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【獣医師監修】お世話から困りごとの対策まで!子猫が鳴く理由

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自分で身動きが取れない子猫の鳴き声には、成猫よりもたくさんの要求が。鳴いている子猫の気持ちが知りたいかたのために、鳴き声からわかる気持ち、子猫が鳴く理由と対策、病気を疑う鳴き方を紹介します。発情期を迎えた猫の困った鳴きについても解説します。

鳴き声からわかる基本的な猫の気持ち

鳴いている猫(メス、ベンガル)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

子猫が鳴く理由を知るためには、基本的な猫の鳴き方を知ることが大切です。ふだんからよく耳にする6種類の鳴き声を例に、猫の気持ちを探ってみましょう。

ハッキリとした声で「にゃー」と鳴く

この声で鳴いているときは、飼い主さんにして欲しいことがあるときかも。この声は、子猫が母猫にお世話をして欲しいときの鳴き声に近く、「ゴハンが欲しい」「甘えたい」「遊びたい」などの気持ちを飼い主さんにリクエストしているのでしょう。

喉の奥から「しゃー」と鳴く、唸るように「うー」と鳴く

猫同士がケンカするときに耳にしますが、猫がこの声を発するときは、何かに脅威を感じています。この声は、相手に警戒心を抱くか、威嚇して相手と距離を測ろうとしているときに発する鳴き声で、「嫌だ」「やめてほしい」といっています。

小さく口を開けて、短めに「にゃ」と鳴く

この鳴き方は、猫のあいさつです。もともと猫はボディーランゲージで挨拶していましたが、人と暮らしていくうちに鳴き声の挨拶も覚えていったと考えられています。
飼い主さんの呼びかけに「にゃ」と鳴いたのなら、「にゃーに?」と返事をしているのでしょう。

喉の奥から声をふりしぼるように「あおーん」「にゃおーん」と鳴く

この鳴き声は、猫が相手を探して、存在をアピールするときの鳴き方です。
発情期でもない猫がこの鳴き方をしていたら、不安を感じているのかもしれません。飼い主さんがお風呂に入るなどして姿が見えなくなったので、「どこにいるの?」と探しているのでしょう。

あまり口を開かずに「にゃにゃにゃ」と鳴く

猫がこの鳴き声で鳴いていたら、興奮しています。これは子猫が母猫に異変や危険を知らせるときの鳴き声ともつながりがあり、ふだんとは違う異変を感じたときに思わず発してしまう鳴き声なのです。
飼い主さんのくしゃみなどに驚いて、「ビックリした!」「どうしたんだ?」とでも言っているのでしょう。

短く小声でつぶやくように「うにゃうにゃ」「ぺっ、ぱっ」と鳴く

猫がこんな声を発していたら、独り言を言っているのかもしれません。飼い猫の場合、実際に狩りや縄張り争いをしたりしないため、想像して過ごす時間が多くなります。そんなとき、つい興奮して独り言のような鳴き声が出てしまうことがあるのです。
「ふぅーっ、気持ちいい」「よっしゃ、いくぞー!」といった他愛もない独り言なので、気にする必要はなさそうです。

子猫も成猫と同じ鳴き方なの?

小首をかしげる猫(メス、アメリカンショートヘア)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫の基本的な鳴き方と鳴き声に秘めた気持ちを紹介しましたが、この鳴き方が子猫にも当てはまるかというと、そうではありません。生まれたばかりの子猫は発達が充分ではないため、声帯が定まらず、鳴き声も完成していないのです。だから成長するにつれ、子猫のときに聞いていた声と、鳴き方が変わっていくこともありうるでしょう。

また、子猫は母猫や飼い主さんのお世話がなければ生きられないため、当然のように鳴く理由も成猫とは異なります。だからこそ、成猫のように単純に鳴き声のパターンを知るだけでは、子猫の気持ちは理解できないのです。

子猫がなく理由

何かを見つめる子猫(オス、MIX)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

発達が未熟な子猫だからこそ、成猫とは違う要求で鳴くことも。猫がして欲しいことを理解するために、子猫が鳴きがちな理由を見ていきましょう。

食餌が欲しいから

子猫は、お腹が空いているときだけでなく、授乳中も鳴きます。鳴き声のパターンは、小さいときは「みーみー」ですが、大きくなるにつれて「きーきー」といった声も含まれるように。
またお乳を飲みながらゴロゴロと鳴くことがあるのですが、これは母猫の乳汁の分泌を促進するために行っていると考えられています。

排泄したから

自分で排泄できない頃はもちろんですが、排泄できるようになってからも、排泄中や排泄の前後で鳴くことが。これは猫が興奮状態になることが原因で、成猫になってからも鳴く猫はいます。
「きーきー」や「みゅーみゅー」のようにいろんな鳴き方をするので、そのときの状況から察してあげる必要がありそうです。

不安を感じているから

まだ自分で身動きが取れない子猫の場合、母猫や飼い主さんがいないときに不安を感じて、鳴くことがあります。
特に生後2ヶ月以内の猫では、人に聞こえない超音波として鳴き声を発することも。「鳴いている様子なのに声が聞こえない」こともあるので、注意して様子を観察しましょう。

遊びたいから

元気いっぱいの子猫の場合、「遊びたい」「ケージから出して欲しい」と要求して鳴くことも多いです。飼い主さんの目を見つめながら鳴いていたら、願いを叶えてもらおうとしているのかもしれません。

怒り・恐怖を感じたから

生後1ヶ月もすると、子猫にも怒りや恐れの感情が芽生え、「しゃー」「ふー」と唸るようになってきます。飼い猫の場合は、警戒心が薄くて好奇心旺盛なので怒る機会はそれほどありませんが、野良猫の子猫は警戒心が強いので威嚇します。

発情期を迎えたから

育った環境や猫種によって個体差はありますが、猫は、生後6ヶ月~12ヶ月になると最初の発情期を迎えるといわれています。
2月~4月にかけた春の時期と6月~8月にかけた夏の温かい時期を中心に、喉の奥からふりしぼるような声で鳴いていたら、交尾の相手を探しているのかもしれません。

子猫が鳴き止まないときの対策法

保護されたばかりの子猫(メス、MIX)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

子猫の鳴き声を聞くと、可愛くて守ってあげたい気持ちになりますが、ずっと鳴かれると煩く感じることも。子猫が鳴き止まないときは、どうすればいいのでしょうか。

食餌が欲しい場合

声だけで要求が判断しづらい子猫のうちは、まず最初に食餌に問題がないか確認してみるといいでしょう。「ゴハンの時間が過ぎていないか?」「量が足りているか?」をチェックして、必要な場合は適量のフードを与えましょう。
フードが残っている場合でも、好き嫌いしているだけで、本当はお腹が空いていることがあります。

子猫の食事の与え方については、こちらの記事も参考にしてみてください。

排泄に問題がある場合

まだ自分で排泄できない時期であれば、食後にもよおして鳴くことも。その場合は、肛門や陰部を刺激して排泄を促してあげましょう。
自分で排泄できるのに訴えてくる場合は、ただ興奮している可能性も考えられますが、トイレに不満を訴えているのかもしれません。トイレが清潔に保たれているか確認してみましょう。

遊び足りない、かまって欲しい場合

子猫が鳴く原因として食餌や排泄に次いで多いのは、遊び足りない・寂しいとき。遊びたい盛りの子猫にとっては、重要な要求です。日中の時間帯に遊びが足りないと、夜鳴きの原因にもなるので、たくさん遊んであげましょう。
もし猫に不安な素振りが見えたら、寂しさを感じているのかも。その場合は、母猫のように優しく声をかけて、念入りにスキンシップをしてあげましょう。

ケージから出たい場合

ケージに入れているときに鳴いていたら、「ここから出して」と鳴いているのかもしれません。とはいえ食事や排泄がしたいわけでもないのに外に出すと、猫が「鳴けばケージから出してもらえる」と覚えてしまう可能性も。
ここは心を鬼にして、無視を貫きましょう。鳴き止んだら出してあげるようにして、猫に「おとなしくいい子にしていれば、出してもらえる」と覚えてもらうことも大切です。

発情期を迎えた場合

猫は薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)の動物なので、発情期の煩い鳴き声は夜も続きます。一晩中鳴かれるので飼い主さんが寝不足になるだけでなく、ときには近所に迷惑をかけてしまうことも。
昼間のうちにたくさんおもちゃで遊んであげると、遊びで体力を消耗し、猫が夜に鳴くエネルギーが抑えられるでしょう。また遊びで狩猟本能が満たされることにより、生殖行為ができないストレスが発散できるかもしれません。

注意が必要な鳴き方

やんちゃな表情の猫(メス、ブリティッシュショートヘア)
ねこのきもち投稿写真ギャラリー

猫の鳴き声には、要求だけではなく、病気のおそれが含まれているものも。注意したほうがいい鳴き方を知って、病気の早期発見に役立てましょう。

ストレスを感じている

とても幼い子猫は、不安を感じているときに超音波で鳴くため、飼い主さんが気付かないこともあります。生後1ヶ月未満の子猫は特に注意しましょう。
もし不安やストレスを感じている様子がみられたら、ストレスの原因を取り除いてあげることが大切です。それと同時に、ひどく弱っていないか、ほかに体調の変化がないか、環境の変化に対応できているか注意深く観察し、異変があらわれている場合は獣医師に相談しましょう。

排泄に痛みなどを感じている

子猫に多いわけではありませんが、排泄時に鳴く場合は、おしっこやウンチをする際に痛みを感じていることもあります。「急に排泄前後で鳴くようになった」「排泄中にやたら鳴くようになった」という場合は、一度獣医師へ相談しましょう。

難聴などの病気が疑われる

難聴の子猫は、そうでない子猫と比べて、生後3週までの鳴き声が大きく低いという報告があります。同居猫の子猫時代と比べて大きく低い声で鳴いていたら、注意が必要かもしれません。

こちらの記事でも鳴き声について解説しています。

猫の鳴き声を聞くと、猫はどんな反応をするの?

猫好きな方は、子猫の鳴き声を聞くと愛おしく感じてしまいますが、子猫は、ほかの子猫や母猫の声を聞いたときにどんな反応をするのでしょうか。動画で紹介します。

自分が鳴く動画の声を聞いて、鳴く子猫

こちらの動画では、飼い主さんが愛猫の鳴く動画を見ていたところ、愛猫が反応して鳴き始めたそうです。いったい猫は、自分の鳴き声に、どんな気持ちを感じたのでしょうか。

※掲載について投稿者の許諾を得ています

母猫の声を聞いて、反応する子猫たち

母猫の呼ぶ声を聞き、まだおぼつかない足取りで、声のする方へ行こうとする子猫たちの動画です。子猫も、自分の母親の鳴き声を聞き分けられるのでしょうか。

※掲載について投稿者の許諾を得ています

子猫は、そのときの感情や要求を鳴き声で伝えています。ここで紹介した情報を参考に愛猫の様子を観察すると、子猫の要求が見えてくるかもしれません。

参考/「ねこのきもち」2019年1月号『ねこのしぐさ鳴き声事典』(監修:哺乳動物学者 今泉忠明先生)
   「ねこのきもち」2019年3月号『猫語をひも解くヒント集 鳴き声で気持ちはわかります!』(監修:帝京科学大学助教 動物看護師 小野寺温先生)
   「ねこのきもち」2016年10月号『鳴き声の「高さ」で気持ちがわかる! サウンド オブ MEOWジック』(監修:帝京科学大学助教 動物看護師 小野寺温先生)
監修/ねこのきもち相談室獣医師
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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