猫と暮らす
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【獣医師が解説】猫が毛玉を吐く原因は?対策、予防法、ケア用品まで
毛玉の正体は「抜け毛」!知っておきたい猫の換毛期
猫が毛づくろいで飲み込んだ抜け毛を毛玉として排出
しかしブラシのようにトゲのある舌で毛づくろいをすると、被毛に付いた汚れや抜け毛を飲み込んでしまうことになり、体内に毛がたまっていきます。たまった毛は「毛玉」となり、体内から吐き出されます。愛猫が「カッカッ」と毛玉を吐き出す姿を見たことがある飼い主さんも多いでしょう。
猫の換毛期も毛玉を吐き出すことに関係が!
被毛の抜け替わる時期は、室内にも愛猫の毛が多く舞い散るようになり、猫が飲み込む毛の量も増えています。体内にたまった毛は毛玉となって出てきますが、その毛玉は換毛期に多く見られ、抜け毛の少ない時期には毛玉を吐き出さない場合も多いです。 しかし、完全室内飼いで外の光を浴びていない猫の場合は、時期による換毛期の区分がなくなり、時期問わず1年中毛が抜けたり生えたりすることもあるようです。
ちなみに、毛玉は猫の被毛の長さにも関係しており、短毛種の猫の場合は毛玉となる前に便として排出されることがあります。猫によって毛玉を吐く、吐かないはさまざまです。このように、毛玉を吐く姿は換毛期に多く見られ、短毛種の猫は毛玉を吐き出さないことがあることを知っておきましょう。
猫が毛玉を吐き出す「逆くしゃみ」
逆くしゃみで空気を勢いよく吸い込むときは、細い鼻腔へ空気が勢いよく通るので、狭くなった気道からブーブーやガーガーといった音が出ます。大きな音がするので、驚く飼い主さんも多いようですね。
この逆くしゃみは生理現象なので、健康体なら心配はいりません。しかし頻繁に逆くしゃみをするようになったり、逆くしゃみの後パタンと倒れたり、けいれんを起こしたりしたら、病気の可能性も。必ず獣医師へ相談しましょう。
猫が毛玉を吐き出す原因は?
毛玉の蓄積
アレルギー
うまく吐けないと「毛球症」になることも!
猫が毛玉を吐くときの対処方法と毛玉対策について
毛玉を吐くときの対処法1:病院に行くべきか見極める
毛玉を吐くときの対処法2:動物病院を受診する
毛玉の予防法&ケア用品1:猫草を与えてみる
毛玉の予防法&ケア用品2:食事に毛玉ケアフードを取り入れる
急にフードを切り替えてしまうと、ごはんを食べなくなったり嘔吐の原因になったりもするので、少しずつ切り替えていくようにしましょう。
毛玉の予防法&ケア用品3:薬やサプリメントを活用する
毛玉を減らすためにブラッシングやカットで毛のもつれを予防しよう!
毛玉対策ブラッシング:用意する物
ブラッシングの方法・手順
1. 飼い主さんの手の温もりを感じさせるように、顔の周辺をゆっくりなでながら、軽くモミモミとマッサージしていきます。マッサージをしていると猫が目を細めウットリしてくるので、タイミングを見計らってブラッシングを開始しましょう。
2. 愛猫の体を、優しく少しずつブラッシングしていきます。被毛をとかしている間は「えらいねー」「イイコだねー」と声をかけてあげると、ブラッシングから猫の気をそらすことができます。なるべく穏やかな声で安心させてあげましょう。
3. 猫が気持ちよく感じやすい場所=ウットリスポットを中心にブラッシングしましょう。ウットリスポットは、ホホ・あご・のど・しっぽの付け根近くなど。猫によっては嫌がる場合があるので、愛猫だけのウットリスポットを探してください。
4. ウットリスポットをブラッシングしつつ、嫌がりやすい場所のブラッシングをパパっと済ませてしまいましょう。飼い主さんの腕や体を猫と密着させると、猫も体が安定し、精神的にも安心してブラッシングを受けられます。
飼い主さんの手をチラチラ見たり、耳やしっぽをしきりに動かしたりしたら、猫がブラッシングを不快に感じているサインです。「ブラッシングは嫌なコト!」と覚える前に中断しましょう。
ひどい毛玉ができている場合はカットして取り除こう
1. カットする毛玉の根元をおさえ、はさみを立てて毛玉の上から十字にカットを入れます。あまり下の方でカットすると猫の肌を傷つけてしまうので、指で根元をしっかり持ってから、その上部分にはさみを入れましょう。
2. 毛玉を十字に切り分けられたら、毛玉を引っ張らないように手で少しずつほぐしていきます。
3. 毛がほぐれたら、櫛で毛先から少しずつすいていきましょう。櫛でうまく毛をほぐせない場合は、毛玉取り用のローションを毛玉の上にかけてほぐしてください。
4. ローションなどを使っても毛玉がほぐれない場合は、毛玉を根元からカットしてしまってください。
毛玉を無理に引っ張ると、ほかの毛まで抜けてしまい、今後猫がお手入れを嫌がる可能性もあります。ブラッシングや毛玉のカットをする場合は、愛猫に痛い思いをさせないように、細心の注意をはらってあげてくださいね。
猫の毛玉対策にはお手入れが大切
「ねこのきもち」2018年2月号『丸ごとハッピーお手入れBOOK』(監修:モノカどうぶつ病院院長 小林清佳先生)
「ねこのきもち」WEB MAGAZINE『猫ちゃんが毛玉を吐いた!嘔吐を減らすために飼い主さんができること』
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/pigeon
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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