

平成27年の日本獣医師会の調査によると、オス猫の去勢手術にかかる費用の相場は、地域や病院によって異なりますが、およそ13,000円前後とされています。しかし、これは去勢手術のみの費用であり、このほかにも、術前検査代や薬代、入院代などが必要になる場合があるでしょう。

では、愛猫の去勢手術を受けた飼い主さんは、実際にどのくらいの費用がかかったのでしょうか? ねこのきもちWeb編集室では、アンケート(※)を実施して調査しました。

※2021年6月実施「ねこのきもちアプリ」内アンケート調査(回答者数 400人)

猫の去勢手術にかかったトータルの費用はどのくらい?

去勢手術にかかった費用
※2021年6月実施「ねこのきもちアプリ」内アンケート調査(回答者数 400人)
猫の去勢に関するアンケート(ねこのきもちWEB MAGAZINE)

アンケートの結果、もっとも多かったのが1~2万円、次に多かったのは3~5万円という結果に。具体的な費用の内訳について質問したところ、以下のような回答がよせられました。

オス猫の去勢手術費の内訳

  • 「血液検査代 5,000円、手術費 15,000円です」

  • 「事前検査費 5,000円、手術費 13,000円」

  • 「入院 2,500円、注射 2,200円、点滴 3,100円、手術&麻酔 4,800円、処置 2,100円、検査 7,000円。兄弟猫2匹一緒に手術してもらいましたので、上記金額の2倍になります」

  • 「手術 12,000円、手術中モニター 3,500円、超音波血管疑 3,000円、血液検査 4,200円、心電図 2,100円、コンベニア注射 2,220円、皮下注射 1,100円、エリザベスカラー 1,000円」

  • 「区の補助金が3,000円出ました。血液検査 8,000円くらい、手術代 30,000円くらい。マイクロチップ事務手数料 1,000円」

  • 「日帰りの手術で、手術代(麻酔代等含む) 18,000円、事前検査 7,000円」

  • 「事前検査と手術費(麻酔含む)で19,000円。その後の薬代で2,000円ほど、抜糸で2,000円くらい」など

費用に違いが生じる理由

現行の法律上、動物病院同士が診察料金について話し合いをもつことは禁じられており、動物病院はそれぞれに料金を設定することで、競争体制を保持しなければならないことになっています。さらに、使用する麻酔薬や器材も動物病院ごとに異なるため、去勢手術にかかる費用も変動するのです。

想定外の高額請求に驚くといった事態とならないよう、費用については手術前にきちんと説明を受けるようにしましょう。

猫の去勢・避妊手術の助成金・補助金について

MIXグレーの蘭丸ちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫の去勢手術や避妊手術に対して、助成金や補助金が出る自治体があることをご存じでしょうか? これは居住している、あるいは猫を飼育している地域の市区町村や都道府県、各地域の獣医師会などが、猫の避妊去勢手術に対して費用の一部もしくは全額を負担してくれる制度で、野良猫や捨て猫、地域猫の問題への対策から取り組まれるようになりました。

実際に、アンケートに回答してくださった飼い主さんからは、愛猫の去勢手術をする際、住んでいる自治体の補助制度を使ったという声も。ここでは、猫の去勢・避妊手術について、ねこのきもちWeb編集室で調査を行い、一部地域で実施されている助成金・補助金制度の例をご紹介します。(2021年6月23日現在)

飼い猫に対する補助を行っている自治体

下記の一部の市区町村では助成制度(補助金制度)を行っています。

北海道、宮城県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、鹿児島県、沖縄県の一部の市区町村(2021年6月23日現在)

東京都足立区

  • 条件:猫を飼っている、または飼い主のいない猫の管理をしている区民
  • 方法:区の保健所窓口で申請
  • 補助金額:不妊手術 4,000円、去勢手術 2,000円

東京都足立区

東京都世田谷区

  • 条件:区民の飼い猫、獣医師が手術可能とした猫を対象に、東京都獣医師会に所属する区内の動物病院に掲示されている手術料金から助成額を差し引いた金額で手術を受けることができる
  • 方法:世田谷保健所へ申請書を郵送または持参する
  • 補助金額:不妊手術 6,000円、去勢手術 3,000円

東京都世田谷区

神奈川県川崎市

  • 条件:市内において飼養管理されている猫の飼い主または所有者の判明しない猫を責任をもって世話している人
  • 方法:指定獣医師による手術を受け、獣医師の記入と押印を受けた申請書を区役所の窓口に提出
  • 助成金額:不妊手術 3,000円、去勢手術 2,000円

神奈川県川崎市

愛知県名古屋市

  • 条件:市内において犬猫を所有している市内在住者
  • 方法:名古屋市指定の獣医師(動物病院)と避妊去勢手術の時期を調整し、最寄りの保健センターまたは動物愛護センターに申請後、交付された避妊去勢手術補助券を指定する獣医師に提出
  • 助成金額:避妊手術 名古屋市から2,100円、公益社団法人名古屋市獣医師会から4,200円の合計6,300円/去勢手術 名古屋市から1,050円、公益社団法人名古屋市獣医師会から2,100円の合計3,150円

愛知県名古屋市

群馬県高崎市

  • 条件:高崎市内に住所のある居住者が市内において飼っている猫、または責任をもって世話をしている猫に群馬県内で開業している動物病院で不妊または去勢手術を受けさせた場合
  • 方法:手術を受けた日から3か月以内に市の窓口で申請
  • 助成金額:1世帯3匹まで不妊手術 1匹につき5,000円、去勢手術 1匹につき3,000円

群馬県高崎市

飼い主のいない猫に対する補助を行っている自治体

東京都港区

  • 条件:飼い主のいない猫で、獣医師が手術が適当だと判断した場合
  • 方法:申請書を窓口に提出し、補助が決定したら動物病院で手術を受ける
  • 補助金額:手術費用のうち、去勢手術 17,000円、避妊手術 25,000円が上限、手術費用が補助額の限度額を下回った場合はその手術費用が補助額

東京都港区

神奈川県横浜市

  • 条件:市内に生息する飼い主のいない猫
  • 方法:指定の動物病院で予約の上、不妊去勢手術と耳カットを行い、申請書と不妊去勢手術実施証明書、領収書、耳カットを確認できるカラー写真とともに保健センターまたは動物愛護センターへ申請
  • 補助金額:1匹につき5,000円(上限)

神奈川県横浜市

高知県高知市

  • 条件:高知市に住民登録があり、高知市内の「飼い主のいない猫」を管理している人
  • 方法:動物病院にて不妊去勢手術と耳カットなどの手術済みの識別措置を行い、申請書と領収書原本を窓口に提出
  • 補助金額:不妊手術 1匹あたり6,000円、去勢手術 1匹あたり4,000円

高知県高知市

猫の去勢・避妊手術に対する助成を行っている地域

去勢・避妊手術の助成制度は、全国統一で実施されているわけでなく、助成金額(補助金額)も異なります。

猫の去勢・避妊手術については、飼い猫、飼い主のいない猫、飼い主不明の猫、愛護センターで譲渡された猫などの条件によって、助成金(補助金)の金額が異なったり、対象とならなかったりする場合があるので、各都道府県や市区町村に直接問い合わせることをおすすめします。

獣医師会による猫の去勢・避妊手術の助成制度について

一部の自治体による去勢手術の助成金以外にも、各都道府県や市区町村の一部の獣医師会による去勢・不妊手術の補助金制度を利用できる地域もあります。

岩手県、仙台市、福島県、茨城県、栃木県、東京都、世田谷区、川崎市、静岡県、名古屋市、京都市、神戸市、鳥取県、徳島県、福岡県、佐賀県、長崎県、北九州市、大分県、宮崎県、沖縄県などの一部の獣医師会では、独自の助成制度を行っています。(2021年6月23日現在)

自治体の助成制度同様に、飼い猫への不妊去勢手術も対象としているケースもあれば、譲渡された猫や飼い主のいない猫のみを対象としている獣医師会もあるので、お住まいの地域の市区町村の獣医師会で助成制度がないか確認してみるとよいでしょう。

獣医師会による助成制度の一例

鳥取県獣医師会

  • 条件:飼い猫、1年間に1戸4匹まで(対象頭数は600匹)
  • 方法:県内の飼い猫の不妊・去勢推奨事業実施動物病院にて申し込みを行い、予約を行った上で手術を受ける
  • 助成金額:避妊手術 4,000円、去勢手術 2,000円

鳥取県獣医師会

沖縄県獣医師会

  • 条件:県内に在住で飼育している犬猫が手術実施時に生後ほぼ6か月以上で健康であること、当選は1世帯につき犬猫いずれか1頭まで、県内の協力動物病院での手術を実施済み、実施される犬猫が対象
  • 方法:最寄りの協力病院の応募用紙から応募
  • 助成金額:避妊手術 5,000円、去勢手術 3,000円

沖縄県獣医師会

このほかにも地域によっては、獣医師会と愛護センターや愛護団体の連携による取り組みとして、飼い猫や飼い主のいない猫に、保護された猫に対して避妊去勢手術の助成を行っているケースもあります。

オス猫の去勢手術はペット保険適用?

ラグドールのノエルちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

決して安くはないオス猫の去勢手術。加入しているペット保険でその費用をカバーできないかと考えるかたも多いでしょう。

現在多くのペット保険があり、その補償内容も多岐にわたりますが、基本的に去勢手術は健康な猫が受ける手術であり「病気」ではないため、保険適用外であることが多いです。しかし、治療として去勢手術をする場合には、保険適用となることもありますので、まずは保険会社や獣医師に確認するとよいでしょう。

オス猫の去勢手術を受ける前に知っておきたいこと

メインクーンのククルちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

では最後に、去勢手術を受ける前に知っておきたいことについてご紹介します。

去勢手術の術式

去勢手術では「皮膚切開手術」を行います。これは、精巣を包む皮膚(陰のう)を切開し、精巣を取り出す手術です。切開するのは1cmほどで、手術時間は10分程度と短く、手術当日に帰宅できるケースが多いでしょう。

ただしまれな例ですが、精巣がおなかの中に入り込んでいる「停留精巣(ていりゅうせいそう)」の場合は、メス猫と同じように開腹手術や腹腔鏡手術をして精巣を取り除く必要があります。この場合は入院が必要になることもあるでしょう。

去勢手術後の過ごし方

去勢手術は子孫を望まない場合や問題行動の回避、病気を予防するためには大切なことです。しかし、去勢手術後のオス猫は、心身ともにかなりのストレスを受けていることも少なくありません。手術直後は家に着いたとたんに部屋の隅に隠れるなどの行動を見せる猫もいますので、そのようなときは、無理やり引きずり出さず、落ち着くまで見守りましょう。

また、去勢手術は短時間で行われる手術ですが、猫の体に負担がかかっていることには変わりありません。そのため、退院後のゴハンは、少量ずつ時間をおいて与えるようにしてください。愛猫がゴハンを食べなかったり吐いたりすることが続くときには、早めに獣医師へ相談することが大切です。

そのほか、去勢手術直後は一時的に抵抗力や免疫力が低下するので、術後2週間前後はシャンプーを控え、エリザベスカラーなどを使って傷をなめないよう注意しましょう。また、同居猫がいる場合は、その同居猫が傷をなめたりしないように、少しのあいだ隔離するなどの対策を取りましょう。

去勢手術を受ける時期

猫の去勢手術は性成熟する前に受けるのがよいとされています。また、冒頭でご紹介したアンケート調査によると、約77%の飼い主さんが生後6~9か月に、約13%の飼い主さんが10か月~1才未満で去勢手術を受けたと回答しており、多くの飼い主さんが愛猫が1才になる前に去勢手術を済ませていることがわかります。去勢手術のタイミングは、獣医師と相談しながら決めるようにしましょう。

去勢手術のメリット・デメリット

去勢手術のメリット

  • 精巣腫瘍などの生殖器系の病気を防ぐ効果が期待できる
  • マウンティングやスプレー行動などをしにくくなる
  • 噛みグセやケンカなどの攻撃行動が少なくなることがある
  • 繁殖のために相手を求める脱走行動が減る傾向がある
  • 相手を求めて大声で鳴くことが少なくなる など

去勢手術のデメリット

  • 麻酔によるリスクを負う
  • 太りやすくなることがある など

去勢についてよく理解し、納得してから手術を受けよう

MIXキジトラのオウガちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

去勢手術は一生に一回の手術です。しっかりと獣医師と話し合い、納得してから受けるようにしましょう。

なお、オス猫の去勢手術については以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせて参考にしてみてください。

監修/八木田智洋先生(かんもん動物病院副院長)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
※公的助成などの情報は、2021年6月23日時点のものとなります。

CATEGORY   猫と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

人気テーマ

あわせて読みたい!
「猫と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る