猫と暮らす
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【獣医師監修】噛みグセ防止に役立つ!猫に人の手を噛ませないための対策
猫に悪気はなくても、頻繁に人の手を噛むようになっては、お互いにとって快適な生活とはいえないこともあります。猫が噛む理由を知り、適切に対応しましょう。子猫のうちから噛みグセをつけないための対策をご紹介します。

長谷川 諒 先生
獣医師
株式会社Ani-vet 代表取締役
保護猫施設専門往診病院 下京ねこ診療所 院長
動物病院京都 ねこの病院 所属獣医師
北里大学獣医生化学研究室 研究生
●所属:日本猫医学会/日本獣医腎泌尿器学会
●書籍(監修):『知っておきたい ネコの多頭飼いのすべて 獣医師が教える 幸せに暮らすためのポイント』メイツ出版 /『いちばんよくわかる猫種図鑑 日本と世界の60種』メイツ出版
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株式会社Ani-vet 代表取締役
保護猫施設専門往診病院 下京ねこ診療所 院長
動物病院京都 ねこの病院 所属獣医師
北里大学獣医生化学研究室 研究生
●所属:日本猫医学会/日本獣医腎泌尿器学会
●書籍(監修):『知っておきたい ネコの多頭飼いのすべて 獣医師が教える 幸せに暮らすためのポイント』メイツ出版 /『いちばんよくわかる猫種図鑑 日本と世界の60種』メイツ出版
噛みグセをつけないことがいい関係につながる
もともと狩猟動物である猫にとって、噛む行動はいわば本能です。子猫時代は遊びの一環で、きょうだい猫同士で噛み合い、手加減を覚えます。
注意したいのは人の手で遊ばせて、猫に人を“噛んでもいいもの”と覚えさせてしまうこと。子猫のうちはよくても、成長すると本気で噛んで飼い主さんがケガをする危険もあります。
遊びでも、人を噛むクセをつけないことが、人と猫のよい関係づくりにつながるのです。
注意したいのは人の手で遊ばせて、猫に人を“噛んでもいいもの”と覚えさせてしまうこと。子猫のうちはよくても、成長すると本気で噛んで飼い主さんがケガをする危険もあります。
遊びでも、人を噛むクセをつけないことが、人と猫のよい関係づくりにつながるのです。
猫に噛みグセをつけないための対策
猫に噛みグセをつけないために、日ごろからできることをご紹介します。
人の手ではなくおもちゃで遊ばせる
猫と遊ぶときは、手ではなく必ずおもちゃを使いましょう。たくさん遊んで遊びたい欲求を満たすことで、飼い主さんへ噛みつくことも少なくなります。
噛んでもいいおもちゃを用意する
噛むことは猫の本能なので、噛んで遊ばせるタイプのおもちゃなど、必ず噛んでいいものを用意して遊んであげてください。噛む対象を、人ではなくおもちゃにする習慣をつけましょう。
なお、このときに噛みちぎって飲み込んでしまいそうなおもちゃは避けてください。
なお、このときに噛みちぎって飲み込んでしまいそうなおもちゃは避けてください。
子猫のときに経験したことには慣れやすい
一般的に1才前の子猫は、成猫にくらべて順応性が高く、経験したことに慣れやすい傾向があります。子猫時代に食事やお手入れをはじめ、人と暮らすうえで必要な行動や習慣に慣らすと、先々、猫のストレスも減り、健康管理もしやすくなります。ただ、猫の性格や月齢によって慣れ方に差があるので、数週間程度かけてゆっくりと、焦らず続けてください。
すでに成猫の場合は、性格や生い立ち、なぜ人を噛もうとするのかの原因により対処方法が違ってくるので、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
すでに成猫の場合は、性格や生い立ち、なぜ人を噛もうとするのかの原因により対処方法が違ってくるので、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
猫が嫌がったらすぐやめて別の日に再トライ
ここまで、慣らしておくと将来的に猫のストレスもたまりにくく、飼い主さんも猫の健康管理がしやすくなる生活習慣をあげてきました。
ただし、猫によって効果はさまざまです。猫が嫌がって逃げようとしたり隠れたりしたら、すぐやめて別の日にトライしましょう。無理に慣らそうとすると、かえって強く拒否するようになって、その後トライすることも難しくなってしまいます。
ただし、猫によって効果はさまざまです。猫が嫌がって逃げようとしたり隠れたりしたら、すぐやめて別の日にトライしましょう。無理に慣らそうとすると、かえって強く拒否するようになって、その後トライすることも難しくなってしまいます。
子猫のうちから噛みグセをつけないことが、いい関係づくりにつながります。手ではなくおもちゃで遊ばせる、噛んでいいおもちゃを用意するなど、意識して生活しましょう。
監修/長谷川諒先生(きたじま動物病院)
文/ねこのきもちWeb編集室
参考&画像・イラスト出典/「ねこのきもち」本誌、ムックより
文/ねこのきもちWeb編集室
参考&画像・イラスト出典/「ねこのきもち」本誌、ムックより
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