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【獣医師が解説】猫が毛玉を吐き出すのはなぜ?ブラッシングで予防!

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今回は、猫が毛玉を吐き出す理由や吐き出しやすい猫のタイプ、毛玉を防ぐブラッシング方法や毛球症について、さらに毛玉ケアのアイテムについてご紹介します。猫が毛玉を吐き出す場面はよく見かけますが、放置していると病気につながる危険性もありました。

「猫の毛玉」正体は抜け毛!吐きだすのはなぜ?

猫の毛づくろいとは、突起の付いたザラザラした舌で全身をペロペロとなめあげる行為。体を清潔に保ち、心を落ち着かせる効果があるといわれています。そのほかにも、自分のニオイを消す意図や、気化熱を利用した体温調節の役割もあると言われており、猫は起きている時間のほとんどを毛づくろいに費やしているのです。

しかしブラシのようにトゲのある舌で毛づくろいをすると、被毛に付いた汚れや抜け毛を飲み込んでしまうことになり、体内に毛がたまっていきます。たまった毛は「毛玉」となり、体内から吐き出されます。飼い主さんは「カッカッ」と、毛玉を吐き出す愛猫の姿を見たことがあるでしょう。

毛玉を吐く猫と吐かない猫?

猫には「換毛期」といって、季節によって被毛が抜け替わる時期があります。私たち人も衣替えをするように、猫の毛は春になるとふわふわとしてやわらかい冬毛から夏毛へ、秋には粗くて硬めの夏毛から冬毛へと換毛することで、急な体温変化に備えるのです。

被毛の抜け替わる時期は、室内にも愛猫の毛が多く舞い散るようになり、猫が飲み込む毛の量も増えています。体内にたまった毛は毛玉となって出てきますが、その毛玉は換毛期に多く見られ、抜け毛の少ない季節には毛玉を吐き出さないこともあります。

また、毛玉は猫の被毛の長さにも関係しており、短毛種の猫の毛は毛玉となる前にウンチとなって排出されることがあります。猫によって毛玉を吐く、吐かないはさまざまです。このように、毛玉を吐く姿は換毛期に多く見られ、短毛種の猫は毛玉を吐き出さないことがあることを知っておきましょう。

毛玉を吐き出す「逆くしゃみ」

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「逆くしゃみ」とは、鼻から空気を急速で吸い込み、異物を除去しようとする生理現象のこと。愛猫が突然、鼻をブーブーと鳴らし、苦しそうに首を前に伸ばすようなしぐさをしたと思ったら毛玉を吐き出した!なんて姿を見たことがあるでしょう。

逆くしゃみで空気を勢いよく吸い込むときは、細い鼻腔へ空気が勢いよく通るので、狭くなった気道からブーブーやガーガーといった音が出ます。大きな音がするので、驚く飼い主さんも多いようですね。

この逆くしゃみは生理現象なので、健康体なら心配はいりません。しかし頻繁に逆くしゃみをするようになったり、逆くしゃみの後パタンと倒れたり、けいれんを起こしたりしたら、病気の可能性も。必ず獣医師へ相談しましょう。

毛玉予防にブラッシング!

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体内に取り込まれた毛玉は、口から吐き出したりウンチに混じって排出されますが、できればブラッシングで事前に抜け毛を取りのぞいてあげたいものです。愛猫にブラッシングを行いながら、スキンシップタイムを楽しみましょう。

用意する物

短毛種の猫にはスリッカー、長毛種の猫にはコームを用意します。

ブラッシングでウットリさせよう!

1. 飼い主さんの手の温もりを感じさせるように、顔周辺をゆくっりなでて、軽くモミモミしていきます。マッサージをしていると猫が目を細めウットリしてくるので、タイミングを見計らってブラッシングを開始しましょう。

2. 愛猫の体を、優しく少しずつブラッシングしていきます。被毛をとかしている間は「えらいねー」「イイコだねー」と声をかけてあげると、ブラッシングから猫の気をそらすことができます。なるべく穏やかな声で安心させてあげましょう。

3. 猫が気持ちよく感じやすい場所=ウットリスポットを中心にブラッシングしましょう。ウットリスポットは、ホホ・あご・のど・しっぽの付け根近くなど。猫によっては嫌がる場合があるので、愛猫だけのウットリスポットを探してください。

4. ウットリスポットをブラッシングしつつ、嫌がりやすい場所のブラッシングをパパっと済ませてしまいましょう。飼い主さんの腕や体を猫と密着させると、猫も体が安定し、精神的にも安心してブラッシングを受けられます。

※飼い主さんの手をチラチラ見たり、耳やしっぽをしきりに動かしたりしたら、猫がブラッシングを不快に感じているサインです。「ブラッシングは嫌なコト!」と覚える前に中断しましょう。

うまく吐けないと「毛球症」になることも!

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毛玉がうまく排出されないと、塊状の毛球となって胃の中に停滞します。そして胃粘膜を刺激し、嘔吐や食欲不振を引き起こすことも。この消化器症状を「毛球症」といいます。

ごくまれに、胃の中の毛球が胃を通過して腸に入り込み、そこで詰まって腸が壊死を起こす「腸閉塞」の状態になることも。そうなると開腹手術を行い、詰まっている毛球を取り出すことになってしまいます。換毛期の猫や長毛猫が多くなりやすい毛球症ですが、同居猫の毛づくろいをする猫も注意が必要です。

毛玉ケアの商品を活用しよう!

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毛玉予防にはブラッシングが有効ですが、市販されている毛玉ケア商品を取り入れてもいいでしょう。なめさせるタイプの毛玉除去剤や、毛玉ケア用のフードなどがおすすめです。

毛玉ケア用のフードには食物繊維が豊富に含まれており、毛玉の排出を促す効果が期待できますが、フードの急な切り替えは嘔吐の原因にもなるので、徐々に切り替えていきましょう。

毛玉はこまめなブラッシングによって、体内に留まることを防ぐことができます。愛猫も飼い主さんにもストレスがかからない程度に、お手入れを続けてください。

出典元/『ねこのきもち』2016年2月号「ねこの「吐く」大全」(監修:重本仁先生)
    『ねこのきもち』2018年2月号「ハッピーお手入れBOOK」(監修:小林清佳先生)
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/HONTAKA
※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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