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獣医師監修 猫が毛玉を吐いた!気を付けたい嘔吐と予防

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猫は、吐きやすいという印象がありますよね。それは毛玉を吐くからかもしれません。その行為自体は問題なくても、猫の体にかかる負担を考えると、毛玉対策はしてあげたいもの。毛玉ケアから注意したい嘔吐まで、毛玉の「気になる」を解説します。

毛玉の嘔吐ってどんなもの?猫が毛玉を吐くのは珍しいことではない

毛玉を吐く
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫が毛玉を吐く理由は、胃の中に蓄積した毛を吐き出すためです。

猫は自分で毛づくろいしますが、舌にブラシのようなトゲがあるため、毛に付着した汚れと一緒に毛を飲み込んでしまいます。飲み込んだ毛のうち、ウンチと一緒に排泄されるのはごくわずかで、その多くが消化されないまま体内に。その結果、体内に蓄積された毛を、口から吐き出してしまうのです。

毛玉を吐いたときは、どんな嘔吐物が出てくるの?

胃に溜まった毛玉が、固まりになって出てきます。飲み込んだ毛や汚れが吐き出されるのですから、その猫の毛質などによって、固まりの長さや色は違うでしょう。

嘔吐にフードが混じることがあり、少し茶色がかった毛玉が出てくることも。フードや胃液などを一緒に吐き出すため、嘔吐した所が汚れてしまう場合もあるでしょう。

嘔吐を減らすために、飼い主さんができること

ブラッシング後のMIXキジトラ
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

ブラッシングを習慣にする

猫が舌で毛づくろいして毛を飲み込む前に、毛を取り除いてあげることが大切。抜け毛が多い時期や毛づくろいが好きな猫のために、飼い主さんができる一番のケアは、ブラッシングです。

できれば、毎日ブラッシングする習慣を身につけたいです。ブラッシングが苦手な猫の場合は、触られると喜ぶ額などからそっと始め、徐々にブラッシングする範囲を広めていきましょう。
このとき、猫が痛がるほど力を入れたり、皮膚を傷つけたりしないように気を付けてくださいね。

ブラッシングは、コミュニケーションのひとつとしてもおすすめなので、お気に入りのブラシを見つけてあげるのもいいですね♪猫の毛の長さにあわせたブラッシングの方法を知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。

毛玉ケア用の食事に切り替える

毛玉を吐かないように調整されたフードで、対策する方法もあります。
「ヘアボールコントロール」や「毛玉ケア」と表示されているフードを見かけたことがありませんか?これらは、食物繊維の量を増やすことで消化管の動きを促し、便と一緒に毛玉を排泄することを目的に作られたフードなのです。これらのフードに切り替えて、毛玉が体内に溜まることを防ぐのも有効でしょう。

フードの与え方ですが、いきなり毛玉ケアフードに切り替えると、それが吐く原因になってしまうので、時間をかけて少しずつ食べなれたフードから替えていきましょう。まずは毛玉ケアフードを1割程度混ぜることから始め、様子を見ながら、徐々に新しいフードに切り替えてみて。

毛玉ケアフードは、あまり吐かない猫が食べても問題ありません。いまは毛玉がお腹に溜まっていなくても、予防で与えるのもおすすめです。

毛玉除去剤を使う

毛玉ケア用品は、フードのほかに、サプリメントや毛玉除去剤といった薬もあります。
この毛玉除去剤は、猫の体内で毛玉が作られるのを防止して、便と一緒に排泄させることを期待して作られた予防薬なのです。

ブラッシングがどうしても苦手な猫には、こういった手段で対策するのもオススメです。これらのフードや毛玉除去剤は動物病院でも取り扱っているので、かかりつけの獣医さんに相談してみましょう♪

猫草を与える

ペットショップやホームセンターなどで、猫草が売られているのを見たことはありませんか?

一般的に猫草と呼ばれているものは、イネ科の若い草。エン麦や小麦、大麦など、いろいろな種類の猫草がありますが、毛玉を吐くためや便秘の予防、嗜好品として、猫が好んで食べることがあるようです。

ただこれらの猫草は、消化しきれず嘔吐や下痢を引き起こす心配があるため、1歳未満の猫には食べさせないようにしてください。1才を過ぎた成猫に与える場合でも、食べさせるのは柔らかい若葉だけにして、1日に数本程度にとどめておきましょう。
また、胃腸が弱っているときは、なるべく与えないようにしてください。

病気ではないとはいえ、猫が毛玉を吐いているのは苦しそうなものです。飼い主さんの気遣いで、できるだけ吐く回数を減らしてあげたいですね。

吐くことは体に負担がかかる。ストレスや病気が隠れている可能性も……

毛玉を吐く
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫が毛玉を吐くのは正常だけど、吐く回数を減らしてあげたい

猫が毛玉を吐くのは正常な生理反応ですが、吐くという行為は胃液や唾液などの水分が失われるので、体に負担がかかることは間違いありません。ただ毛玉を吐いただけなのに、それが原因になって、猫が体の不調を感じてしまうことも。

また、毛づくろいで飲み込んだ毛が吐き出せないくらい大きな塊になって胃に滞留すると、「毛球症」という病気になってしまう場合もあります。毛球症になると食欲不振や消化機能の低下、嘔吐などの症状があらわれ、ある程度の毛玉が溜まってしまうと開腹手術による除去が必要になります。

大切な猫の体のためにも、できるだけ吐く回数を減らすようにしてあげましょう。そのためには、ブラッシングやフード、毛玉除去剤を活用することがおすすめです。

猫はストレスを感じると、毛づくろいが増える

一般的に猫が毛玉を吐く行為は、抜け毛の多い換毛期に見られるのですが、換毛期と関係なく毛玉を吐くようになったら注意が必要です。

猫は不安や不満を感じているときに毛づくろいをすることから、何らかのストレスを感じていて、毛づくろいが増えた可能性も。また体にかゆみや痛みがある場合も、その場所を頻繁になめるので、毛玉がお腹に溜まりやすくなります。

猫の毛づくろいが増えたと感じるようであれば、原因に心身の不調が潜んでいる可能性も疑ったほうがいいでしょう。猫がどんなことにストレスを感じるのか気になる人は、こちらの記事も参考にしてください。

毛玉による嘔吐と病気による嘔吐の見極めは必要

猫の嘔吐物に異物や未消化のフード、血が混じっている場合は、胃炎や食道炎、そのほかの病気が潜んでいる可能性があります。病気が原因で吐いたときに、たまたま毛玉が混じった可能性も捨てきれませんので、動物病院へ相談したほうがよさそうです。

嘔吐が症状としてあらわれる病気について知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。動物病院へ相談する前に、猫の様子を観察する参考になるでしょう。

猫が毛玉を吐くことは、基本的には問題ありません。ただ体に負担がかかる行為であることには変わりないので、その負担を減らしてあげるためにも、愛猫にあった方法で対策してあげましょう。少しでも病気の可能性を感じたら、迷わず受診してください。

参考/「ねこのきもち」2016年2月号『見極め方から掃除法まで “吐く学”な飼い主さんになろう!ねこの「吐く」大全』
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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