猫と暮らす
UP DATE
【獣医師監修】手作りキャットフードのレシピや注意点を紹介!
愛猫には手作りのキャットフードを与えたいと思う方も多いでしょう。しかし、手作りのフードでしっかりと栄養バランスをとるのは難しいもの。ここでは、手作りのキャットフードのメリットや与える頻度、あげてはいけない食材、おすすめレシピをご紹介します。
キャットフードを手作りするメリットはある?
手作りのキャットフードは特別感があり、愛情を込めて作る過程も楽しめますよね。中には「市販のフードは安全性が心配」と、愛猫に手作りのキャットフードを与える飼い主さんもいるようです。
しかし国内で販売しているキャットフードは、ペットフード安全法などの法律により、安全性に十分配慮して製造されています。
また、総合栄養食のキャットフードは、毎日の主食として与えることを目的に作られており、そのフードと水だけで健康が維持できるような栄養の基準が設けられています。愛猫の体質や年齢、健康状態などを十分に考慮する必要はありますが、総合栄養食のキャットフードをきちんと選べば、誰でも簡単に栄養を管理できるのです。
しかし国内で販売しているキャットフードは、ペットフード安全法などの法律により、安全性に十分配慮して製造されています。
また、総合栄養食のキャットフードは、毎日の主食として与えることを目的に作られており、そのフードと水だけで健康が維持できるような栄養の基準が設けられています。愛猫の体質や年齢、健康状態などを十分に考慮する必要はありますが、総合栄養食のキャットフードをきちんと選べば、誰でも簡単に栄養を管理できるのです。
キャットフードを手作りするメリットはあるの?
手作りのキャットフードは栄養バランスが偏りがちです。専門知識のある飼い主さんであっても、手作りのキャットフードのみで必要な栄養素を満たすことは至難の業です。愛情表現ができるというメリットはありますが、栄養バランスを満たすという観点で考えると、手作りのキャットフードにはメリットはないのではないでしょうか。
手作りのキャットフードを与える頻度はどれくらいがいい?
ご紹介したように、手作りのキャットフードで必要な栄養素をまかなうのは難しいもの。どうしても手作りのキャットフードを与えたいという場合は、飼い主さんがしっかりと勉強する必要があります。
もしその自信がない場合は、80%を総合栄養食に、残りの20%を手作りにするのも手ですが、愛猫の健康や手軽さを考えると、毎日の主食として与えるものは、愛猫にあった総合栄養食のキャットフードで十分です。
愛猫に手作りのキャットフードを与えるのは、イベント時など “たまのお楽しみ” 程度にするといいでしょう。
もしその自信がない場合は、80%を総合栄養食に、残りの20%を手作りにするのも手ですが、愛猫の健康や手軽さを考えると、毎日の主食として与えるものは、愛猫にあった総合栄養食のキャットフードで十分です。
愛猫に手作りのキャットフードを与えるのは、イベント時など “たまのお楽しみ” 程度にするといいでしょう。
与えてはいけない食材に注意
キャットフードを手作りする上で気をつけたいのは、猫に与えてはいけない食材を入れないこと。人が食べ慣れている食材でも、体の仕組みの異なる猫には害となるものもあります。
ここでは、少量でも猫に食べさせてはいけない食材をご紹介します。
ここでは、少量でも猫に食べさせてはいけない食材をご紹介します。
ネギ類は貧血の原因になる
タマネギや長ネギなどのネギ類は、血液中のヘモグロビンを破壊する成分を含んでいます。この成分はネギ類を加熱しても消えず、猫に与えると貧血になる恐れが。
タマネギが入ったハンバーグや、ネギ類を煮込んだ汁なども、絶対に与えないでください。
タマネギが入ったハンバーグや、ネギ類を煮込んだ汁なども、絶対に与えないでください。
チョコレートを与えると中毒に
カカオに含まれているテオブロミンという成分は、中毒を引き起こす場合も。たとえ少量でも与えてはいけません。
生のエビ・貝・イカ・タコもNG
生のエビや貝、イカ、タコは、ビタミンB1を分解する酵素チアミナーゼを含む場合があるので、与えてはいけません。なお、チアミナーゼは過熱によって働かなるので、加熱調理したものは少量であれば与えても問題ありません。
ほかにも避けた方がいい食材が
ご紹介した食材以外にも、生の卵白や牛乳、香辛料などは、猫に与えないようにしてください。キャットフードを手作りするときは、どの食材なら猫に与えられるのか、事前にしっかりと調べておきましょう。
手作りキャットフードのレシピをご紹介
それでも手作りのフードを与えてみたい飼い主さんは、特別な日限定で「トッピングレシピ」を試してみてはいかがでしょうか? いつものフードにトッピングできる、とっておきのレシピをご紹介します! ※「ねこのきもち」2017年2月号より(監修/高崎一哉先生、撮影/中川文作)
つゆだく親子丼
材料
- ゆでた鶏むね肉:10g(ゆで汁はとっておく)
- ゆで卵:約3分の1個
- ゆでたブロッコリー:約3分の1房(約0.5g)
作り方
- 鶏肉を5mm~1cm角弱に切る
- ゆで卵をフォークでつぶす
- ブロッコリーをみじん切りにする
- 1食分のドライフードをお皿に盛り、冷ました1~3を盛り付ける
- 猫が食べる直前に、人肌に冷ました鶏肉のゆで汁を4にかけて完成!
バクダン丼
材料
- マグロ(刺身用):10g
- ゆでたオクラ:1本
- 納豆:2、3粒
作り方
- マグロを細かく叩くように刻む
- オクラは冷まして、マグロと同様に細かく刻む
- 納豆は、粒が大きければ刻む
- 1食分のドライフードをお皿に盛り、1~3を盛り付ける
※レシピの分量は、ふだん総合栄養食を与えている成猫を目安に設定しています。
※トッピングをしたフードを与えるときは、トッピングのエネルギー量分のフードを減らして与えましょう。
※トッピングをしたフードは腐敗や変質しやすいので、食事がすんだらすぐに片付けましょう。
※トッピングを与えたあと、猫に異変が見られたら、すぐにかかりつけの獣医師に相談してください。
※トッピングをしたフードを与えるときは、トッピングのエネルギー量分のフードを減らして与えましょう。
※トッピングをしたフードは腐敗や変質しやすいので、食事がすんだらすぐに片付けましょう。
※トッピングを与えたあと、猫に異変が見られたら、すぐにかかりつけの獣医師に相談してください。
「手作りのキャットフードにチャレンジしたい」と思っている飼い主さんも多いでしょうが、愛猫の健康を考えると、ふだんは栄養バランスが調整されたキャットフードを与えるのがおすすめです。愛猫にあったキャットフードを選ぶ際の参考にしてくださいね。
監修/徳本一義先生(有限会社ハーモニー代表取締役)
CATEGORY 猫と暮らす
UP DATE