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【獣医師監修】猫の避妊手術は必要?時期や費用など疑問を解決

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多くの飼い主さんが選択しているメス猫の避妊手術。なぜ避妊手術は必要だと考えられているのでしょうか?その理由やデメリット、手術のタイミングや手術にかかる費用、手術前日から当日、術後の流れなど、くわしく解説します。

猫の避妊手術が必要な理由は?

シンガプーラのかえでちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫の避妊手術を行う上での大きなメリットとして、そもそもの目的である「望まない妊娠」を避けられることがあげられます。
また、この手術によって発情そのものも抑えることができるため、猫を発情期のストレスから解放することも可能です。大声で鳴くといった発情期に伴う本能的な行動が抑制できるため、飼い主さんのメリットになるという一面も。

病気の予防としても効果的

避妊手術は病気の予防の有効な手段としても認知されはじめています。
主に予防できるものは、子宮や卵巣など直接切除する部位の疾患としてあげられる卵胞嚢腫(らんぽうのうしゅ)や子宮内膜症、子宮蓄膿症など。また、乳腺腫瘍といういわゆる乳がんも、早期に避妊手術を行うことによって発症のリスクを抑えることが可能です。

避妊手術のデメリットは?

暑そうなまーるちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫の避妊手術には全身麻酔が必要になり、麻酔でアレルギー反応が出る可能性があります。しかし現在用いられる麻酔は安全性が高いため、避妊手術時の麻酔で死亡するケースは極めてまれといえるでしょう。
また、手術にともなうホルモンバランスの変化によって、体重が増加してしまうことも。避妊手術後は、フードを低カロリーのものに変更するなど、特に愛猫の体重管理に気を配る必要がありそうです。

手術が失敗する可能性はあるの?

健康な猫の体にメスを入れることに、不安を覚える飼い主さんも少なくないでしょう。しかし、避妊手術の執刀ミスで死ぬことはほとんどありません。
術後亡くなるケースはまれにあるものの、そのほとんどは、潜在していた病気が発症したためだと考えられます。

避妊手術をすると性格が変わる?

チイ&サヴちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

術後はホルモンバランスが変わるため、猫の行動にも変化があらわれるといわれています。
特に、小さいころに避妊手術を行うと、大人になっても子猫のような甘えん坊の性質が残る傾向にあるようです。
一方で、まったく変化がおこらない猫もまれにいるため、個体差があると考えたほうがよいでしょう。

避妊手術はいつしたらいいの?

スコティッシュフォールドのななちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

メス猫が避妊手術を受けるのに適した時期は、6ヶ月ごろが目安だといわれており、オス猫よりもやや早い傾向にあります。また体重2kg前後であることも判断基準のひとつとされています。
このように早期の手術を推奨する背景として、避妊手術の目的のひとつである病気の予防(特に乳腺腫瘍)のためには、発情が始まる前に手術をすませることが効果的だとされているからです。

避妊手術の費用はどのくらい?

茶白猫のゆずちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

費用は病院ごとに異なりますが、15,000円~80,000円ほどと幅があり、7割の動物病院は15,000円~30,000円の範囲に収まっているようです。これらの費用に加えて検査費用や入院料、術後の薬代などがかかる場合も。
また、卵巣だけの摘出か卵巣と子宮を摘出するか、という種類や手術方法によっても費用が変わってきます。
腹腔鏡手術は、開腹手術よりも高額になる傾向にあるようですが、傷口が小さく、術後の動物への体の負担が少ないといわれています。ただし、実施している病院がまだ少ないです。

避妊手術の流れは?事前の準備も必要

お休み中のサバトラ姉妹
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

避妊手術を受けるためには、まず術前の検査を行ったほうがよいでしょう。検査内容は病院により異なりますが、主に血液検査やレントゲンなどを用いて、手術が安全に受けられるか判断します。
また、手術は全身麻酔のため、前日の夜から準備をしなければなりません。手術中に胃の内容物を嘔吐してしまうリスクを減らすために、絶食・絶水をします。病院によって期間の指示が異なるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。

手術当日の流れ

手術当日はまず全身麻酔ののち、切開する部分が見えるようにお腹の毛を剃ります。その後、切開する部位を消毒したら手術開始です。
入院が必要かどうかの判断は動物病院によって異なりますが、メス猫の避妊手術はオス猫の去勢手術よりも体の負担が大きいため、1日~数日入院する場合が多いようです。

避妊手術後の流れは?

スコティッシュフォールドのこまりちゃん
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術後はエリザベスカラーや術後着をつけ、1週間~10日ほどたってから抜糸を行います。
この時点ではまだ患部が腫れている場合がありますが、抜糸後特に痛がるなどの異常がなければ心配いらないことがほとんどです。
食事や自宅での様子などを獣医師に伝え、問題がなければ通常の生活に戻ります。

傷口をなめる、糸がとれる……術後に気をつけたいこと

猫の手術後のトラブルで多いケースは、傷口を気にしてなめてしまうこと。なめることによって傷口が開いたり、ただれてしまったり、糸がとれてしまうなどのトラブルが考えられます。
また、先述したエリザベスカラーなどの保護具を用いていても、神経質な猫の場合はそれ自体を嫌がることも。
猫の性格にあわせた保護具を選ぶことが大切なので、いつまでも落ち着かなかったり、食欲が減退したり、しきりに傷口を気にする様子が見られるようなら、獣医師に相談するとよいでしょう。

愛猫の生活環境や健康を考え、最適の選択を

アメリカンショートヘアのこうめちゃん
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

避妊手術のメリットは多くある一方で、その必要性や正当性について悩んでしまう飼い主さんもいるでしょう。愛猫と今後どのように生活していきたいのか、愛猫をとりまく環境や健康を考え、愛猫にとって最適だと思われる選択をしてあげてくださいね。

参考/「ねこのきもち」2017年5月号『術後の“?”もスッキリ!去勢・避妊手術のすべて』(監修:「Pet Clinic アニホス」院長 弓削田直子先生)
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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